ロードバイク趣味を長続きさせるコツ
皆様おはこんばんちは。えりりんごだよ。私は独身・暇持て余し・30代のため複数の趣味を掛け持ちしている状態なのですが、その中で最も多くの時間、金、体力を投資してきた趣味はロードバイクです。趣味に対価や見返りを求めたら趣味ではなくなってしまうのですが、社会人生活において私の実感で、見返りの大きい趣味は以下の通りです。
1位:ワイン(国内外の経営者、役員層はワイン好きが多い。会食の場も必ずワインが出る。ワインが好きなだけでその人々のインナーサークルに入り込みやすい)
2位:歴史(マネジメントの仕事をしている人は、歴史上で誰かしらのメンターを持っていることが多い。孔子、韓非など。実際に仕事や人生で役立つ学びも多い)
3位:持久系スポーツ(ラン、自転車、水泳、トライアスロンなど。プレッシャーの大きい仕事をしている人が熱中している印象、気持ちの切り替えにもなり健康にも良い、あとマジで風邪をひきにくくなります)
ロードバイクも完全に持久系スポーツなので、日々取り組むことによってさまざまなメリットを享受することができます。ただ、ロードバイク趣味って長続きしない印象があります。ロードバイクを買った人の7割くらいが結局乗らずに放置......みたいな光景をよく見るのです。
それも当然だなと思います。ロードバイクは本当に面倒な趣味です。ただウェアを着て走り出せば良いマラソンなどと違って、タイヤの空気圧調整や整備、ヘルメットやサングラスの準備と片付け、ぴちぴちウェアの装着と洗濯......などマジで面倒です。私もロードバイクを大学1年の時手にしてから13年間、毎回何なんだよこの面倒な乗り物は.....とイライラしながら乗っています。
ですが、結果的にロードバイクを手にした大学1年から13年間、休まず継続してロードバイクを続けることができました。今日は「ロードバイク趣味を長続きさせるコツ」と題して、ポイントを整理してみたいと思います。それではレッツゴー。
ライフスタイル系を目指す(乗ることを目的にしない)
一つ目のコツですが、「自転車に乗ることを目的にしない」です。ハァ?趣味なんだから乗ることが目的だろオラァ?とお思いかもしれませんが、それでは長続きしません。仕事ですら働く目的ややりがい探しが求められる昨今、趣味だってそれ自体が目的になるほど簡単ではありません。
これは私のライフハックなのですが、自転車に乗ることを趣味にするのではなく「週末にかっこよく自転車に乗るという生活を送る私」を趣味にするのです。つまりライフスタイル系。この場合、趣味はライドの朝のコーヒーから始まります。朝5時に起床しエスプレッソを淹れ、好きなイージーリスニングを聴きながら「俺はこれからロードバイクに乗るんだ」とやる気を高めるのです。6時前に走り出すと街はまだ眠っており、朝日と共に少しずつ温まる街の景色を独り占めしながらロードバイクを加速させる。そんなイケてる自分に浸るのです。ナルシストになってしまえ。そうすると、自転車にまつわる面倒な全ても趣味の一環になります。
この10年間で、ロードバイク趣味は大きく変わりました。10年前は細いタイヤをカンカンの高い空気圧で乗り、チカチカする蛍光色のジャージはロゴだらけ、汗臭さとストイックさが勝者の証でした。今は違います。ナチュラルなアースカラーの配色の可愛いジャージに身を包み、太い低圧タイヤのエアロ系ロードでチルなライドを楽しみながら時々本気ペールで飛ばす、それでも全体で見ると昔よりも速く走れている。自転車技術の進化とトレンドの変化によって、アマチュアライダーには確実に気持ちの余裕とゆとりができました。
この二つの動画をご覧ください。ワールドツアー最前線で走る選手たちのプロモーション動画にも、必ずカフェシーンが出てきます。コーヒーにこだわる選手も多く、もはや自転車の動画なのかバリスタの動画なのかわからないコンテンツも多いです。それだけ自転車をライフスタイルの一部として楽しもう、という機運が強いのだと思います。まずは汗臭く「ガチ勢でいなきゃ」「頑張らなきゃ」という気持ちを捨てて、週末にコーヒーと自転車を楽しむおしゃれな人を目指してみませんか?
定期的に機材に投資する(ミニ四駆的な楽しさ)
これは確実ですが、同じ自転車にずっと乗っていると飽きます。当然です、変化がなければいつ乗っても同じ乗り物だからです。人間側はエンジンとして頑張るので、乗れば乗るほど体調が良くなるし、体重が落ちて健康になります。それでも機材に飽きてしまっては長続きする趣味も長続きしません。
ですので、定期的にタイヤやパーツをを変えたり、サイコンを変えたりして変化を楽しむのは大きな効果があります。自転車本体の買い替えは数十万円単位の出費が発生するのでそう簡単にはできませんが、ハンドルやバーテープなどの消耗品であれば数千円〜数万円のお小遣いの範囲で投資可能です。新しいパーツをつけると愛車への愛着も湧きます。結局俺のロードバイクが一番格好いい。ミニ四駆の大会で味わうアレと同じです、己の愛車のあまりの格好良さに浸りましょう。
ライド中のルーティンを作る、または同程度の走力を持ったライダーと仲良くなる(ユルい紐帯)
私は一人で自転車に乗るのが好きです。私にとってのサイクリングは運動というより瞑想に近いので、30分ごとにセッションを区切って以下のような流れで乗ります。
セッション1:朝の空気を肺いっぱいに吸い込む。のんびり走って好きなUKバンドを聴いて平日からの気持ちを切り替える
セッション2:アップが終わってから巡航速度を上げる。
セッション3:仕事のことを考える。月曜からの仕事の順序を整理する。
セッション4:友達のことを考える。誰が落ち込んでいたな、誰と〇〇食べに行きたいな、など。
セッション5:恋人がいれば恋人、いなければ家族のことを考える。あのケンカは俺が悪かった、次会うときには何を話そう、など。
セッション6:以降はAudibleなど本の朗読を聴きながら気持ちを整える
これを繰り返しているとすぐに数時間、100KM以上を走行しているので体感では一瞬です。
ただずっと一人というのもモチベーションの維持が難しいです。できれば同じくらいの脚力のライダーと仲良くなっておき、数ヶ月に一回は一緒に乗るのがおすすめです。人と会話しながら乗ると、さらにライドが短く感じます。
そんな相手どこで探すの?いやいや簡単です。自転車のショップに繋いでもらっても良いし、SNSでナンパしても良いです。サイクリストが休んでいる休憩所で話しかけても良いでしょう。
結局、乗るだけで気持ちいい(報酬系への作用)
これは最近なんかの脳外科系のポッドキャストを聴いていて知ったのですが、ロードバイクはただ乗るだけで人間の脳の報酬系に作用しているらしいです。
人間が歩くとき、1の力をかければ1前に進むわけですが、ロードバイクはより走ることに特化した人間の機能を拡張する機械です。なので1の力をかけると10〜20くらい進みます。これだけでもう人間の脳は速く進むことを報酬と感じ、ドーパミンやセロトニンが放出されるのだそうです。もう麻薬だろこれ。
風呂キャンセルと理屈は一緒です。入るのが面倒でも入ったら必ず気持ちいいのと同じで、ロードバイクに乗るのが面倒でも、乗れば必ず気持ちいいことが保証されています。面倒でも一旦脳死の状態で、ロードバイクに乗りましょう。
よくある質問(FAQ)
ロードバイクに乗るとモテますか?
A:モテません。普通に考えて、人力で動く乗り物に数十万円〜数百万円を掛けて週末に数100kmを人力で走行する人と付き合いたいですか?私も合コンやマッチングアプリの場ではロードバイク趣味をひた隠しにします。また複数の学説がありますが、一部では男女ともに過度なライドが妊娠可能性を低めるという研究結果もあります。運動しないデブよりはまだ健康的かもしれませんが、まずモテることはないでしょう。
ただし、持続可能な範囲でロードバイクをライフスタイルに取り込める場合、体型がシュッとしたり、体力が向上したりして全体的に恋愛や結婚生活に対してプラスの効果がある可能性はあります。こちらの記事がおすすめです。
以上、ロードバイク趣味を続けるポイントを自分なりに整理してみました。メリットとデメリットのある趣味ですが、きっとハマればそこから抜け出すことは難しいでしょう。倉庫にロードを眠らせているそこのあなた、私と一緒にゆるっとライドを再開しませんか?
それでは皆様も良いサイクリングシーズンを過ごせますよう。
かしこ
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