【詩】カサ・ブランカ

嘘みたいな手のひらに

騙された恋

差し込まれたの

概念を擬態させた

筒のような

隙間をかいくぐっても

白い海は結局のところ死を継続しているし

時間軸は光になって

そして

見つめ合った珈琲がこぼれて

踏み倒した布に蒸発して

一目で純粋は堕ち広がり

僕の

ぼくの

ぼくがが

降り立ったまちの

色めき立つ軸の

そうして君は

また出会うことなく

悶える僕に

発情す


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