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テンション(アボイドノート)について

芸人さんの世界は群雄割拠、今これを書いているのは12月2日なのですが、寒くなってくるとM1の季節だなぁなんて、出演するわけでもないのにワクワクしてきます。

それぞれの生身のパフォーマンスで大先輩方々の賛同を得られるかどうかを競う。しかもあれ、条件さえ満たせば誰でも参加できるようで、

・プロ・アマ、所属事務所の有無は問いません。
・ 2人以上6人以下の漫才師に限ります。(1名(ピン)での出場は不可。)
・ プロとしての活動休止期間は、結成年数から除きます。

と書いてありました。

いや、これは熱い。

本気の人は熱いに決まってる。

昔、三年程連続でヤマノビッグバンドジャズコンテストを会場で見る機会があったのですが、何度も泣きそうになるパフォーマンスがありました。

演奏を聴いてよかったバンドは何位になるのか気になったものです。

元々の動機はお金が欲しいとか名声が欲しいとか、欲望に塗れた決して美しいものではないかもしれないけど、本気でやってるうちにより良い美しいものをって。

もう本番前には、仲間と一緒にあそこへあの場所へって。。。みたいな青臭い感じになってっちゃう。

結果に一喜一憂しながら、でもなんか心のどこかでもう結果じゃない、自分のパフォーマンスが出せたかどうか、相手の気持ちを慮る愛みたいなものまで出てきちゃって。

キラッキラなんです。

そんなもん見せられたら感動するに決まってる。

ほんと今年も楽しみです。

。。。テンション。。。だったのに盛り上がって全然違うこと書いちゃった。

無理やり行きます!

テンションはいくつかカテゴリーに分けて説明することにします。

今回はアボイドノートとMaj7とmin7のテンションが理解できればクリアです!


先ずはスケールの音とそれ以外に分けます。

スケール外の音をテンションとして使うにはそれなりの意味が必要になるので、とりあえず外して考えます。

ここでいうスケールはいわゆるavailable note scale(コードとキーから割り出したコードスケール)のことで、クロマチックスケールとかそういう広い意味ではありません。

スケール内のテンションはこう考えます。

スケールの音-(コードの構成音+アボイドノート)=テンション

となるとここで、アボイドノートってなんのこっちゃ?ってなりますよね。

逆に言えば、テンションを理解するにはアボイドノートを理解する必要があるということかも知れません。

アボイドノートとは、スケールの音で、①コードトーンの半音上の音、または②ドリアンスケールの♮6thです。

①の条件はコードトーンの半音上なので、突っ込んじゃうと響きがぶっ壊れてわからなくなっちゃうってこと、②はちょっと本気で説明すると長くなるのでまた他で説明しますが、コードネームと響きが一致しなくなっちゃうからペケってことです。

アボイドノートなんて言っても、実際スケールの音なので、使ってダメというわけではありませんが、特に強拍で伸ばして使うと厳しいです。テンションほど色々自由に組み込めない音ってことです。

ではテンションとはなんでしょうか。

基本は、コードと一緒に鳴らしても、そのコードの響きがコードネームのイメージから逸脱しない音なので、伴奏でコードに組み込んでもいい音、ソロならばターゲットにもなれる音という感じでしょうか。

よく譜面上でもテンションコードが指定してあることがありますが、これは大抵の場合、楽譜の中にコードトーン外の音がメロディーやアレンジに入っていて、コードネームだけ見ていてもそれをカバーできるようにテンション入りのコードを書く場合が多いです。

または特定のテンションを指定することによって、三声や四声のコードネームだけでは表せないスケールや響きを指定する場合もあります。

ちなみに一番最初や最後のメジャーコードでよくMaj6コードが書いてあるのは、メロディーがルートの音だとMaj7thの音と半音の関係になるので、ボイシングやタイミングによっては歌いにくい、響きがやばいということで、保険をかける意味が強いと思います。

テンションがややこしく見えてしまうのは、コードネームが同じでも、コードの機能によって使えるテンションが変化するからだと思います。

先ずはよく使うMaj7コードとmin7コードで、安全なテンションをまとめてしまいましょう。

Maj7コードでは9thと13th、min7コードでは11th。

これらは機能に影響されることなく使えると考えてほぼ問題ないです。

逆にそれ以外のテンションは機能によって使える使えないが変化します。

例えばminコードで9thのテンションは、IIImではスケール外の音になるのでアウト、IImやVImでメロディーがmin3rdの時はこれまた足した9thが半音の関係になり歌いにくいことになります。

逆にメロディーが9thの音であれば指定通りにmin9で考えないと、伴奏がmin3rdを弾き、メロディーが9thなので半音の関係で響きが何か変。。。となりがちです。

めんどくさいですねえ。。。でもコードネームでの指定は上手にやれば非常に便利なものです。

とりあえず前述のMaj7コードとmin7コードでバリエーション的に使って行くところから始めてはどうでしょうか。

テンションやアボイドの考え方や使い方は、人や地方、音楽スタイルによってかなり幅があるのが実際です。

結局書いてある内容からその意味を汲み取ることが必要になってきますね。

ドミナント7thコードに関してはオルタードやら何やら入ってきてさらにややこしくなります。。。コードの機能を調べないと一言でこれって言えないのが実際です。

ドミナント7thコードのテンションに関しては他で話します。

今回はとりあえず大まかな概念だけ。。。となってしまいましたが、色々と経験して段々いらないものが削がれて、コードネームとスケールが同じような意味になっていくと楽になると思います。

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