目からビーム!7 私的警察行為の恐ろしさ~反基地団体の傍若無人はまるで
全治3日間の傷を負った。ずいぶんと気の早いもので、東京にも蚊が飛んでいる。さっそく湯上りの肌を刺された。肩のところが赤く腫れて痒いったらありゃしない。蚊に刺されたって完治するのには3日はかかる。
彼はホテルのオーナーである。宿泊客を乗せ車で観光ルートを案内していたところ、基地移転反対の活動家の私的検問にぶつかった。天下の大道で、ここを通せ・通さぬの押し問答となる。小競り合いの末に活動家の男と女が「全治3日」の傷を負ったと主張した。彼は活動家から障害で刑事訴訟を起こされ、このほど判決が出た。罰金30万円という耳を疑うものだ。裁判では、小競り合いに至った経緯、つまり活動家の私的検問や傍若無人な態度は一切不問に付されたという。
私的検問とはすなわち私的警察行為である。この判決は活動家たちの私的警察行為を認めてしまったことになる。もはや法治国家であることを司法が放棄したのに等しい。
さて、敗戦後間もなく本土の各地でも似たような光景があったという。その者たちは白い腕章をつけ徒党を組み。「俺たちは戦勝国民だ。敗戦国の日本の法律にしたがう必要はない」と嘯いては、各種私的警察行為に及んだ。買い出し列車は彼らに占領され、検問に引っかかれば、命の綱の米や味噌がリュックごと強奪された。逆らえばリンチにあったという。警察も彼らにはまったく無力であった。
チンピラヤクザがいくらアウトローを気取っても、捕まれば彼らも法で裁かれるという意味においては、outでなくin lawの存在である。しかし、焼け跡の「白い腕章」の男たちは違った。法律の外にいる、文字通りのout law(無法者)なのであった。
当初は彼らの行動を黙認していたGHQもその目に余る行動に苦慮し、戦勝国民でも敗戦国民でもないthird nationalsという言葉で彼らを区分した(異説あり)。聞くところによれば、高江の活動家の中にも彼らの末裔が入り込んでいるとのことである。
out lawが幅を利かす社会であってはならない。
さて、「全治3日」の虫刺されのために、これから薬局にムヒを買いにいくか。