【早稲田式速記】今日からはじめる速記術(2)~かきくけこ編~
みなさん、こんにちは!
この記事を開いていただけたということは、少しは速記について興味を抱いてもらえたということでしょうか。ありがとうございます!
前回は「あいうえお」を書いてみましたので、今回は「かきくけこ」です。
「かきくけこ」
では、紙とペンをご用意ください!
「か」
横に一本線を引きましょう。
「か」です。矢印は書かなくていいですよ。
「き」
「か」の最後を丸くして、
「き」です。なんかくっついてきましたね。
「く」
今度は大きく丸く、真ん中ぐらいまで戻ってきます。
「く」のできあがりです。もはや丸というより雫型というか…
「け」
「き」を長くしましょう。
「け」です。ただ長くなっただけで丸の大きさは変わりません。
「こ」
「か」も倍ぐらいに長くします。
「こ」です。ただの横棒でも長さで読み方が変わるんですね。
「あいうえお」と比べると少し複雑になったかもしれません。
か行を書く上で重要なのは、「横線をまっすぐ書くこと」。
曲がってしまうとまた別な読み方になってしまいますので、注意が必要です。
もう一つ、これはか行に限った話ではありませんが、「最後をしっかりとめること」。
スッとはらったり、ぴょんとはねたりしないように気を付けましょう。
練習
さあ、覚えたての「かきくけこ」を使って書いてみましょう。
赤・垢(あか)
顔(かお)
駅・液(えき)
菊・聞く(きく)
勢い(いきおい)
「勢い」ですが、「き」から「お」につなげるときがポイントです。
拡大するとこんな感じ↓。
今度は読みです。
左上から右に
あき
おけ
おおきい
きかく
こうくうき
です。
またまたワンポイント!
「おおきい」の「おお」の部分、「きかく」の「かく」の部分をよく見てください。
なんかちょっとズレてますよね。これは同じ方向に線が続くときに、そのまま書いてしまうと別な字と間違える可能性があるので、それを防ぐためにわざとずらしているのです。↓ これを「ゆり返し」といいます。
いやな予感が・・・
前回「あいうえお」を、今回「かきくけこ」を書きましたが、勘のいいみなさんはいやな予感がしているのではないでしょうか?
「これって五十音全部覚えなきゃいけなくね?」
はい、苦手な方も多いことでしょう。暗記です。
事実、私の周りの方も「覚える余裕なんてないよ」「この年になって暗記はねぇ」とここで終わってしまう方がほとんどでした。
確かに「五十音全部覚えろ」なんて言われたら、面食らってしまいますよね。
でも安心してください。実際はそんな難しいことじゃないんです。
なぜなら、規則性があるから!
そう、規則性があるんです。五十音なんて九九覚えるより簡単です。
ここが一番の正念場だと思って、もう少し!もう少しだけお付き合いください。
いかがだったでしょうか?
今回は「かきくけこ」でした。
上で少しやる気をそぐことを書いてしまいました。ごめんなさい。
でも、ここが一番の壁なんです。ここを乗り越えればあとは下り坂です。
五十音の壁、一緒に乗り越えましょう!
それでは、また次回!
おまけ
速記をはじめたきっかけ
さて、前回速記が魅力的なスキルだとお話しておきながら、その魅力をほとんど伝えていませんでしたね。
そこで、私がなぜ速記をはじめようと思ったのか、はじめてみてどうだったのかを交えながら、魅力をお伝えしたいと思います。
そもそも、私は難聴?のケがありました。
「難聴?」と「?」をつけたのは、難聴かどうかハッキリわからなくて…
とにかく、人の話を聴くときに、”声を聴いても言葉にすぐ結びつかない”、”聴いて内容を理解するまでにワンテンポ遅れる”というのが、子どものころからありました。
そのせいで、言葉を聴くのにメモリをさいて肝心の話の中身を理解することが難しかったんです。
子どものころなら、それでもまだなんとかなります。でも大人になって社会人として働くとなると、上司の指示を理解できないというのは致命的です。
そこで、その場で理解はできなくてもいい。何と言ったかだけでも完璧に書き取ろう、と思い速記に目をつけたのです。
実際にやってみると、効果ははっきりと表れました。
後から見返して理解する材料としてこれほど完璧なものはありません。
読み返してもわからないところは、自信をもって「ここがわかりません」ときくことができますし、逆に上司の誤りにも気づくことができます。
なので、速記の有用性って「速く書けること」よりも、「正確に記録できること」の方が重要な要素だと思います。
思えば学校の授業でも「よくわからない」ってときは、先生が何を言っているのかわからないってときが、ほとんどだったのではないでしょうか。
もっと早く出会っていればと悔やまれます。
なかなか長くなってきましたので、今回はこの辺で。それではまた。
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