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探偵は何でもできるって思ってる人多い…

探偵って聞くと“尾行”とか“浮気調査”を思い浮かべる人が大半かと思いますが、実際どこまで調べることができるのか、依頼するとどんな証拠を入手できるのか不明な点は多いですよね。
そんな探偵の仕事をご紹介したいと思います。

【どこまで尾行できるのか?】

よく誤解されてる方が多いのですが、”どんな状況でも尾行できる”は大間違いです。

例えば、対象者が振り向きまくるぐらいガチガチに警戒していたら尾行なんて不可能ですし、仮に尾行できたとしても徒歩で駅を反対口に抜けて、細い路地に入った先の通りで待機していた車両に乗り込まれたら、それ以上は追えませんからね。

依頼者『えっ、何で追えないんですか?』

いやいや、普通に無理です。
私の体トランスフォーマーじゃないんですから


【芸能記者とは違う】

芸能人のスキャンダルを追っている記者達と探偵で大きく違う点は、

【痕跡を残さずに証拠を撮ること】
【必ず契約した依頼者がいること】

この2つですね。

芸能人の夜遊び現場激写とか、浮気現場とかの写真でカメラ目線が多いのは、彼らはバレでも良い前提で撮っているから、良い画像が撮れるポジショニングだけ気にすればいいのです。

我々探偵は、バレるなんてもってのほかなので
絶対にバレないポジションをまず第一に考えます。その次に撮影ポイントなので、真正面から綺麗に撮るってことは稀なんです。

【労働基準的にどう?】

毎日、時間外労働になるので、
雇用という形態より業務委託という契約を結ぶことがほとんどです。
案件でいくらとか、時間・日数でいくらみたいな契約になることが多く、成功報酬などもありますね。
調査員の単価は、年々上がってきています。

国家資格が必要な仕事ではないのと、基本的に人手不足なので、経験と能力があればすぐ契約可能でしょう。


【個人情報を調べるのは…】

色んな調査依頼がありますが、

“対象者の住所を知りたい”

この依頼はめっちゃ多いですね。

スタートする場所があれば尾行することができるので行き着く先を判明させることは可能でしょうが、尾行を行わない所在の割り出しは基本的にNGですので、適切な理由を元に弁護士へ依頼して照会をかけてもらいましょう。

でも、顧問弁護士を通じて探偵会社で引き受けることも可能ではありますが、あくまでも”探偵”は尾行を用いない方法での所在の取得する行為は認められていませんし、公安委員会からも指摘されているので引き受けないことが多いですね。
所在割り出しの調査依頼は、その後犯罪に発展する可能性が高いですし。


【機材は?】

調査員によるかと思いますが、一番多いのは「ビデオカメラ」いわゆる動画です。
今ではスマホでも高画質の動画撮れますから、撮影の機材はコンパクトになっているかと思います。
いまだに一眼でカシャカシャ撮ってる調査員もいるかと思いますが、静止画だと撮り逃しが怖いので動画を回す調査員が圧倒的に多いですね。
その為、大量のバッテリーを積載する必要があります。


【結局、探偵って…】

精密なサイボーグみたいなものと違って
普通に考えて”できないもの”はできないです。

勝手なイメージで作り上げられていることが多い業種なので、ミステリアスな部分はありますが、簡単に言うと、地味に人を追いかけ回して撮影してるだけです。
特別IQが高いわけでもなく、超能力があるわけでもなく、法律的に優遇されているわけでもありません。

ただ目立たないように世間に溶け込んで尾行して撮って満足してるだけです。

一歩間違えば変態です。

オタクなイメージっていうのも作り上げられているかと思いますが、
警察を辞めた方とかも結構いらっしゃいますし、
割とゴリゴリの体育会系だったりするので
対象者を見失ったりすると、現場では怒号が飛び交うこともあります。

まぁ、ガラは悪い方かもしれませんね。

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