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ホールトーンスケールについて(イントロダクション)

存在は昔から知っているのに、割と使わなかったスケールにホールトーンスケールっていうのがあって、私の学生時代のとある授業で、サックスの偉い先生曰く、早いラインで使ったらこりゃ半音ずらしてもわからんな。。。なんて講義で言っちゃったくらい、調性がふっとぶ危険な?スケールです。

なんであんまり使わなかったのかなぁなんて思うと、まず自分の考え方が一つ一つのコードに対するアクションを考え過ぎちゃうがあまり、良いところで決まらなかったり、決まらないもんだからあんまり練習しない、指板の見え方が悪くて間違える。。。う〜ん、凹んできた。

いや!でもこれ、改めて見直すとめちゃ簡単に面白い展開が作れるし、それこそアプローチノートも混ぜて使ったりしだすと、半音階を任意の解決先に落としやすくなったりして、私にとってかなり便利なスケールになりました。

スケールノートはホールトーンっていうぐらいなので、全て全音のインターバルで構成されているので、ド、レ、ミ、ファ#、ソ#、シ♭。。。もうドミナントセブンスコードに当ててみたくなっちゃいますよね。

あるいはマイナーコードに対して半音上(下と考えても同じ)で当てると、レ♭、ミ♭、ファ、ソ、ラ(♮)、シ(♮)。。。なんか色々混ざってるけど、なんとなく上手くいきそう?いやまぁ、とにかくシンメトリックで見えやすい上に、それこそ二種類しかないので。。。デタラメにならないようにさえ気をつければ、結構簡単に面白いことができそうです。

まずは指板上で展開してみましょうか。

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Gから始めたのでGホールトーンと。。。言っておきますが、実際全てのスケールの音をルートと考えて名前をつけることができます。

つまりGホールトーンでもいいし、AホールトーンともBホールトーンとも。。。出てくる音なら全部ルートになれるということですね、何しろ全音でステップしているだけのスケールですから。。。

シンプルに上にでも下にでも1フレットずらせば、もう一種類のポジションもカバーできてしまうので、なんというかこれ構造的にギターで弾くのに、とても都合の良いスケールと言えると思います。

アプローチノートを考えだしてしまうと、そもそも全音で構成されているので、全て半音になっちゃうってことですね。。。

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こうなってくると何がホールトーンで何が半音なのかって感じもしますが、それこそこういう時に、ホールトーンスケールのポジションが見えていると狙いやすいし、ドリアンに戻るのも比較的楽だと思います。

慣れてしまえばポジションのシンプルさが効いてきますね。

このように色々可能性を感じる便利なスケールですが、不用意に使うとすぐデタラメになってしまうスケールなので、きちんと狙って当てていきたいです。

他のスケールとの差分をきちんと把握しておいて、解決させるポイントの直前のドミナントに対するスケールとしてはめていくところから始めると、楽しく学べると思います。

まずは今回はポジションを間違えないように確認しておいてくださいね。

とにかくこのスケールは調性が薄いだけに、リズムで歌う感じがあうというか、むしろ掴みやすい気がします。

スケールの中から使う音を限定して、全音で移動するびっくりリックみたいのを作ってみたり、ダイナミックな動きのシーケンスを考えたりもできそうなので、何か思いついたらまたアップしますね。


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