10年に1度の

表題の言葉をやっと飲み込めるようになった。小学生に10年前の出来事を話しても頭の中ははてなで満たされるだけで、中学や高校になっても小学校入学の記憶が切れ切れに流れる。
俺はやっと25になった。10年前は、15歳だ。高校受験だ。人一倍興味なかった。というのも、それまで生死しか彷徨ってなかったのに急に人間になれ高校にいけと言われても受け入れる以前の話である。誰がやるか。
と言いつつ、公立に何とか入れた。
というのも

・勉学に対して無関心
・英語はめちゃくちゃ出来た
・一刻も早く地元から籍抜きたかった
・家出るには短大くらいはいかなきゃと考える頭はあった
・こいつらとは同じ高校行きたくない人達がいた
・勉強が足りてないだけで馬鹿ではない

これらがあったから、めげずにというか、未来の自分のためにただでさえ少ない容量をのそのそ動かしてこれた。

今の俺は、とりあえず出れればいいやと妥協で受けた大学を出て新卒で入った会社を退職代行でとっとと辞めて(言うこと色々あるけど人事との会話が時間の無駄だった)派遣事務でのそのそ暮らしている。
転職期間は生まれて初めて自分の病気以外のことで病んだ。してからも物価とか税金とか弱者に優しくない仕様だから(障がい者手帳3級は射程外だった)病んだ。けど家族以外に甘えたり迷惑かけられる人が出来たから、自暴自棄にならなくて済んだ(タバコの量は増えたけど)

いまの姿を受験なんてくそ食らえと舌打ちしてた15の俺に見せても他人事だろうな。いや、「まあそんなもんだろ」くらいは言ってくれるかもしれない。

今の俺は未来の俺を受け入れるだろうか

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