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脳の疲労の味方?

よく甘いものは脳に良いと聞きますが、その中でもチョコレートは摂取することで脳が疲れにくくなると言われているそうです。特にカカオポリフェノールを豊富に含む高カカオチョコレートには、脳活動の労力を減らすことで、脳の効率的な活用ができると発表されています。

明治で2月末に記者発表が開かれました。理化学研究所の研究者との共同研究の成果である2本の論文が国際学術誌に掲載され、その内容を中心となった理研の研究者が説明をしました。

1つ目の論文では、20歳以上50歳未満の日本人22人を半分に分け、それぞれ高カカオチョコ、低カカオチョコを摂取した後に認知機能を調べる「ストループ課題」等のテストを15分ずつ2回に渡り実施しました。

正答率をみると、高カカオチョコを摂取した人では1回目テストが96.7%、2回目が96.8%だったのに対し、低カカオチョコを摂取した人では、97.3%から96.4%に減っていました。

2つ目の論文では、30歳以上50歳未満の日本人33人を分けて、高カカオチョコ、低カカオチョコをそれぞれ食べた後テストを2回実施しました。

認知課題の処理に関わるといわれる脳の特定領域に注目して解析をしたところ、低カカオチョコを摂取した人ではその部位の活動が2回目の後に2倍に増したものの、高カカオチョコを摂取した人では半分以下に減っていたそうです。
ただ、この臨床試験でも認知機能のテストの正答率を調べているものの、高カカオチョコと低カカオチョコの摂取による有意差はなかったと報告されています。論文や研究結果については広告や表示を見ても、効果が本当にあるのかわからない場合も多いのかもしれません。良いものを選べる目を養いつつ、気軽にチョコレートを食べたいものですね。

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