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目からビーム!30 林家一門騒然。おかみさんは、極右思想の持主? ~3・10東京大虐殺に想う

「9条を守れ、戦争は二度としないということでは、赤旗さんが一番信じられます」
 根岸のおかみさんこと先代三平夫人・海老名香葉子さんが、創刊60周年を記念した「赤旗」日曜版に寄せたメッセージである。
毎年3月9日、東京上野公園で開かれる東京大空襲の追悼式典には、おかみさんの姿は欠かせず、それを報じる赤旗の記事もこの時期の風物詩ともなっている。大空襲で家族のすべてを失うという壮絶な経験をもつおかみさんは、戦争の悲惨さを後世に伝える「語り部」としても知られているのだった。ちなみに、同公園にある追悼碑と母子像はおかみさんの呼びかけで建立が決まったのだという。
 大戦末期、米軍は東京、名古屋、神戸などの主要都市を空爆し、多くの人命を奪い、街を焦土化した。非戦闘員を目標とした、明らかな陸戦条約違反、戦争犯罪行為である。
 野坂昭如の自伝的小説『火垂るの墓』は神戸空襲で両親を亡くした幼い兄妹の物語で、本作を原作としたジブリのアニメ映画(88年)は、つとに有名だ。思想の左右、人種、宗教の違いを超えて世界中の人びとの涙を絞ったアニメ映画は他にあるまい。
 ところで、この『火垂るの墓』が、一般公開までに26年の歳月を要した国があったのをご存知だろうか。お隣の韓国である。
「戦争の挑発国である日本が自らを被害者として描いた極右主義映画という論議があった」(「ジョイニュース24」14年5月15日付)というのが、その理由らしい。どのような環境で鑑賞したのか知らないが、あの映画に極右主義映画という評価を下せるのは世界中探しても韓国人ぐらいのものではないか。
 となれば、おかみさんの「東京大空襲を語りつぐ」活動も、韓国人から見ると、「戦争加害者が被害者のふりをする」ためのもので、おかみさんは極右思想の持主ということになろう。林家一門が聞いたら全員腰を抜かすかもしれないが、これが韓国なのである。
 極右思想の持主から「一番信じられる」とほめられる「赤旗」というのも考えると妙なものではないか。

「時忘れじの塔」の前で。海老名香葉子さん。極右思想です、どーもうすいません。

初出・八重山日報


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