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弾の取り方で点数アップ? トラップ射撃のコツ

射撃会での出来事

地元の某クレー射撃団体の射撃会、3ラウンド目。
3発を連続で外し(通称「ダンゴ」)22点、その日の自身最高スコアを更新した。普段は撃たないISSFルールで、2ラウンド目18点, 3ラウンド目22点。

「ゾーンに入る」という言葉がある。簡単に言えば「ものすごく集中した状態」のことで、高いパフォーマンスを発揮できるのだとか。多分、その時、その瞬間は、「ゾーンに入った」状態に近づいていたのだと思う。

そして最終4ラウンド目。
20点は撃ちたい!

あれ……

18点。18点は取ろう。

あ……

最終ラウンドで12点だか13点だかを取って、その日の射撃会は終わった。

スコアボードを見るな!

「最終ラウンドでスコアが落ちる奴ってのは、精神力が弱いんだよ。」
こう答えたのは元国体だか全日本だったかの選手である、射撃の師匠。

クレー射撃のルールで同点になった場合は、最終ラウンドのスコアで差をつけるのだという。
つまり、最終ラウンドで点数が落ちる選手は「弱い」のだ。

「お前、最後に何点取れれば何位とか、考えたんだろう。」
もう全く、その通りでございます。

過去のスコアは見るな。
スコアボードも見るな。
今の射撃に集中しろ。
前のラウンドを見て点が上がるわけでも当たるわけでもないのだから。

弾の取り方で点数が変わる?

そんな訳ないだろ。(結論)

ただ、ついスコアボードを見てしまう理由があるとすれば「今が何発目か知りたい。」というものだろう。

その癖を解消するために「弾の取り方を変える」というのは有効かもしれない。
今更だが、これから書くコツは、トラップ射撃での話。

具体的な方法は以下の通り:

  1. 装弾バッグに2箱(50発)分の弾を入れる。1ラウンドは50発あれば十分。一つの箱(私の場合、バッグの端側の箱)から5発取る。これは初矢用。もう一つの箱から10発取って、最初の5発とは別のポケットに入れる。これは二の矢と予備用。
    私の射撃ベストはポケットが二重構造なので、左に5発(初矢用)、右の2つのポケットにそれぞれ5発づつ入れている。

  2. 1周して最初の射撃位置に来たら、初矢用の箱から5発、二の矢用の箱から使った分の弾を補給する。

こうすれば、初矢用の弾の減り具合で、残り何周か分かるというわけ。

クレー射撃はメンタルスポーツである

30代の私が70代の元国体選手に本気で挑んで、さっぱり敵わない。
クレー射撃最大の魅力は、年齢や体力に関わらず誰もが楽しめることだと思う。

「クレー射撃に『当てる方法』はない。ただ『外す方法』があるだけである。」

これは、短いながらクレー射撃をやって気づいたことの一つ。

弾の取り方や銃の構え方、狙い方……
これで劇的にスコアが変わるとは思わないけれど、小さなことを一つづつ積み上げて行くしかないのだろうね。



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