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第13話:アイドルの多様化②
「おニャン子クラブ」という素人集団「ネコ娘」たち(秋元康作)・・・
それは1985年4月に誕生した。
7月に発表されたデビュー曲「セーラー服を脱がさないで」からブレイク。
現在でも、
ネコ娘(新田恵利)の「冬のオペラグラス」
ネコ娘(国生さゆり)の「バレンタイン・キッス」
この2曲の知名度は高い。
また、「ハイスクール奇面組」とセットで売りだされた2人組ユニット「うしろゆびさされ組」(高井麻巳子と岩井由紀子)の曲もそれなりの知名度を誇る。
「うしろゆびさされ組」、「バナナの涙」、「象さんのすきゃんてぃ」、「渚の『・・・・・』」、「技ありっ!」、「かしこ」
たった6曲のシングルなのにその全てが売れた。
中には、現在では考えられないような卑猥なタイトルの曲(隠語)もある・・・笑
そこにバブル期近くの日本社会の様子がうかがえる。
「うしろゆびさされ組」が高井麻巳子のおニャン子卒業(秋元康の奥様)により解散したことを受け、その後継として結成されたのが3人組ユニット「うしろ髪ひかれ隊」(生稲晃子・工藤静香・斉藤満喜子)であった(結成は1987年4月)。
なんと彼女たちは1987年7月のおニャン子クラブ本体解散後も活動を続けた(すぐに終わったが・・・)。
この中で工藤静香(元SMAP木村拓哉の奥様)はソロ歌手として大ブレイクすることになる。
SMAPがまだ売れなかった頃、工藤静香は日本屈指の歌姫(元ネコ娘)であった。
だからあの「キムタク」が憧れても仕方がない(と、私は思っている)。
ちなみに解散後は、ゆうゆ(岩井)はバラドルとして、生稲晃子は女優として活躍。
おニャン子からは「河合その子」、「城之内早苗」、「渡辺美奈代」、「渡辺満里奈」なども活躍した(ようだ)。
この中で「渡辺満里奈」(お笑いトリオ・ネプチューン名倉の奥様)は現在でも有名だろう。
代表曲に「深呼吸して」、「マリーナの夏」などがある。
「とんねるず」の番組内、「仮面ノリダー」でも活躍した。
世代によってはこちらのイメージの方が強い。
工藤静香と渡辺満里奈は「ネコ娘」が生んだ代表娘となった。
「ゆうゆ」はバラドルとして活躍したが、山瀬まみ、井森美幸、森口博子の方が長く活躍した(している)。
さて、おニャン子の後継にTVマンは『桜っ子クラブ』を投じた。
主に1991年4月から1994年9月までテレビ朝日で放送されたバラエティ番組で活躍した(かもしれない、笑)。
光GENJI(内海)、SMAP(スマップ)、TOKIOも関わったこの番組。
開始当初は光GENJI以外まだブレイクしていなかったが・・・
SMAPは1994年に(ようやく)ブレイク。
一方、TOKIOは1994年9月になって本格的にデビューした。
『桜っ子クラブ』には井上晴美、加藤紀子、菅野美穂、中谷美紀、持田真樹などが居た。
全く曲は売れなかったが(笑)、
サクラチヨノオー、サクラチトセオー、サクラユタカオー、サクラローレル、サクラバクシンオーなどの個性豊かなサクラ娘を輩出した。
その後、この系列からは「チェキッ娘」が誕生した。
しかし、1998年10月から1999年11月までと活躍期間は極めて短く、すぐに消えてしまった。
秋元康も絡んでいたこのグループ。
当時先にデビューし、人気を博していた「モーニング娘。」に挑戦状を叩きつけた格好でデビューした(のだから転んでも仕方ない)。
だが、このグループからも「下川みくに」と「熊切あさ美」が生まれた。
(「モーニング娘。」と「AKB48から坂道シリーズ」については最終回に譲る。)
この間、ソロ歌手の動向としては小泉今日子(きょんきょん、1982年デビューであるが、1991年に発表した32枚目のシングル「あなたに会えてよかった」で全盛期を迎えた)、中山美穂(ミポリン、1985年デビュー。小泉今日子と同様に長く第一線で活躍した)は歌えるアイドルであった。
ほかに酒井法子(のりピー、1987年デビュー。1995年の「碧いうさぎ」は主演ドラマと同様に大ヒットした)もアイドル兼女優として活躍。
「ひとつ屋根の下」の小雪のイメージや漫才師ナイツのネタでも知られる。
1980年代半ば以降、ソロとグループのアイドルはまさに群雄割拠の状態=
アイドル戦国時代という装いであった。
高岡早紀、西田ひかる、田中律子など・・・(たくさんいた)。
「どちらが勝つのか、決まらないまま両方やったらいい」という結論に達したのが現代社会である・・・笑
音楽方面ではWink(鈴木早智子と相田翔子のアイドルデュオ、1988年デビューし全盛期は初期の1990年前後である)の活躍も目立った。
リンドバーグ、プリンセスプリンセス、FAIRCHILD(フェアチャイルド)はバンド枠。
FAIRCHILDのボーカル「YOU」はダウンタウンに「バラドル?」として見込まれて現在も活躍中である。
なんと初期はソロアイドルだった。
と、私の少ない知識ではここまでしか語ることが出来ない。
最終回は「モーニング娘。」(つんくファミリー)と秋元グループについて語る予定。
ここからゲーム「アイドルマスター」シリーズや「ウマ娘」構想が生まれる(ことになる)。
追記:
森高千里(歌手、アーティスト、アイドル)
本文に書いておきながら高岡早紀、西田ひかる、田中律子などから、
ともさかりえ、吹石一恵、内田有紀、瀬戸朝香、榎本加奈子、広末涼子、奥菜恵、深田恭子、観月ありさなど(無数に存在していた)単独アイドル(タレント)の取り扱いが難しい。
(たぶん)沢尻エリカや宮崎あおい、新垣結衣(ガッキー)もこの系列。
グラビア視点で考えると別枠と言える。
山口百恵、松田聖子、中森明菜にグラビアのイメージはない。
ソロアイドルが小物化したとも言える。
少年マンガ、青年マンガ雑誌の表紙がグラビア化したのは一体いつからなのか。
調べてみたい気もする。
アップルミュージックを見ると高橋由美子は歌えるアイドルであった(と思われる)。
何となく書いてみた・・・
今は、それで十分である。
(2022.12.16)
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