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不正な取引について

買取店の盗品持ち込み

買取業には付きものと言っても過言ではない『盗品』の買取は、どのように防ぐことができるのか?

探偵歴20年以上の目線で言わせていただくと

…はい『無理』です。

調査依頼と違って、

「あれ、この内容おかしいぞ」
「言ってた事と違う」

と思えるタイミングがあまりにも少なく、買取が成立してしまえば二度と会うこともない為、初手の『嘘』さえ上手くついてしまえばバレることはまずないと言える。


伝家の宝刀

どこからか盗んできた物を買取店で売却しようとする時、ほぼ怪しまれることのないこの言葉、

「母の遺品整理」

これで大抵の貴金属や高級バックを売る場合、
店舗セキュリティーを抜けることができる。

こんなこと言われたら調べようもないし、遺品というデリケートな状況の為、突っ込んで聞くこともできない。
生前の母の持ち物の為、どこで買ったのか、幾らしたのか、物の詳細を知らなくても全く怪しくもない。

まさにうってつけの言葉である。


探偵の調査依頼

探偵の調査依頼を受ける時、
本当に申し訳ないが、まず疑ってかかるのは『依頼者』の方である。


調査対象者は本当に家族なのか?、最終目的は何なのか?、話に一貫性があるか?

確認すべきことはたくさんある。

やたらに何でもかんでも依頼を引き受けていると
DV法に触れたり、犯罪の片棒を担ぐことだってあるかもしれない。
調査力がどうとか料金設定がどうとかの前に、しっかり依頼に対してフィルターをかけることが、長く探偵業をやっていくコツでもある。


結論

今までどれだけの件数を調査をしてきたか、
どれだけの矛盾を暴いてきたか、

30分くらいあれば、大抵の嘘や矛盾を炙り出せると思っていたが…、

どうやら、自分自身思い上がっていたようだ…。

「遺品整理」って言われたら

全く見破れんぞ、これ

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