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韓国企業で働いています。

私、生まれも育ちも日本の東京です。両親ともに日本人の生粋の日本人です。

現在も東京在住ですが、韓国企業で働いています。勤続5年目です。

最近、「韓流」はブームではなく、一種のカテゴリーとして若者を中心に受け入れられているなと実感します。学生だったらK-POPアイドルを好きになったり、ドラマ見たりする中で「直接韓国語を理解できるようになりたい!」なんて夢見る子たちも多いはず。

わたしもそうでした。

大好きなオッパたちの話していることを理解したい!会話できるようになりたい!そんな乙女心から韓国語を独学で勉強をし始めました。

よく、勉強しても役に立たないんじゃない?なんで英語勉強しないの?と親には否定されたりもしました。でも私の親の場合、結局自分のやりたいことならやれば?ってかたちで放っておいてくれた。

結果、いま韓国企業で韓国語使って働いているし無駄なこと一つもなかったので認めてくれているし、応援もしてくれている。ありがたい。

前置きはこのくらいにして、韓国企業で働く上で必要だと感じたことを私の独断と偏見で綴ります。

まずどのようにして今の職場に出会ったか。

ずばり、「ハローワーク」です

はい。普通に出会いました。若者専用のハローワークに通いながら、私の適性や希望条件を伝えて、当時の担当者さんがご紹介してくれました。

そこからは簡単。書類提出して、面接して合格。でも当時は韓国語使って働ける会社なんて限られてて、本当に有名なロッテとか、貿易会社とかばっかりしかなくて、そういうところも韓国語は優遇なだけで英語が出来ることが第一条件だったから、今の会社に出会えたのは本当に運が良かったんだと思う。

今、働きながら何を実感するか。

눈치(ヌンチ)を見る事が重要であるということ。

눈치とは、

“他の人の気分や、何をしてほしいかを素早く感じ取る能力”

要は、気遣いだったりセンスってことです。

どんなに韓国語がうまくても、空気読めなかったり周りへの気遣いがないとだめなんです。

逆に、言語ができなくても気遣いが出来る人っていうのは日韓共通の感覚だったりするものなのです。

よく韓国企業というと上下関係厳しそう。というイメージがあると思います。

私の会社はIT業界なので、そいうのはあんまりなく表面上は何にもいわれないけど、それこそ눈치をみて対応する。表面上の年功序列はなく全員「敬語使用」が必須で、名前の下に「〜〜님(ニム:様、さん)」とつけて呼び合う習慣があります。ちなみに韓国でも割と鳥肌立つくらいこの呼び方についてはちょっと適応に時間かかるらしい。でもIT企業とかは徐々にこの呼び方は導入され始めているらしい。BTSの事務所のBighitもこれを取り入れていると聞いたことがあります。ちょっと親近感。おっと、話がそれた。

ちなみにうちの会社は敬語を使わないと、人事評価に響くらしい。

私は1社目でこのような企業に出会えてしまったために、他の企業との比較が出来ないので他はよくわからないけど、自分にはとても合っていると思っている。

以前、あなたは3姉妹の真ん中だから無意識的に눈치をみるということが出来ている。と上司にいわれたことがあります。あんまり気にしてなかったけど、育った環境が知らず知らずのうちに役立っていたとはね...両親に感謝。

正直、눈치に関しては努力でカバーできるところもあるだろうけど、結局はその人の本能的に兼ね備えたセンスが大きいと思う。

それ以外で、日本人が韓国企業で働くために何が必要なのか。

韓国文化を知っているということ。

好きとかの感情ではなく、実際に見るなり学ぶなりして韓国文化を理解しているということ。

どんなに好きでも、文化の違いで悩みます。そうなったときに、異文化として素直に理解し、受け入れることができるか、どうかです。

そして、

自分の意見をはっきり伝えること。

前述の눈치の観点からどうしても場の空気を読んで、自分の考えを押し殺してしまうなんてこともあるのですが、しっかり自分の意見は持つべきです。

日本で育ってすべての義務教育を日本で受けてきた私は、「思っていても言わない」「長いものには巻かれろ」という場面によく出くわしていた。言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、ポイズン。ですよ。私はそういう空気感が苦手で눈치はみるくせにはっきりとした物言いだったから、同級生の中ではある意味空気の読めない子だったと思う。

理解できない状況が生じた場合に私はなるべく対話で理解するために、「私はこのように思うのですが」と正直に伝えることが多いが、たいていの日本人は感情的に怒って逃げていく。なんてことも。私の伝え方の問題もあるでしょうけど。

韓国の方と働くようになってからも、違うと思ったところははっきり伝えてきた。でも不思議と、「あなたの考えはそうなのね?でも私はこう思っているからこのようにしたいんだけどどう思う?」とコミュニケーションで解決出来る機会が多かった。

検証する内容も違うし、一概には言えないけど。少なからずの私の経験上、会話相手との意見のすれ違いにおいての問題解決までの経緯については韓国の方とのほうがすっきりしたことが多かった。

なのでいついかなる時も負けないためにも、学びは止めれません。

国籍や人種と属性に分けてどうこう言うつもりもないけど、各国によっての人柄。いわゆる「国民性」というものは存在すると思う。ただ私の性格には韓国の方たちとの性格があっていたという単純な話であるだけかもしれないけど、好きだけど、合わない。っていうことも絶対あると思う。それでも性格が合う国を見つけれたことは私の財産であるとも思える。

そして最後。

融通が効くということ。

計画?そんなのありません。だって計画たてたって進めながら問題は生じてしまうし。予定は未定です。でもなんとかなるんです。基本的に業務はASAP。なるはやで。

この業務のスピード感についていけるならいつでも弊社へ。ってくらい。

その話聞いてないです。教えてくれましたっけ?なんて通用しません。気付けなかったあなたが悪い。は言い過ぎですが、いちいちかまってくれません。もう私はこの速度がスカッとするくらいなれてしまったので、もう日本の「計画性」「慎重さ」を重んじる行動なんかを見てしまうとなんともむずむずもどかしく思えてしまいます。

以上が日本人が韓国企業で働いていて感じることです。

韓国語勉強している方で、今後韓国語を使った職業に就きたいと考えている方。韓国語以外に、韓国の文化を学んでおくといいですよ。いずれ必ず役に立ちます。言語のうまさより、そういうところの方が見られていると思いますよ。

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