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15歳の冬、初めて同性の女の子を好きになった話。(完結)

どうも皆様お久しぶりでございます、櫻木です🌸


更新がとってもとっても遅くなってしまった…前回の更新から1ヶ月も経ってしまっているだと……



同性を好きになったシリーズ第3弾、これにて完結でございます!!


細かい前置きは置いておいて早速本文へれっつらごう!!!✌︎('ω'✌︎ )



ちなみに前回の記事はこちらでございます✨



女の子を好きでいることに辛くなってしまった櫻木。


前作のnoteにて書きましたが、恋心に自覚しつつも認めることが出来ないという期間を約1ヶ月くらい過ごしておりました。


会うたびに心は踊ってしまうけどこんな気持ち抱いてはいけない、好きになった彼女を、そしてお付き合いしている彼氏を裏切ることになってしまう、この気持ちは違う


と、否定し続けた櫻木。



そんな中決定的な出来事が起きます。




あれは忘れもしないとっても寒かった2月の中旬のこと。


櫻木と彼女はいつも通りの帰り道を歩いていました。



駅に着くちょっと前、彼女から好きな人が出来たという相談を受けました。



仲良くしている男友達を好きになっちゃった。

一緒にいる時とても楽しくて、本当に好きなの。


はなのことを信頼してるから、まだはなにしか打ち明けてないの。

部活のみんなには内緒ね。


と。



彼女にとってその恋は初恋らしく、凄く嬉しそうに好きになった男の子のことを話してくれる彼女に対して、


私は好きって気持ちに対して共感することしか出来なくて、


「応援するよ」って言葉は中々出てきてくれなかった。





分かるよ、好きって気持ち。


会えるたびに嬉しくて、一緒にいて凄く楽しくて。


告白したくても今の関係が楽しいから、それが壊れるのが怖くて言えない気持ちも、


全部全部痛い程分かるよ。





だって私はあなたのことが好きだから。


私があなたに対して抱いている気持ちだから。





喉の奥まで出かけた「好き」って言葉は


本当にもう少しのところで出そうだったけど、やっぱり出なかった。



好きって言葉は口から出すことは出来なかったけど


凄く嬉しそうに話してくれる彼女の照れ臭そうな顔を見て


やっぱり好きだなあって感じて


一番に相談してくれるくらいに彼女のそばにいれることが嬉しくて


でも私はこの子の恋人にはなれないんだなあって実感してしまって


言葉にならない好きって気持ちは涙として溢れてしまった。




恋バナを聞いていたはずなのにいきなり道の真ん中で涙を流し始めた櫻木に彼女はびっくりびっくり(そりゃそうだ)。




「どうしたの!?」


「ごめん、なんでもないの」



多分言われて一番困るであろうセリフNo.1を口にしながらただただ涙をこぼし続ける櫻木。



流石にこのままじゃ電車に乗れないから、と駅の近くにあった公園にとりあえず行くことになり彼女に手を引かれて公園のベンチへ。



そこから約1時間ほど泣き続けた櫻木に対して彼女は何も言わずに隣に居てくれた。



その日は本当にめちゃめちゃ寒かったから(しかも当時はJKキメてたからミニスカートに生足というすんばらしい格好。風邪ひくわ。)




途中


「ごめん大丈夫だから先帰って!」


と櫻木が言うと


「こんなんで放っておけるわけないよ」


と言い、自動販売機で暖かいジュースを買ってきてくれてちょこんと隣に座ってくれる彼女。






くそうイケメンかよ。そういうところが好きなんだよ。もう十分すぎるほど好きなのに更に惚れちゃうだろ。




えっぐえっぐと泣く櫻木の隣で何も言わずに隣に居てくれる彼女の横顔を盗み見ながら


「やっぱり私、この子のこと大好きだなあ」と


自分の気持ちを認めざるを得ませんでした。





だって認めるほかなくない??



0度近い寒さの中、かつJKの極薄装備の中2時間近く隣に座ってくれてるの。



これはもう好き。認める認める。



私の中で何かが吹っ切れた夜でした。




その日は流石にいつもより2時間も帰ってこない娘を心配した彼女のご両親が駅まで迎えにきてくれ、


私はそのまま1人で公園に残って彼女への気持ちを噛みしめつつ1人帰路に着きました。





その日からは自分の気持ちを軽く抑えつつも彼女への気持ちを認めたまま約1年片思いの日々を過ごしました。




全校朝会の度に彼女に熱い視線を送りつつ


同性ならではやんラッキー!と思いながらに寒い日は手を繋いで下校したり


たまに彼女に告白してしっかり振られる夢を見ては死ぬ程落ち込んだり


逆に彼女とえっちなことする夢を見てはめちゃめちゃテンション高く一日を過ごしたりと


なんらストレートな恋愛と変わらない片思いの日々を送っていました。




ていうか一瞬脱線するんですけど、櫻木が


「女の子に恋してるんだよね〜」


とカミングアウトすると、受け入れてもらえた後に



「え、好きってキスとかそれ以上もしたくなるの??」


という質問をめちゃめちゃよく受けます。



答えはイエスです🙆‍♂️



恋愛対象が同性だからといってそこはなんら変わらんよ!!!

好きな人とはキスもえっちもしたくなるよ!!!!


と、返させていただいております。


(恋愛感情持ちつつも性的欲求を抱かないというセクシャルもありますがそれは一旦触れません🤫)



じゃあ女同士ってどうやるん?とたまに聞かれることがありますがそれについてはまた別途noteを書く、かもしれない。

もし書いてみてワンチャン読んだ方が不快になるかもしれないなって思った場合は有料記事にしちゃうかも。


それか気になる方はGoogle先生にGo٩( ᐛ )و✨





はてさて脱線しましたが、彼女への恋心を認めつつ切ない片思いを一年続けた櫻木。




あれ?あんた触れてないけど彼氏いなかったっけ??とお思いの方。


彼氏とはお付き合いを続けながら彼女に片思いをし続けました。


彼に対して恋愛感情はもうほぼ無かったけど、3年も一緒に時間を過ごして、櫻木のことを一番理解してくれているっていう存在を失いたく無かった。


壁にぶつかった時は彼に一番に相談してたし、彼もちょっとヘビーな悩みは相談してくれていて、お互い信頼してるパートナーって感じだったかな。


もし女の子じゃなくて男の子を好きになっていたら申し訳ないけどさっと別れを切り出していたと思う。



でもやっぱり別れられなかったのは彼に対する情と、自分の精神安定のためと、好きになったのが女の子だから特殊なケースって自分の中で割り切ってたんだと思う。




ちなこのエピソードを話したことがある人に対して


「それ二股みたいな感じのことをしてるんでしょ?」


と言われたことがありますが、うーん二股、とはちょっと違くないか?と個人的に思っている。



確かに彼の気持ちを裏切っているっていうよくないことはしている。そこはもうめちゃめちゃ良くない。


でも彼女とはお付き合いをしていないし、こっそり思っているだけだから二股、とはまた別物だと思っている(あくまで自論)




そして彼に対しての気持ちに踏ん切りをつけることになったある出来事がありました。



大体彼氏とは数カ月に一回しか会えていなかったんだけど、その数カ月に一回会う日のこと。



その日は高校生らしく近所のお散歩デートをしていたんだけど、帰り際彼が立ち止まり凄く嬉しそうな顔で



「今日は久しぶりに会えて嬉しかった。ありがとう。」



と櫻木を抱きしめながら伝えてくれた時、



「あ、これキスする流れだ」



と察した櫻木。




キス、したくない。


絶対キスしたくない。




そう、キスをするであろう流れになった時、咄嗟にキスをするのが嫌だって思ってしまう私がいた。



これ女の子によく共感してもらいがちなんだけど、好きじゃない人とセックスできるけどキスはできないってやつ。



これに似たくさいものを感じてしまった。彼氏に好きって伝えてもらってこの後確実にちゅーする流れだなって時に。


彼に対する恋心は本当に無くなってしまったのだと。



凄く嬉しそうに気持ちを伝えてくれている彼の腕の中で一瞬で青ざめる櫻木。


その日は結構強引に櫻木が会話を打ち切り2人ともお家へ帰ることに。




彼のことは大事。櫻木の一番の理解者でありつつ精神安定剤。


そして私も彼のことを熟知していて、もうすぐ付き合って4年を迎える、お互いを支え合っているパートナー。


でも、これはもう付き合っていけない。


恋愛感情が全くない相手と付き合えない。



自分の自覚してしまった感情に向き合い、めっちゃめちゃ悩みに悩み抜いた挙句彼には全てをお話しして別れを告げることにしました。




付き合いも長くて、とっても大事な信頼している存在だということ。

それでも女の子を好きになってしまったこと。

もうあなたに対して恋愛感情が無くなってしまったことを全てお話ししました。



彼は黙って最後まで話を聞いてくれ、


女の子を好きになったという話に関しても全く引かずに、


「1人で悩んで辛かっただろうに気づいてあげられなくてごめん。」


と優しい言葉をかけてくれ


少し泣きながら私のことが好きだという旨を伝えて、それでも別れという選択を受け入れてくれました。



彼と付き合って4年を迎える少し前、彼女を好きになって約1年が経とうとしていた12月のことでした。



ちなみにそれから5年経った今でも彼を深く傷つけてしまったことは悔やんでいる。


あんなに素直に全部話すんじゃなくて、もっと傷つけない方法で別れることはできなかったのか。


いっそ別れずに一緒にいて、彼女への気持ちの方が無くなるのを待った方が良かったんじゃないか。


当時の私には恋の上手な終わらせ方が分からなかった。



人に傷つけられるよりも傷つけてしまう方がよっぽど辛いことを知った16の冬でした。



そして彼と別れから幾許も無い間に彼女はこの1年間ずっと好きだった男の子と晴れてお付き合いをすることになり、私の恋は終わりを迎えました。




え、相手に恋人ができたら恋心って無くなるん?という疑問が飛んできそう。


答えとしては微妙に引きずる、っていうかめちゃくちゃ引きずるけど諦めどころがついたっていう方が正しいかな。



諦めさせてくれる口実ができた、みたいな感じかも。引きずるし未練は残るっちゃ残るけども。




これはあくまで櫻木のエピソードであって小説や映画のような物語ではないのでそんなに綺麗には終わらないのです…申し訳なす。





おま、3部作にしといて終わり方がさらっとしすぎてないか?とお思いの方。


この恋の高校編はこの回にて終わりますが、


この先櫻木がどのような恋愛をしていくのか、好きになった女の子とはこれからどうなっていったのかに関してはそこそこにドロドロな物語が待っておりますので、そちらはまた別シリーズ的な感じで続編を書こうかなと。


ただそれはとても胸糞なので閲覧注意。



ということで!これにて初めて同性の女の子を好きになった話シリーズは完結です!



長々とご愛読いただきありがとうございました✨



またnoteを更新したら告知をするので、



こいつのnote……ちょっと面白いじゃねえか……



と思った方は是非是非櫻木のtwitterに遊びに来てくださいね🌸

(@hana_rental00)


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ぞれでは皆様またお会いしましょう!!!!



ではでは〜〜〜〜〜!!!!

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