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黒門市場の小さなタイに魅せられて

タイ王国。

東南アジアに位置し、13世紀にスコータイ王朝により築かれ、その後アユタヤ王朝(14世紀〜18世紀)、トンブリー王朝(1770年前後)を経て、現在のチャックリー王朝に至る立憲君主制の王国です。

タイ料理は、東南アジアのその他の国々から影響を受けながらも、独特な発展を遂げてきました。

タイ料理の魅力

タイ料理の醍醐味はなんと言っても「様々な味が一気の口の中に広がること」
一般的にタイ料理というと“辛い“イメージがありますが、実際に食べると感じるのは、一つの料理の中に“甘い“や“酸っぱい“など、複雑な風味が絡まっているということです。ナンプラー(魚醤)、砂糖、唐辛子の酢漬け、香草、全てが混ざり合い、複雑な味覚を醸し出している状態が、タイ料理において最も美味とされています。

私は一昨年の2019年に、商談で初めてバンコクを訪れました。それまでタイ料理に全く縁がなかった私は、あまりの美味しさに完全にタイ料理ファンになりました。胃袋を掴まれた、とはまさにこのことです。

行ったお店は以下の2店舗でしたが、どちらも痺れるほどの美味さでした。

mango tree Surawong (マンゴーツリー本店、サラデーン駅周辺)
https://tabelog.com/thailand/A5601/A560104/56000007/

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日本でもお馴染みですね。マンゴーツリーの本店です。やや高級な雰囲気で、味も角の取れた優しい味でした。

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柔らかなカニの身がホロホロに絡まるプーパッポンカリーは絶品。

Suda Restaurant/สุดาโภชนา (MRTスクンビット駅近く)
https://tabelog.com/thailand/A5601/A560113/56000513/

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私はこの店にやられました。蒸し暑い初夏の熱気、夜の屋台、パワフルな炒め物の辛味と酸味、足元を歩き回る猫。冷えていないシンハービールに氷を入れ、やや薄味になったそれを一気に飲み干す。これがタイ料理だ。美味すぎる。もう、日本のちょっと小綺麗なタイ料理では響かない。

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美味い。なんでこんなに安いんだ。なんでこんなに美味いんだ。

あれ以来、バンコクの再訪を何度も願いながら、新型コロナウイルスによってバンコク旅行の夢は敢えなく崩れたのでした。

その小さなバンコクは、黒門市場の入り口にあった

帰国後、中毒のようにヨドバシカメラ最上階のマンゴーツリーでガパオライスを食べ続けていた僕は、バンコクの喧騒の中でガッツリ胃袋を掴んできたSudaレストランの味を忘れられないまま、食べても食べても満たせないタイ料理欲に喘ぐ日々を送っていました。

ある日、日本橋付近のGoogleMapを眺めていると目に飛び込んできたのはとあるタイ料理屋の名前でした。

ファン・サパロット
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270202/27009428/

気になってGoogleで軽く検索をかけてみると、とにかく評判がいい。リーズナブルで味も良く、常連の多くはタイ人らしい。

気軽に行ってみたが最後、私はこの店の虜になりました。

・完全に現地モード
まず日本人がほとんどいない。異国情緒が凄いです。魚醤や香草、スパイスの香りがこじんまりとした店内に漂い、店員さんと常連さんの楽しげな雑談がタイ語で繰り広げられる。まるでタイ旅行に来たかのよう。まったりとして居心地がいいです。

・本格的な味付け
特に屋台寄りの味付けでとても美味しい。炒め物は強火でしっかり、煮物はトロトロに。最後に味を整えるナンプラー、砂糖、唐辛子のテーブルセットもきちんと置いてあります。

・日本人にも丁度いい辛さ
料理によっては好みの辛さを聞いてもらえます。私は辛めをお願いしますが、辛すぎず丁度いい辛さです。辛いものが苦手でも美味しく、タイ料理を胃袋で感じられると思います。

食べた料理

・プーパッポンカリー(税込1,556円)

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殻ごと揚げられたカニとネギ、玉ねぎがたっぷり入っており、甘く卵とじになっています。カニの脚とかも丸ごと入ってるので「え?このままイケるの?」と思いましたがマジでめっちゃ柔らかくで旨みの塊です。個人的なベスト。

・ランチセットC(ガパオライス、豚の煮込みスープ、卵付きサラダ 税込たしか1,000円くらい)

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サラダもついてお得なセット。ガパオも美味しいですが、ホロッホロに煮込まれた豚が甘くて美味しいです。メニューには「豚肉に御煮込みスープ」って書いてあった。かわいい。
このスープの麺バージョンもあるみたいです。今度食べてみよう。

・牛肉のガパオライス(税込1,390円)

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一口目に牛肉の旨味、その後にやってくる香草の風味とほとばしる辛さ。とにかく“辛い“が“美味い“。パリッと揚げられた目玉焼きも辛さを和らげる良いアクセントになります。次はもっと辛くしてもらおう。

・タイ風フォーの焼きそば(税込たしか800円くらい)

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定番のパッタイ。モッチモチの麺を、砕いたアーモンドに絡めて食べる。めっちゃ香ばしい。エビもプリップリです。半分ほど食べたら、唐辛子の酢漬けをサッとまぶしてもう一度いただく。美味い。

結局「美味い」しか書いてない気がしますが、少しは美味しそうな雰囲気が伝わったでしょうか。皆さんもぜひファンサパロットに行ってみてください。あ、行く時は私も呼んでください。サワディカップ!

ファンサパロット(06-6631-6872)
大阪府大阪市中央区日本橋1丁目17-23
営業時間・定休日
11:00~23:00
ランチタイム 11:00~14:30
火曜のみ、11:00~18:00
日曜営業

おまけ:タイ料理を食べた後は

この曲を聴いてほしいです。

electric.neon.lamp。タイのオシャレ系バンドらしい。三ッ寺会館のバーで教えてもらいました。気怠げな曲の雰囲気も最高ですが、PVの吉高由里子風の子がマジで可愛い。タイの女の子の可愛さに震えろ。

それではまた。

かしこ

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