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分析対象は見下ろすように分析すべき?「データ負け」しないために~あるWEB担当者の1日(20201202)

ちょうど今日記事を書いていたので、石井さん(@tomohiko_ishii)のつぶやきにのっかってアドベントカレンダーを作成しました。皆さんも、記事を書いて盛り上げましょう!


本題:分析対象は自分の目線の下にあると考えるべき?「データ負け」しないために

今日、上司にデータ分析のレポートを見てもらっていて、ピーンとひらめいたことがあります。それは「分析対象を見下ろすように分析するとデータをスマートに扱えるんじゃないか」といこと。そうすることによって、筋の良い仮説をたくさん出せるようになるんじゃないかと思うようになりました。

データ分析は大変です。対象が多岐にわたったり、データが汚なかったり、なんだか量が膨大だったり、技術的な課題があったことに気付きとん挫してプランBを考えなければならなかったり、、、分析ツールで分析をしているうちに、なんだかとてつもなく大きなものを扱っている気持ちになります。崖を上っているイメージでしょうか。

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いやいや、まず課題(あるべき姿と現実とのギャップ)を定義し、その課題を解決するために今答えるべき問(イシュー)を定め、その問に答えるための検証をしていけば効率よく終わるよ分析なんて!、、、体系立てていないから、君は分析が終わらないんだよ!と思われるかもしれません。その通りです。その通りだと思います。おっしゃる通りです。

私もわかっているつもりです、、、ですが時間に追われて大量のデータを扱っていると、気が付くと自分が果てのない壁を上るような気分になっていたということはあります。最近もそうでした。

私の上司は元外資系コンサルで分析にはかなり長けています。今日は、直接言葉にして指導を受けたわけではないのですが、今日レビューを受けていて、この方のデータの扱い方ってなんだか「あれ」に似ているぞと思いました。「あれ」というのは、私が高校時代、吹奏楽部でOBの先輩に教わった、高い音を演奏するときの心構えです。

私は高校で吹奏楽部に入っていたのですが、あるOBの先輩に「高い音を出すときには、音が自分の上にあると思うんじゃなく、自分が音を見下ろすようにイメージして演奏するとうまくいくよ」と教わったことがありました。管楽器をやったことがある方はお分かりだと思うのですが、高い音を出すのはとても難しいことです。しかし、その先輩の言うとおりに思うだけで結構うまくいくようになったのを覚えています。その先輩は現役生時代に「日本一うまい」とプロの先生にも言われているような方でした。

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あの頃は、この言葉の意味がわかりませんでしたが、この「見下ろす」という感覚は、難しいもの・困難なものへ対処する心の使い方のことなんじゃないでしょうか。そういえば、ウェブ業界で有名な方がウェブサイトの分析を説明する際に「ウェブ改善とは、サイトをバケツに例えるとそのバケツの穴をふさぐようなものだ」という風に説明することがありますが、それは、バケツのように分析対象をイメージしやすい、扱いやすいものとして対象をとらえているからなんだと思いました。

向き合うものを必要以上に高い場所にとらえない、大きいものにとらえないというのは実はとても大事なことなのではないでしょうか。ここまで考えて、昔読んだ中村天風の「運命を拓く」という本のことを思い出しました。記憶が正しければ「人間の心は宇宙よりも大きい。なぜなら私たちは宇宙の大きさを想像することができるからだ。そう考えるだけで、生き生きとしていませんか?」というようなことが書いてあったと思います。

ちょっと話が大きくなりましたが、天風がいうところの心の大きさの話は、ひょっとしたら今日つかんだこの「困難(分析対象)を見下ろす」感覚に近いものなのかもしれません。

私は、今日つかんだこの感覚を意識しながら、しばらくデータ分析をしていきたいと思います。そうすれば、崖を上るような感覚で仕事をしなくてよくなると思うからです。

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