HIP HOPとモテの話

もともとGossyくんのNOTEを見て書き出したこれもしばらくネタがなく、またコロナから回復して忙しくなりご無沙汰しておりました、人中の鬼神「呂布」の神平です。最近はDJ KuoさんのNoteを見て懐かしんだりしてまた違う切り口で当時のシーンを語れるのではと思っています。大阪のシーンはそれはそれは大変小さく、外タレイベントや東京ラッパーズのイベントにいけば、まあそこそこ活躍していたラッパーに会えるというのが1996年ぐらいまでで、その後の1998年頃からは結構細分化してきたのかと思います。
私の勝手な印象では、BENKEYやMINAMIが出てきたぐらいの1999年ぐらいから少し大阪のHIP HOPシーンも東京のハーレムっぽい色気みたいなものが出てきたと思っております。私らはといいますと、もう、フードを鼻から下しか見えないほど深く被り、その上からどでかいヘッドホンを被って枝をくわえながら首を振りながらアメ村を闊歩するみたいなヘッズだった上に、マイナーラッパーでしたので当然モテる事もなく、行くイベントも男ばかりで、来てる女の子たちも、男勝りの尼神インターの渚みたなやつばっかりでエロさのエの字もなかったのであります。ただまあ女っ気はなかったですが、それでもラップゲームが楽しかったのもあり、毎晩リリックを書く合間にオナニーをするような感じですので没問題でした。ただし、やはり、そういうリアルな事をリリックに起こすととんでもなくつまらないものになってしまいますので、ある程度のファンタジーは必要かと思うのですが、聞いている客にも嘘はばれます。ですので、嘘偽りないリアルをリリックに起こすとなりますと自ずとマイクものや韻フェチもの、またはサッカMCディスものばかりになり、さらにモテない文化部男子みたいなバッドサイクルに入っていくのであります。まあ、そうして腐って折れていくものはたくさんみてまいりましたが、それでも突き詰めていったのはやはり私の知っている現役では韻踏合組合さんかと思います。彼らも女っ気はなかったですよ。チャラくない所が私は大好きでしたね。USメインストリームのあのはべらし感ができたのはZEEBRAさんぐらいじゃないですかね。当時はいいなあと思いながら見ていたNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのPVの酔拳のシーン。今見直したらミョーに貧乏くさく、チープなモテ演出と気づくのですが、DEF JAM契約前の酔拳。まあ、あれが当時のほぼ頂点ぐらいなのかと思いますと救われる気がしております。

ただDJは違います。有名であればモテるのはラッパーも同じではありますが、マイナーでもモテるのがDJだと思います。
やっぱり、DJは音楽にまみれて生きているので、メスを引き込み易いんだと思います。だまってても音楽流れてれるし、ブースに入ってもクールに決め込んでかっこいい音楽かけて、お客さん喜ばせて、お仕事終わりますとバーカウンターで女の子と談笑となるのが流れでしょうか。我々ラッパーはもう前へ前へ口角泡だらけにして、俺がすげーとなんの根拠も実績もなく早口で捲し立てるんですから、そらモテんわけです。DJの本位はフロアを温めたり、ぶち上げたり、冷ましたりと、あくまでもお客様ありきでエンターテイメントを裏側で提供する立場ですので、そもそもモテないような奴がやるべきではないと逆説的にもいえるのです。

さあさ、更にモテるのはダンサーです。これはもはや原始時代からはなしが始まってしまうので割愛します。結局上戸彩が感じたように踊る君を見て恋が始まって髪にふれたらチョメチョメしてたとかなんとかなんです。もう理屈じゃなくてダンサーはモテるんですね。と思っていろいろ昔のダンサーの友達思い出して書き出しましたが、モテないやついないわけではなかったな。。。もとい、Existの横井くんとかもてるやろそら、男前やったもん。同じ高校で通学路一緒やったけどモテオーラ男子校でもバチバチだしとったもん。

最後はグラフィティライター。私はCMKとつるんでたが、彼らは活動時間が夜な上に機動力が求められるので彼らが女連れで有ることはほとんど見たことがなかったが。昼間はモテまくりだった。まず、やはり見た目にセンスがあったなあ。あとなんか悪ガキ感がモテる感じだったと思いますね。
まあCMKだけの話かもしれませんが。

だいぶ大阪シーンから話は外れましたが、当時はそんな感じでした。このあたりはRHYMESTERシローさんもBLAST公論でも散々話されているトピックなのでと、また本棚化引っ張り出して読みたいと思います。

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