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何気ない話で寄り添う

皆さんどうも、ひでっちです🐧✨
2024年の初noteになります!

今回は、私の2024年の目標の1つである「何気ない話で寄り添う」をテーマに書いていきます。

私自身。高校に行けなくなって、中退してしまった時。声優さんたちがラジオで話す「何気ない話」に心を救われてきました。

それからというもの。「目の前の相手と楽しく話す」をモットーに、会話に意識を向け続けてきました。気付いたら、15年以上の時が経っていて…。2024年になり、改めて「どんな話」を相手としたいのか。「何を」音声で届けたいのかをじっくり考えました。

そうして出てきたのが「何気ない話で、自分を含めた人々の心に寄り添う」というものでした。誰もが思わず楽しくなってしまう「特別面白い話」ではなく、誰もが胸に秘めながらも、あまり人には話さない話。だけれども、その人にとっての大事なことや日常に溶け込んでいること。それが私が考える「何気ない話」です。

まずは、私が定義する「何気ない話」についての説明から始めます。今回のnoteは、4部構成です。以下が目次になっています。

1.私が定義する「何気ない話」とは?
2.「積極的に周りにしたい話」「何気ない話」「どうでもいい話」の3分割で、話を考えてみる。
3.「どうでもいい話」を「何気ない話」に変える工夫。話し手と聴き手の両方を考えてみる。
4.「何気ない話」の具体例

以上の4部構成です。ではさっそく、私の定義する「何気ない話」からスタートしていきます!


1.私が定義する「何気ない話」とは?


まずは、私が定義する「何気ない話」についてです。冒頭でも軽く説明しましたが、より詳しく話すと以下のようなものです。

「普段なら、周りに話そうと思わないけれど、本人にとっては大事なことや日常で欠かすことが出来ないこと」

普段なら周りに話そうと思わないこと。ここが大きなポイントの1つです。私たちは、物心がついた時から身の回りの人々と会話を積み重ねていきます。その中で「どんな話をすると、相手がいい反応をするのか」を、無意識的に学んでいる。

そうして学んだものを、どういった形で表出するかは人それぞれだと思うのですが、「いい反応が得られなかったり、楽しく話せた」という実感が少なければ、人との会話に消極的になることは明白です。

逆に、「自分ではいい反応をしてもらえてる、もしくは楽しく話せている」と実感があったとしても、実際の周りの人々の反応は違う場合も考えられます。周りの人々は、「どうでもいい話」に付き合わされ、仕方なく話を聞いている場合も。

私自身の話をすると「韓国ドラマに夢中でこちらの話を聴いていない母と、とにかく自分の話をし続ける姉」の印象がとても強く…。「これが家族として、人として、いいコミュニケーションなのだろうか?」と、中高生の頃から疑問でした。

その後、ラジオで「何気ない話」の魅力に気付き、大学のカウンセラーの先生との4年間にわたるお話しで「こちらから話題を持っていき、自分の気持ちを話す」楽しさに魅了されていきました。

話を戻します。何気ない話のポイントの1つ目が、普段なら周りに話そうと思わないこと。これを私たちは、幼少期からの学習で無意識に決めているのではということ。

そして「何気ない話」と「どうでもいい話」を分ける大きなポイント。それは「自分の気持ちや自分が咀嚼した情報」が入っているかということです。

「自分の気持ち」というのは、楽しかったとか美味しかっただけではなく、何故楽しかったのか、何が美味しかったのか(印象的だった)を言語化するということです。

同じ映画を観ても、同じ料理を食べても、どこが印象に残ったのかは違いがあるはず。その違いが生まれるのも、それまでの環境や好みなど、まだ知らないその人のことが影響しているからと考えられます。

そういった意味でも「何気ない話」というのは、本人もあまり人に話していない(そこまで大事なこと、人に話すほどでもないと思っている)からこそ、「えー、そんなとこあったの!? ビックリ!!」となる可能性が秘められています。

「自分が咀嚼した情報」というのは、巷に溢れている情報を、その人自身の考えを通して言語化されたものです。一般的なレベルよりも高い専門的な知識や、その人の「実感」が込められたもの。あくまで「実感」を聴くためには、それが正しいとか正しくないとかの判断をしないことが大事です(仮に間違っていても、大きな影響がないことはそのまま流してもいいと私は考えています。まず聴くことが最優先で)

誰もが楽しめたり、アッと驚く話ではないけれど、その人のことをちょっと深く知れたり、興味を持つきっかけになりそうな話。それが、私の考える「何気ない話」です。

2.「積極的に周りにしたい話」「何気ない話」「どうでもいい話」の3分割で、話を考えてみる。


前章で、私が考える「何気ない話」の説明をさせていただきました。私は、「何気ない話」の他に「積極的に周りにしたい話」と「どうでもいい話」を含めた3分割で、話というものを分けています。

第2章ではより「話」を考えやすくするために「積極的に周りにしたい話」と「どうでもいい話」についても、お話ししていきます。


「積極的に周りにしたい話」は、その名の通り。まず人と話すとなったら、最優先でしたいと思う話です。自分の関心の強いことや、相手との共通の話題。以前に話したことの結果報告など。

すごく乱暴な言い方をすると「相手が誰でも構わない話」とも言えます。誰に話してもいい反応をしてもらえたり、笑ってもらえたり。

しかし見方を変えると、長く話をするきっかけに出来たり、相手がどんな反応をするのか観察出来る(みんな笑ってくれるのに、その人だけ反応が悪い)話とも言えます。

「何気ない話」から、思わず共通の話題が見つかり、その人との鉄板ネタになることもあります。

私が普段から意識していることは、「何気ない話」を相手との鉄板ネタに。「どうでもいい話」を「何気ない話」にして(話を聴きながら質問する)、相手を知るきっかけにするということです。後ほど、具体例も挙げながら説明します。


「どうでもいい話」というのは、自分にとっても相手にとっても「だから何?」となってしまう話です。ただ事実を言っているだけ(こういうことがあった、こういうことをした、◯◯さんがこう言ってたなど)で、「自分の気持ちも、自分が咀嚼した情報」も入っていない話のこと。

あなたの周りにもいませんか。とにかくずっと何かを話している人。そういう人の話をよく聴いてみると「ただただ事実を話していること」がほとんどです。だから本人も、間を埋めるため、話をするために話しているといった感じで、SNSのタイムライン状態になっていたりします。

私が言いたいのは「どうでもいい話」をしてはいけないということではなく、如何にそれを意識出来るかということ。次の章で詳しく説明しますが、「どうでもいい話」は、話し手か聴き手が意識を変えるだけで「何気ない話」に変えることが出来ます。

私の目標の1つである「何気ない話で寄り添う」とは、言い方を変えると「巷のどうでもいい話を何気ない話に変えていく」と言い換えることも出来るでしょう。

次章では、「どうでもいい話」の具体例を挙げながら、「何気ない話」に変える工夫を考えていきます。


3.「どうでもいい話」を「何気ない話」に変える工夫。話し手と聴き手の両方で考えてみる。


この章では、実際に「どうでもいい話」の具体例を挙げながら、「何気ない話」に変えていく工夫を考えていきます。

どうでもいい話例「今朝、ソーセージとスクランブルエッグを食べました。美味しかったです」 


いかがでしょうか。聴かされたほうは「そうなんだ。良かったね」ぐらいの感想しか出てきません…。こちらも食べたものを言うか、すぐに次の話題にいくか。そんなところです。

しかし、こんな感じの「どうでもいい話」の応酬が続くと、早々に話のネタは尽きてしまいますし、話していて楽しいとは感じづらいはず。

特にリアルで会って、話が出来る機会なのだとしたら、とてももったいないことだと思います。なので、さっそく考えていきましょう。

最近、よく話題に挙がるのが5W1Hで考えましょうということ。When(いつ)、Who(誰が)、What(何を)、Where(どこで)、Why(何故?)、How(どのように)の6つですね。

あまり形にはめて考えるのは好みではないのですが、まずは聴き手の立場(どんな質問をするか)で考えてみましょう。私が思い浮かぶ質問は、以下の通りです。

・ソーセージって何のソーセージ?(What ブランド)
・ソーセージの調理法、卵の焼き加減。(How)
・誰と一緒に食べる?誰が作る?(Who)
・調味料は?塩コショウケチャップなど(what)
・ご飯と一緒?パン?(How)
・何でソーセージとスクランブルエッグ?和食は?

こんなところでしょうか。あくまで最初の質問なので、そこから話が展開していきます。

例えば、ソーセージはシャウエッセンが好きと出てきたら、自分も好きなら同意すればいいし、他のブランドが好きならアルトバイエルンが好きなんだよねーと返したり。

半熟のスクランブルエッグが好きと言われたら、どうしたら上手く半熟で作れるか聞いたり。

ご飯とパン、どっち派かを聴いたら、他に好きなおかずを聞いたり。味噌汁やスープなど、何を付け合わせにするのか、食べ方を聞いたり(パンを味噌汁に漬けて食べていたり、独特の食べ方を知れるかもしれない)

特に食事というのは、家族からの影響を強く受ける要素ですし、自分の常識が大きくズレていることもあります。それを正そうとするのではなく、「そんなところもあるんだ。面白い!」と思えると、楽しい会話にすることが出来ます。

聴き手としては、相手の話を聴きながら、好みやエピソードを引き出し、そこに関連した自分のエピソードを話の主を奪わずに添えられるといいかなと思います。

相手が答えてくれたことに、しっかりリアクションをして、自分のことを少し話す(エピソードがあれば、それも伝える)。ずっと質問されてシンドい…と思わせないためにも、リアクションと返しの話は大事ですね。以上が、聴き手が出来る工夫になります。

次が、話し手が出来る工夫です。「何気ない話」にする工夫として、前述した「自分の気持ちや、自分の咀嚼した情報」を入れることが考えられます。

例えば、「今朝、ソーセージとスクランブルエッグを食べたんだけど、やっぱりソーセージはシャウエッセンが1番だよね!」と言われたらどうでしょう?

シャウエッセンが1番好きという、本人の好みが入っていることで、かなり次の質問がしやすくなりました。シャウエッセンのどこが美味しいか?とか、他のソーセージは何を試したのか?とか、調理法や調味料に工夫はあるのかなど。卵もこだわりがあるかもしれません。

話し手としては、どんな話をする時にも、クドくなり過ぎない程度に「自分の情報」を入れるのが大事。

例えば、先程の例で自分の話を入れ過ぎてしまうと「今朝、ソーセージとスクランブルエッグを食べたんだけど、ソーセージはシャウエッセンが1番だし、一緒に食べるのは、バターとケチャップで和えた半熟のスクランブルエッグが最高。それに、少しだけ味噌汁に浸したカリカリのトーストと一緒に食べるのが、日課でさ。それを見た妻には、いつも呆れられるんだけどね。週に1回だけ早起きして、自分で作ってるんだからさ、別にいいよね。どう思う?」

あくまで例なので、情報の全部乗せのようにしてみました(笑)こんなことはほとんどないですが、会話というのはキャッチボール。

お互いに「一気に話し過ぎず、1つの質問で全部答えてもらおう」としないという気遣いが重要です。相手があれもこれもとなってしまわないように、少しずつ話す。話してくれたことにリアクションし、それを味わいながら、思ったことを伝えたり、気になることを聞く。

タイパは悪いかもしれないけれど、1つ1つの話がお互いを知るいい機会になることを考えれば、結果的に「話して良かったし、楽しかった」となる。そんな時間を積み重ねることで、周りの人々が「何気ない話」をたくさんしてくれたおかげで、人と話す楽しさを実感出来ています。皆さんにも「何気ない話」を大事して、人と話す楽しさを味わってほしい。心からそう思っています。


4.「何気ない話」の具体例

最後の章では、私が聴かせていただいたり、見させていただいた「何気ない話」を紹介します。私自身が感じたことを交えて、紹介していきますので、最後まで読んでいただければ幸いです。

アイマスクの話

私の職場の男の子から聴いた話です。私は去年の12月にビジョンボードというものを作りました。自分が将来実現していることを画像検索し、何枚かボードに貼り付けるというもの。
私がやってみてとても楽しかったので、その子にもビジョンボードを作ってもらったところ。「アイマスクを付けて寝ている男性」が目につきました。聞いてみると「寝る時には絶対にアイマスクが欠かせない」らしく。
彼はバンドをやっているので、「アイマスクの曲」やアイマスクに関するグッズを作ったら面白いんじゃない?とかなり盛り上がりました。
まだアイマスクの曲は出来ていませんが、彼が大事にしているものを知ることが出来たのがとても嬉しかったです。中々アイマスクを話題に出そうと思わないという点で「何気ない話」認定しました。

実際とイメージは違う話

日本海側に住む、旧Twitter(現X)のフォロワーさんに聴いた話です。その方が住んでいる場所は、日本海側ということもあり、私のイメージは雪が多いんだろうなというもの。
しかし話を聴いてみると、雪が降るのは年に数回で降る時はかなりドカ雪のように降るらしく。全然イメージと違いました。しかも、ここからが実際に住んでいる人しか出来ない話で「降る時はかなり雪が降るけれども、普段はあまり降らないから、行政の対応がかなりおざなりだということ」
除雪作業があまりにも雑過ぎて、逆に困ることもあるらしく。実際の雪のイメージの差もですが、住んでいる方にしか分からない話を聴かせていただけて、とてもありがたかったです。
ちなみに私が住んでいる仙台も、東北ですがほとんど雪が降りません。20年程前は、雪だるまが作れるほど振りましたが、最近はさっぱりです。

スタバとカフェモカの話

去年1年間、講座でお世話になった宇賀神亮さんのお話。講座の終了後、直接会ってお話しした時に「スタバのカフェモカ」のお話を聴かせていただきました。宇賀神さんの愛用の飲み物として、本人なりのこだわりが詰まっていて。まさに最高の「何気ない話」だなーと、とても興奮したのを覚えています。
その後noteも投稿されていて、カフェモカのこだわりにプラスして「どんなスタバ」が理想かを書かれていました。私はこのnoteを読み終えた瞬間に、「宇賀神さんのこだわりと、日常に自分なりの楽しみを見つける大切さ」が非常にうまく表現なさっていて、思わず拍手してしまいました(笑)
とても上質な「何気ない話」で、私も参考にさせていただきたいお話でした。

実は辛いものが好き

職場で将来、お菓子屋を目指している男の子がいます。専門学校も出て、ケーキ屋さんで働いていた経験もあるとのこと。色々と話をしていると、実はかなりの辛いもの好きだということが分かり。ココイチの10辛も平気で、デスソースもタバスコのようにカレーにかけるとのこと。デスソースって耳かき1杯でもかなり辛いので、相当です…。こういう話って時間をとって話さないと、話題としても挙がらなかったりするので、まさに「何気ない話」だなと思いました。

まだまだあるのですが、今回はこれぐらいで。いつか、皆さんの「何気ない話」を聴かせていただく機会があることを願って。

それではまた🐧🌟


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