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スぺカレ ~仏教ゼミ~

4月12日 スペックスカレッジ 仏教ゼミ
・現代に蔓延る呪い
・呪いを解いた釈迦
・煩悩とは

呪いとは…自由の反対の意味であり、囚われのことである。

呪いの種類の中に“通俗道徳”というものがある。
これは明治時代から一般に広まった考えである。苦しい思いをすればいい結果がある、といった所謂「よく考えればそんなことはないんじゃないか」と感じるような道徳心のことである。

真面目に忠実に生きてきた人ほどかかりやすいものであり、「普通こうするよね」の“普通”は現代に蔓延る呪いである。

“普通”はいい会社に就職して安定した収入で定年まで働くことが一番の幸せだよね。
“普通”は女性は30歳ぐらいに結婚して子どもを授かって子育てをすることが幸せだよね
“普通”は資格を取ったらその資格を活かせる職に就くべきだよね。
書いていて非常に苦しいが、この苦しい感覚がない人は呪いにかかっています。
なかなか呪いはしぶといもので、簡単に解けるものではない。
誰しも何かしらの呪いにかかっており、それに気づくまでが長い道のりなのである。

釈迦は精神的カウンセリングで“医王”と呼ばれていた。
様々な人と対話をし、呪いを解いていったという。
呪いは対話や実際に感じながら自ら気づくものである。

それは、仏教の根本の教えである自立に即している。

煩悩は誰しも聞いたことがあるフレーズだと思うが、細かく分類すると3つの種類に分かれている。

ほしいほしい(貪欲)と言っていても手に入らず愚痴をこぼす(愚痴)こぼしている間に腹が立ってくる(瞋恚)

この三つが重なり合い、悪循環に陥っていく。


しかし、釈迦は煩悩をなくせと言っているわけではない。

釈迦が言いたいのは
煩悩に振り回されて、自分を見失うことはよくないということである。

それは仏教の教えである“自立”と真逆のものだからである。
自由自在とあるように“自らによって自らに在る”状態が人間らしく生きている状態であることから、煩悩に囚われては自由自在になれないと釈迦は教えている。 

まとめ
呪いや煩悩といった自分を縛り付けるものを対話で自らが気づくことで解いていき、自立することは仏教的に昔から教えられていたことを知った。
人生をより豊かにするために自分を縛り付けている呪いを解いていきたいと改めて感じた。

まなちゃる

マイクロスポーツを幸福にカッコよくするための学びを発信します。