中学の部活仲間と、久々に会った話。

ここで「例の友人」などと紹介している友人には、「発達障害による幸せ」という記事を執筆した際に「さくら」という仮名をつけることになりました。
仮名がついていた方がわかりやすい一方、過去の記事はできるだけ編集せずに残しておきたいので、さくらのことを書いている際は「(さくら)」と表現しています。つまり、投稿時には「(さくら)」がなかったものを後から付け足しました。

スペラです。
25日は東京オリンピックの放送のため、「仮面ライダーセイバー」「機界戦隊ゼンカイジャー」の放送が休止。
ニチアサがない日はなんとなく気分が沈みがちなのですが、おそらく新作が観られないことよりもルーティンが崩れること、「日曜日の朝はライダーと戦隊を観る」という図式が崩壊することが不安なのだと思います。
発達障害を持つ人はこの「ルーティン」を大切にする傾向があるので、そうだとわかるとなんとなくモヤモヤが晴れた気がします。

そんなわけで、ニチアサのない日を逆に利用して、中学の部活仲間たちと会ってきました。中には1年以上会っていなかった人もいたので、期待と不安の中で当日を迎えました。


「このご時世でそれなりの人数でお店に入るのはちょっと…」と何度か言ったのですが、みんなあまりにも気にしないんですよね…。
普通に学校に行っているとそういう感覚がなくなるのか、僕が性格上気にしすぎてしまうだけなのか。まあ、気にするに越したことはないんですけどね。


ただ、こうした久々の再会の場でも訪れてしまうのが聴覚過敏
前回の記事にも書いた友人(さくら)に声を掛け、途中で一度休ませてもらいました


そもそもなぜこの友人にだけ声を掛けたのかという話ですが、実は僕、この友人(さくら)以外に発達障害をオープンにしていないんですよね。

中学2年生の秋、「忘れ物事件」の頃までは、他の人とほぼ変わらないように生活できていました。
なので、最初の自己紹介の際に発達障害があることを言おうとは一切考えていませんでした。

そして忘れ物事件の際、「変な人」「頭のおかしい人」のイメージは学年全体に広がってしまいました。
ただ、僕と親しい友人は事件のことを知ってか知らずか、事件のことや学年でのイメージには触れないでいてくれました。
とにかく僕のことを避けないでいてくれたことに感謝しかありません

ただ一方で、触れないでいてくれると逆に言いづらくなってしまうのもまた事実です。
自分から言いたいことではないので、言うタイミングを逃してしまい、困っているときでも言いづらくなってしまっているのが現状です。

ゲームセンターで「音が無理なので出たい」と言ったこともありましたが、この「音が無理」は経験がない人には全く理解できないことなので、「なんで?」「学校とか、都会なんてもっとひどくない?」と言われることもあります。僕が一番そう思っているんですがね…。


では逆に、例の友人(さくら)にはなぜ相談できたかというと、たまたまボロが出まくったからですかね。そしてまたボロを出したのが直接ではなくLINEでなんですが。

きっかけは、その友人(さくら)ととある共同作業をしていたとき。とにかく問題点が多くて、気持ちがかなり焦っていました。
結局そこでボロが出まくってしまったというわけです。

このままいわゆる「メンヘラ」だと思われるのも嫌ですし、今後も色々と相談することが増えると思ったので、前回書いた件を相談する際に発達障害のことを伝えたのです。

そして思い切って発達障害のことを伝えた際、その友人(さくら)は「良い意味で無反応」でした。発達障害があることは友人より僕の方が気にしていると思います。
相談に乗ってくれたり、今回のように外出時のサポートをしてくれたりというのも「障害があるから」ではなく「友達だから」というのが本当に伝わってきます。


今回、その友人(さくら)には他の人に「体調がすぐれないらしい」と伝えてもらいました。
その後みんなのところに戻ることができた際は、みんな非常に温かく迎え入れてくれました
正直に言うとわだかまりも少々あるのですが、最後まで楽しめて本当によかったと思っています。

今回わかったのは、「オープンにしないことの代償は大きいが、一人にでも伝えておけばそれなりに気持ちは楽になる」ということ。

やはり周囲のイメージや反応を気にしすぎてしまい、なかなか障害のことを言えない人はたくさんいらっしゃると思います。

そういった方に「誰かに伝えてみろ」とも「あなたが思うほど偏見はないと思うよ」とも言うことはできませんが、少なくとも僕はその友人(さくら)に言えてよかったと思っています。

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