パンハモる

お久しぶりです。スピーカーです。

2月半ばにPCが故障して修理に出して以降、noteを更新する気力が湧かず、放置してしまっていました。

さて、今回はMTG(Magic: the Gathering Meetingではない)の激変ヒストリックで最近回しているパンハモニコンデッキについてお話ししたいと思います。


思い出に気持ちよさを求める

「ETB(Enter The Battlefield 場に出たとき誘発する)能力を2倍にできれば最強じゃね?」

そんな頭の悪い、ただひたすらに気持ちよさを追求できるカードが、カラデシュには存在した。

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設置すると祭りが始まる

パンハモニコン

アーティファクトとクリーチャーのETB能力で膨大なアドバンテージをたたき出す。

しかも伝説のパーマネントではないので、重ね張りでETB能力が3倍・4倍にもなる。

このカードを初めて見たときの衝撃がわかるだろうか。

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まさしく、これである。

パンハモニコンがスタンダート環境で使用できていた当時、私は赤黒緑で機械巨人たちのETB能力を雑に増やして遊んでいた。

それが、カラデシュリマスターでMTGAに実装され、ヒストリックで使用可能になる。

これは、私にもう一度デッキを組むのだというゼウスからの指示と受け取った。

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お前じゃない。座ってろ

そして、私はパンハモニコンとデッキのパーツ群をそろえるためにWCをしこたま消し飛ばし、デッキを組み上げた。

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どうやって勝つんですかね…

一番最初はウギンすら入っておらず、スパーキーちゃん相手に一人回しを行い、赤単に生物並べられてカードを横にされるだけで負けたことを記しておく。(だからこそ、ウギンが入ったともいえる)

何回か一人回しを行ううち、3点の課題が浮かび上がった

1.パンハモニコンを設置するまで時間を稼げない

マナが伸びてしまえば、ウギンが出て全てを消し飛ばしてくれるので大体勝ちになるが、それまでにどう時間を稼ぐか。特にパンハモニコン設置までの序盤をどう乗り切るかが大きな課題であった。

スカイクレイブの亡霊で追放できるとはいえ、デッキに3枚ではあまりにも少なすぎたので、バリンやタッサといったお試し枠を抜き、博覧会場の警備員を採用した。(拘留代理人?1枚しか持ってない上にWCが無い)

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パンハモニコン下だとしまっちゃうおじさんの本気が見られる

しかし、それでも序盤で押し切られることが多かった。

1の時間を稼げない問題の解決には、いくつかのアプローチがあり、最初に私が採用したのは「マナクリによって3T目にパンハモニコンを設置し、その後パンハモニコン+追放生物でなんとかする」であった。

最初は、画像の通り樹上の草食獣を採用していたが、初手以外いつ引いても土地を追加で出せず、ノイズにしかなっていないことに気付いた。

そこで、安定してマナを生み出せるラノエルと交換することとなった。

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お前のような1/1が居てたまるか

しかし、土地が出なくても0/3で最序盤の壁として一応の役割を果たせていた草食獣と比較して、火力呪文やタフネス2以上のクリーチャーに突破されることが多く、3Tパンハモニコンを出していたら盤面が終わっていたということが頻発した。

したがって、マナ加速で無理やり間に合わせるというアプローチはたやすく否定されてしまった。

「最序盤に壁立てて安定を取ったほうが良いのでは?」

そこで、「低マナ高タフネスの壁を立てて盤面を安定させてからパンハモニコンを設置する」という、次なるアプローチを行うこととした。

しかし、そんな都合の良いカードが…あった。

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まさかJumpstartに収録されていたとは

おあつらえ向きにもETB能力でカードを引けるので、パンハモニコン設置後は壁を出しながら2ドローする訳のわからない存在になる。早速採用し、はたしてタフネス4の壁は頼もしかった。

2.勝手に土地が伸びていくのにマナフラ受けが無い

運よくパンハモニコンを出せたならば、浅瀬やソーレンがアホほど土地を伸ばすのだが、大量に生み出したマナの使い道がウギンくらいしかなく、10マナくらい出るのに手札が弱くてマナを使いきれずに負けるということが発生した。

これを解消できるカードは無いかと、カードリストを眺めていた私は、一つのカードを見つけた。

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X=10を相手のゴール(ライフ)にシュゥゥゥーッ!!

ETB能力を発動させた後のクリーチャーたちは、特に何もしなくなるので除去されず、大体場に残る。ならば大量に横に並んだ物悲しい生物たちが、いきなり屈強なPWを打ちのめしうる生物になったならば?

また、X=10で出さずとも、X=3で追放生物を持ってきて延命する等、普通にデッキに噛み合っていたのも良かった。

3.緑巨人の能力誘発がうっとうしくて気持ち良くない

緑巨人のETBの挙動は「能力を解決する→+1/+1カウンターを乗せる生物を選ぶ→+1/+1カウンターの割り振りを決める」であり、1回の誘発だけで多くのクリック数を必要とする。パンハモニコンが出ていると、これを解決するだけで砂時計が出て焦らされる程度には時間がかかっていた。

なのに、緑巨人を出しただけではゲームに勝てないので、さすがに思い出補正が強いカードというだけであった。

「もっと…もっと殺意の高いカードは無いのか…?」

頭のおかしい人の目つきでカードリストを眺めていると、果たして問題を一気に解決してしまえるカードを見つけた。

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オーバーキルである

パンハモニコン下で、パワー1が4体ほどもじもじしているところにコイツが出てくるだけで「11/11トランプル4体+15/15トランプル1体」が突然発生し、相手を多元宇宙の彼方まで吹っ飛ばすのである。コイツも破滅の終焉X=8で持ってこれるため、1枚差しでも問題なく運用できるのも美点であった。

3つの課題を乗り越え、「魅力的な王子」とかいうなぜ採用しなかったのか疑うレベルで噛み合ってるカードを見つけ、以下のデッキリストになった。

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まだ見れるクソデッキにはなったと思う

流石にクソデッキの域を出ないが、激変ヒストリックを楽しむ分には問題ないくらいに勝ち負けできるデッキにはなった。デッキをのんびりアップデートしながら、これをしばらくは回していこうと思う。


以上になります。それでは、次の記事で会いましょう。

(文体が普段とだいぶ違う感じだが、こちらの方が書きやすかった…)

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