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タッチフット戦術クルーズ

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タッチフットボール(アメフト)の戦術・技術・トレーニングについて解説します
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#タッチフットボール論

最速の選手はどこに用いるべきなのか?アスリート・エンドが動かすゲームプラン|タッチフットボール

最速の選手は、どこに用いるべきなのか? これまでの記事で、違いを作り出す「QBの機能性」の話をしてきましたが、一方、2019年ファイナルタッチを見て、エンドの機能性がゲームを動かすフェイズに入っているのではないか、と感じました。 たとえば、RISE対BOOZERSなどを見ていると、お互いに強い武器がある中で、一瞬の不意をついてビッグプレーを出すエンドの活躍は、ゲームプランに盛り込むことが難しいゆえに、瞬時のゲームメイカーになり得ます。 アスリート・エンドとゲームプラン中で

ライジングサンズに聞くQBの「ゲーム勘」「プレー選択」を支える情報共有|タッチフットボール

今回は、QBの「ゲーム勘」とプレーコールの関係を情報を切り口に確認してみようという話です。内容的には「キャプテンシー」「プレー選択」とかかわりがあります。 オフェンスのハドルプロセスさて、オフェンスのもつ能力を効果的に得点に結びつけていくためには、適切なプレーコールが必要であることは明らかです。 たとえば、これまでに紹介してきたQBのように、高い機能性を有する選手がいるならば、どのタイミングでその能力を使い切るかが重要になります。 一般に、オフェンスハドルの流れは、

「流動性」が鍵? 王道の3-2-1キックカバーを崩す作戦と技術とは?

『タッチフット戦術クルーズ』 イシダトモヒロ(SPEX FOOTBALL) 今回は、6人制タッチフットボールの「キックとリターンのシステム(並びと動き)」について探っていきます。 戦術の話は、とくに目的地のない気ままな船旅のようなものです。楽しみながらのんびりいきましょう。 キック・リターンは並びと動きに注目さて、今回の旅の寄港地は、「キック・リターン」です。 タッチフットでは、1試合に約70~80のプレーと、5~10程度のキッキング(&リターン)ゲームをおこないます。