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デュエルマスターズ2ブロック 王道・アビスレボリューション編メタゲーム・ブレイクダウン(リスト集2024年5月段階)






 全国大会2023の配信時に公開された『いきなりつよいデッキ』のCM。

「逆転こそがカードゲームだ。」

「逆転快感カードゲーム」


これはおそらく、デュエル・マスターズの最大の特徴とも言える、S・トリガーによる逆転のことを指して宣伝文句としているのだろう。これは4月に「いきなりつよいデッキ守りの王道」が発売されていることからも、恐らくそうだと思われる。


筆者はこのCMの中でこの文章が好きだ。


世の中、経験が長いヤツが勝つ?
・・・そんなの退屈じゃないか?
逆転こそが、カードゲームだ。

https://youtu.be/IEFozuvfy3w?si=6Nh9YDNSHIe3eg91

経験が長いヤツが勝つ?
・・・そんなの退屈じゃないか? の部分だ。
この文章を読んでいる方の中には、
今年からの新生活が始まり、そこでデュエル・マスターズに出会い、新たにスタートした人もいるかもしれない。
もしかしたら長い間、このゲームで遊んできた人もいるのかもしれない。
もしかしたらデュエル・マスターズを知らない方かもしれない。


もちろん、デュエル・マスターズは楽しい。だが、やっぱり長い間このゲームをしてきた人の方が知識量や経験値の面で不利になるのが現実だ。
だが、今年度のデュエル・マスターズはこんなフォーマットを推進していこうとしている。

2ブロックフォーマット。
このフォーマットは直近2年で発売されて基礎パックのカードのみで戦うフォーマットで、新たにデュエル・マスターズをはじめた人でも馴染みのあるカードばかりが戦いの中心を担う。オリジナルやアドバンスのようにいきなり知らない過去のカードが飛び出てくることはないわけだ。


そして何よりこのフォーマットは、コロナ禍以前の2019年から5年ぶりに復活した、未開拓で新しいデュエル・マスターズだ。みんな同じスタートラインに立ち、1からのスタートを切る新しい勝負が始めるのだ。


世の中、賢いヤツが勝つ?
世の中、金持ってるヤツが勝つ?
世の中、経験が長いヤツが勝つ?
・・・そんなの退屈じゃないか?
逆転こそが、カードゲームだ。


さぁ、君も王道編と、アビス・レボリューションのカードを手に、このゲームの世界へ飛び込もう。


2024初動の環境について


正直なところ、大会の開催数が少ないこともあり、まだ未開拓な部分も多いが、筆者は今現在の環境は俗に言う3すくみ環境だと捉えている。(去年から平和な環境のまま)

(詳しくはこちらの冒頭で)

受けるデッキである、ドロマーの<DARK MATERIAL COMPLEX>、殴るデッキである、白黒メカ+赤青マジック、ループフィニッシュを目指す青緑ゼニスとジャイアント。これらが有利不利を持ちながらじゃんけんのようにメタを形成している。

これが何を意味するかというと、その日のメタ読みによってはどんなデッキでも勝てて、どんなデッキでも負ける。ということである。

今回はサンプルリストを掲載し、デッキのまとまりや特徴のみを解説していく。





サンプルリスト



受けデッキ群


ドロマーコンプレックス

DMGP2024チーム戦覇者。最強のカウンター。

圧倒的な受け札の枚数と<DARK MATERIAL COMPLEX>による最強のフィニッシュ力を兼ね備えた現在の2ブロック環境を定義するデッキ。
一言で表すならビートダウンやコンバットトリックもできる青魔導具といった感じ。

先攻1ターン目の<DARK MATERIAL COMPLEX>というぶん回りもありながら、<アーテル・ゴルギーニ>という攻撃と守備の起点になれるカードもあり、中速のビートダウンに切り替えることも可能。

なかなか場を離れない<アーテル・ゴルギーニ>のお陰で<聖カオスマントラ>を自分の好きなタイミングでニンジャチェンジさせられるのも、このデッキ最大の強みである。

山札切れと相談しながらのプレイやミラー戦での実力差が出るので、そこが若干面倒くさいが、使いこなせればそんじょそこらの殴るデッキに対して安定した勝率を出せるだろう。

コンボ・ソリティアデッキにはスピードの問題で不利寄り。上手い相手の<ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>に苦しめられる展開には気をつけよう。



青白天門


禁忌に触れた、いや、天門の常識を変えたSトリガー、<光開の精霊サイフォゲート>による天国への門。

巨大設計図による基盤は2ブロックでは使えないため、過去にメジャーであったこのカラーリングで構成できる。
基本的には2パターンのルートがあり、水晶マナをためながら<「俺獅」の頂天 ライオネル>と<偽りの名 パピロニア>で戦うルートと、<水晶の王ゴスペル>で戦うルートを取れる。
自分が攻撃してる最中に<水晶の王ゴスペル>が出てきたら意外と返しに悲惨な目にあってしまう。

やってることが2015年に日本一になった天門より前の平成のヘブンズゲートのような感じがするので、筆者は懐かしいと感じた。<ヘブンズ・ゲート>自体は2ブロックで使えないが、好きな方にオススメである。ドロソはもっと増やしてもいいかも。



白黒メカ


圧倒的な面展開力とニンジャチェンジによるカウンター性能。攻守万能のバランス型。


トリガーで受けるデッキ、という訳ではないが、低コストのカードが充実した結果、デッキパワーが高くなり、継戦能力が抜群に。<ドラン・ゴル・ゲルス>と<アーテル・ゴルギーニ>などの展開カードがあるおかげで<DARK MATERIAL COMPLEX>によるフィニッシュに頼らずとも殴り勝ちを視野に入れることができる。

新弾で<獲銀月 ペトローバ>と<ヴェネラック-F5>を獲得していよいよ最強格へと上り詰める。

メカが好きな方はこちらがオススメ。無敵の<獲銀月ペトローバ>で<DARK MATERIAL COMPLEX>が止まるの、割と可愛いんだよね。

赤青マジックに不利だったのがメタカードの登場でどう変わるかが見ものである。



ビートダウンデッキ群


赤青マジック


魔覇革命で参戦してから常に最前線を走る、オリジナル環境覇者。

オリジナル環境のように<単騎連射マグナム>や<ファイナル・ストップ>などの相手のトリガーをケアするカードがない+2ブロック環境のSトリガーの強力さが重なり、圧倒的なtier1ではないが、基盤の強さはピカイチ。

<灼熱の演奏 テスタ・ロッサ>が使えない関係で3キルは滅多に起こらないため、成長しながら殴る、というよりかは<Napo獅子-Vi無粋 / ♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い>から直接<芸魔王将カクメイジン>へチェンジする走り出し方をメインに据えた方がいい。

受けデッキが蔓延した環境から始まったため、4月はあまり活躍できなかったが、メタからマークが外れた時にはその圧倒的なデッキパワーで活躍できるだろう。

何回もでも言うが、カード間のシナジーやルーターの枚数などのデッキパワーは全デッキ中1番である。

Sトリガーが強い環境なのが向かい風なだけなのだ。<歌舞音姫クロカミ>なんかを入れても面白い。



青黒COMPLEX


ハンデス、妨害を行いながらのメタビート。

正直、個人の好みによってチューンが変わるが、大まかにはこの基盤が元に組まれる.…と思われる。
令和の<停滞の影 タイムトリッパー>ともいえる<霊淵 ゴツンマ=ダンマ>がとにかく強く、相手のテンポを崩しながら、いざと言うときはハイパーモードで<復讐ブラックサイコ>のようなハンデスをぶちかます。
あーくん・のまろか選手が発見した<学識の夜フミビロム>はハイパーモードによって打点増強+リソース回復ができるので一度使ってみてほしい。




赤白アーマード

メタカードとアーマードメクレイドによる、革命チェンジを駆使したメタビート。

環境がコスト5以下の呪文を多用する環境であれば、<鎧機天 シロフェシー>を最も上手く扱えるこのデッキだ。

<ファイン・撃・ピヨッチ / 「暴竜爵は不滅なり!」>攻撃時革命チェンジで次のターンに<ファイン・撃・ピヨッチ / 「暴竜爵は不滅なり!」>の呪文側をプレイする動きは、アビスレボリューション編で公式がやりたかったであろう美しいデザイナーズコンボだと感じることだろう。赤青マジックなんかはやられたらたまったものではない。

それだけでなく、<ボルシャック・アークゼオス>による面処理と横展開もできるため、簡単にリーサルを組むことができる。


ただ...…

どんなデッキにも入る、このカードがキツいのだ。
あと受けの堅いコンプを貫通しろ!!!はなかなかキツい壁だと感じてしまう。



コンボデッキ群


青白ゴスペル

裁定を駆使したコンボデッキ。

まずはこちらの裁定を確認してほしい。

まぁ簡単に言うと、裏向きマナが4枚ある時に<ローゼス・イノベーション>を使って<クリスタル・ドゥーム>を使える、というものだ。

これを利用してゼニスやアンノウンを叩きつける、といった感じ。<必殺でつわものどもが夢の跡>で追加ターンをとりながら殴ってもいいし、相手の山札が薄いなら<水晶の祈り>で相手にドローさせてLOさせてもいい。

上記のリストには載ってないが、<「無上」の頂天 シャングリラ・ファンタジア>を使えば、ガンバトラーG7のように擬似全体SA付与を与えるのでそのままフィニッシュすることも可能。盤面にボン・ギゴマイムがいようとも、バウンスしてから召喚するため、止める手段が少ない。今後も要警戒のデッキと言える。


青緑ゼニス

水晶マナゼニス、2ブロックに侵攻。

後述する青緑ジャイアントと性質は一緒であり、<♪必殺でつわものどもが夢の跡>+<♪なぜ離れ 何処へ行くのか 君は今>による無限EXターンループの果てに相手を殴って勝利することを目指す。

環境に<同期の妖精 / ド浮きの動悸>くらいしか確定除去が飛んでこない関係で、横向きになった<「戦鬼」の頂天ベートーベン>を乗り越えられるデッキがあまりないため、意外と攻略するのが難しい。

赤青マジック対面は<ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>に任せよう。

<終斗の閃きマトリクス>によってラッキーナンバーを何回も使えるため、<DARK MATERIAL COMPLEX>を何回も攻撃不能にして時間を稼ぐことができる。

完成度が高く、筆者も感動したデッキだ。


青緑 終極宣言ゴルファンジスタ


終極宣言からの無限EXターン突入。それはすなわちキャプテンゴルファンジスタの勝利。


<超重竜 ゴルファンジスタ>の終極宣言は<恵の大地 ババン・バン・バン>や<堕∞魔ヴォゲンム>のように10ほどデッキを削るので、必然的にデッキの枚数が薄くなることに目をつけて<♪必殺で つわものどもが夢の跡>+<♪なぜ離れ 何処へ行くのか 君は今>で無限EXターンループを行う。


<五番龍 レイクポーチャーParZero>を上手く使える関係で、序中盤の対応力があり、最悪並べたらジャイアントで殴り切ることもできる。

終極宣言が通ると勝つが、終極宣言できないと負けるデッキではあるので、そこをどう評価するのかはみなさんにお任せする。ターンを跨ぐギミックだから弱点が分かりやすすぎるんだよね。




番外編 え?このカードって2ブロックで使えるんですか?リスト


ここまでリストを見てきて、「ちょっと2ブロックをやってみようかな」「応援妖精エールのプロモが取れそうになってきた」と思った方に、再録カードだけど2ブロックで使えるカードで特にジャッジコールされそうなカードをこちらでピックアップしました。

下記のカード以外は通常弾やパック商品に入っていても、マークがなければ使用不可になるので、分からなくなった場合はこちらを参考にしてください。銀トレジャー再録なんかは基本的に使えません。(ちなみにコオニ童子はマーク有りのプロモがありますが、画像が対応していませんでした。)

ハヤブサマル、ブレイン・スラッシュ、パウアー、B.F.Fモーメント、S・S・Sなんかはよく見かけるので、使えると覚えておこう。



最後に


今回、いろんな2ブロックのデッキを紹介してきたが、このフォーマットの一番の魅力は、自分のオリジナルデッキを一から組み上げたり、いろんなカードを使って試行錯誤するところであると筆者は考えている。

もちろん、勝負事なので勝たなければ楽しくない時もあるが、それ以上に相手と会話がある、駆け引きや分岐があるデュエルマスターズのプレイ体験が味わえるので、ぜひ、オリジナルやアドバンスとは違うデュエマを始めてみてほしい。

2019年以前と同じスケジュールであれば、夏頃から全国大会のエリア予選が予定されているはずなので、今から始めるとあとあと力になるかもしれない。
ソースは埼玉県ランキング上位のfana選手です。明らかに2ブロックを始めてからのここ半年でCSの戦績がバグってて、誘った筆者がビビってます。どんだけこのゲームに対する理解度が上がってるんだよ。ちなみに俺は弱い。

何か質問等ありましたら、@Fei1020にDMまたはコメント欄でお答えします。

みんなもやろう!2ブロック!!!!



                    



































今回はエールのプロモ取れました。やったね。
一日で7回くらい終極宣言の効果を使えたので、新ギミックが活躍できる場を作ってくれるこのフォーマットはやっぱりいいなと思いました。

みんなもゴルファンタジスタの終極宣言使ってみな。飛ぶぞ。....…と言いたくなるレベルのカードリソースが動くので、めっちゃクセになります。4枚ドロー8ブーストとか<ドルツヴァイ・アステリオ>に頼り切ってた2019年代頃の白刃鬼の夢だろ..…

ちなみに入賞リストが流れた次の日には対策がバレててあんま勝てませんでした。それもまた2ブロックだ....。サガループみたいなデッキがいないので、メタのまわり方が面白い。


5月になったら博多で2ブロックの梯子CSができるみたいなので、今の段階では福岡まで飛ぼうと思います。それでは。


                      おわり















































































*ここから先はゆるい、しょうもない話しかありません。時間がない方はブラウザバック。文章も砕けてます。



DMGP、お疲れ様でした。

自分も参加してきましたが、チーム戦もアドバンスの個人戦もどちらも沢山のドラマが生まれたGPになったと思います。
ここ数年で名をあげたメンバーで構成されたチーム<みんなと戦えてよかった。>が優勝するのもシナリオとして出来過ぎですが、その相手として<チーム朝は太極拳>が決勝戦を戦ってたのがもう古参的には感動なんですよ。

チーム<朝は太極拳>のメンバーの方々は、昔からプレイヤー間で高い実力を評価されていたにも関わらず、大型大会でのタイトルには見放されるという過去があり、そんな3人がチーム戦という場で互いに力を合わせながら全国大会の出場権利を獲得したという。
リーグ戦優勝を味わってみたいからブンデスリーガに移籍して得点王なのに優勝できないハリーケインみたいな。
これが個人戦だったらそうはいかなかったかもしれない中というでの悲願達成だったわけです。そりゃ試合後のインタビューで泣きますよ。見てるこっちも泣けてきましたし。
まぁそんな決勝戦のカバレージはある意味で有名になってしまいましたが.…。だからあの日のあの試合には、人々のドラマがあったわけです。


また、自分にしては珍しくアドバンスの方は現地で決勝ラウンドまで残って試合を見ていましたが、dotto対試験管の試合やあーるん。対かめの試合が見ていて熱かったです。古参対新参の構図のマッチアップが多くて、
プレイヤー1人1人にある物語を記録する側もいいなと思いながらも、自分もその物語の登場人物側になりたいな。とも感化されたわけです。今回のGPが情けなさすぎて悔しかったのもあります。石板に刻むのも悪くないんだけどね。仕事ください。

なので、これは前から言っていたことではありますが、今年はデュエマの箱推しを目指して競技に向き合おう、と思いました。自分も気づいたら25で残された時間は少ないです。いつまで熱があるか分かりませんし、ひっそり引退する時期が来るかもしれないので。

GPベスト8入賞が目標なので、その日が来るまではこうして文章をネットの海に垂れ流したり色々活動していきたいと思います。デッキを好き嫌いしない。

「ありがとう」
「がんばったね」
「大好き」

を大切にして生きていく。

「しょうがない」
「そういう日もある」
「これぇ〜サガループだねぇ...…」

を力に頑張っていく。

どうか2019年から4年間生き残った、2ブロックをどうぞよろしくお願いします。筆者からのお願いです。

                  ほんとにおわり

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