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第29話:チーム<スピカ>

ウマ娘を知らない人にっては謎の用語。

チーム<スピカ>

名前だけでも覚えて頂けたら業界の人が喜びます(笑)

「ウマ娘」のアイコン(象徴)はチーム<スピカ>である。

これに異論を挟む余地はないであろう。

少なくとも「UMAMUSUME PROJECT」のアニメにおいて

チーム<スピカ>は第1期と第2期ともに大きな役割を果たした。

第1期の主人公スペシャルウィーク、準主人公のサイレンススズカ

第2期の主人公トウカイテイオー、準主人公のメジロマックイーン

はいずれもチーム<スピカ>のメンバーであった。

<スピカ>はアニメのオープニング(OP)曲とエンディング(ED)曲も担当している。

アニメ第1期のOP曲は「Make debut!」、ED曲は「グロウアップ・シャイン!」

アニメ第2期のOP曲は「ユメヲカケル!」、ED曲は「木漏れ日のエール」

アニメ第2期のED曲のみトウカイテイオーとメジロマックイーンのデュオであった。

他はチーム<スピカ>全員で歌った。

このチーム<スピカ>とは「ウマ娘」7人組のグループ(ユニット)のことを指す。

具体的にはスペシャルウィーク、サイレンススズカ、トウカイテイオー、メジロマックイーン、ウオッカ、ダイワスカーレット、ゴールドシップの7人の「ウマ娘」のことを言うが、

このメンバーの共通点は「競馬ファンに知名度がある」(「名馬」)ということだ。

以下、競馬ファンとしての私のイメージ(笑)

スペシャルウィークは天才騎手・武豊に初めてダービー制覇をもたらすなど「日本ダービー(東京優駿)、天皇賞春秋連覇、ジャパンカップ制覇」のイメージ。

サイレンススズカは現在でも「最強馬論争」に加わる稀代の逃亡者(逃げ馬)のイメージ。特に古馬となってからの「金鯱賞・大差勝ち、宝塚記念・GⅠ制覇、毎日王冠・「スーパーGⅡ」として当時一世代下の無敗のスーパーホース外国産馬グラスワンダーとエルコンドルパサーの両馬を圧倒、悲劇の天皇賞・秋(「沈黙の日曜日」)」などがある。

メジロマックイーンは名門・メジロ牧場(現在は・・・)出身の「名ステイヤー」として「天皇賞・春連覇と天皇賞・秋降着(悲劇)」のイメージ。また天皇賞・春三連覇をかけて戦ったライスシャワーとの名勝負も記憶に新しい(古い?笑)ところだ。

トウカイテイオーは父(皇帝と呼ばれた)シンボリルドルフの仔で類稀な容姿と天才的なレースセンスを持ち合わせて「無敗の二冠を達成(その後の怪我による菊花賞出走断念)、ジャパンカップ制覇、(怪我からの)長期休養明け・感動の有馬記念」のイメージ。

ウオッカは「牝馬として64年振りの日本ダービーを制覇、牝馬クラシック戦線におけるダイワスカーレットとのライバル関係および天皇賞・秋の熱戦、GⅠ7勝の勲章、ヴィクトリアマイル・安田記念などのマイル戦において印象的なレースをした」などのイメージ。

ダイワスカーレットは「ミスパーフェクトと呼ばれ、出走した12レース全てにおいて連対(2着以内)、これの凄いところは「牡馬交じりのレースや古馬となってからも絶対的な地位が揺るがなかったこと」である。印象的なレースにウオッカとのライバル関係や有馬記念における活躍」などが挙げられる。

ゴールドシップは「破天荒な馬、やんちゃな馬といったイメージであるが、何といっても「GⅠ6勝」が光る。とりわけ宝塚記念、有馬記念などで印象的なレースをした(最後の宝塚記念は除く、笑)。天皇賞・春では違う意味で印象的なレースをした(こちらは最後は勝った、笑)。血統的にはメジロマックイーンと、1つ上の世代であったオルフェーヴルの関係からも注目された馬」だった。

と、少し後半部にかけて説明書きが長くなってしまったが、これには深い理由がある。

スペシャルウィークは1998年のクラシック世代

サイレンススズカは1997年のクラシック世代

トウカイテイオーは1991年のクラシック世代 

メジロマックイーンは1990年のクラシック世代

ウオッカとダイワスカーレットは2007年のクラシック世代

ゴールドシップは2012年のクラシック世代

実馬(モデル馬)のデビュー年が全く異なるのだ。

「ウマ娘」の世界ではこの時間軸が曖昧な状態にされている。

(したがって)生粋の「競馬ファン」がアニメを見たら、とても混乱することになる。

と、(まずは)このような感じ(に整理・整頓)。

初見の方はこの7人の娘たちのことを覚えて欲しい(2回目)。

他にライバルチームとしてチーム<リギル>(第1期)、チーム<カノープス>(第2期)なども居るが、

チーム<スピカ>は一段上に設定されている。

これは明らかに制作会社サイゲームスの意図である。

さて、この7人(頭)。

もっと踏み込んだ形で説明。

日本競馬の全盛期が97年をピーク(売上最高記録)として考えた場合、(競馬環境においても)歪な構成となっていることがよく分かるだろう

なんと史実の上ではメジロマックイーン(ブーム期)とゴールドシップは22歳差(下降期の底)もある。

しかし、この世界(「ウマ娘」)ではほぼ同世代となっている。

また、ウオッカとダイワスカーレットは牝馬、他はすべて牡馬である。

「ウマ娘」の世界では牡馬も美少女(アイドル)となる。

競馬ファンの間で有名な「7頭」(作為)

運営はこれを「神7」AKB48を中心とする秋元康グループによる選抜総選挙。AKBだけとは限らない。選挙の初期においてこの言葉は「メディア」によって神話化された)とした。

と、私は考えている。

また、私の分析によればこのグループ形成は開発者が意図したか、しなかったか、に関わらず

(まだ「競馬の国際化」が浸透していなかった頃の「伝統」と「権威」のある)「天皇賞」レースが大きな役割を果たしている(と思われるのだ)。

それについてはアニメの項目(私の論文)でも述べた。

また、ゲームのガチャにおいてもチーム<スピカ>のメンバーはたいへん優遇されていた(主に初期)。

流石に全員を星3とはしなかったが・・・(笑)

ゲームにおいては全ての「ウマ娘」に愛着(「推し」感情)を持ってほしいのだから・・・それも当然の話だ(アニメとは異なる狙い=意図がある)。

ゲームだからアニメと関係しない「軸」(アニメよりも大人数を可視化させる必要性)も存在する(後述)。

ところで、このチーム<スピカ>(を主体とする構想)は2018年4月から6月のアニメ第1期に出発した(展開を迎えた)。

これは本来であれば、2018年12月に配信(リリース)される予定であったゲームの少し前の時期であった。

つまり、運営側としてもチーム<スピカ>という「神7」をアイコン(象徴)にして(ひとまずは)ゲームを稼動していくことが念頭に置かれていたのだ。

今回はチーム<スピカ>について少し触れてみた。

チーム<スピカ>は「UMAMUSUME PROJECT」における「神7」である。

「競馬」も「ウマ娘」も全く知らない人はこの一文だけでも覚えて頂けたら嬉しい限りである(3回目)。

(2022.12.23)

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