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#005 CTA(Call-to-Action)の最適化

本日は非常に参考になるWebサイトを発見しました。海外製造業のホームページ活用事例を紹介するマガジン005、SPCの事例です。マガジンはこちらから。フォロー嬉しいです♪

SPCは電気めっきを行っています。金属だけではなく、樹脂やセラミクス、ガラスなどにもプレーティングを行っています。

このサイトは、大企業のようにブランドが確立されていない中小企業にとっても、非常に参考になります。そのポイントは下記

ロゴと一緒に得意分野が記載されている

Surface Treatment Experts、表面処理の専門ということです。ロゴだけ見て何屋か分かる。素晴らしいことです。大企業のイメージだけを真似してしまうと、ここに抽象的なビジョンが入っていたりしますが、中小製造業としては避けるべき戦術でしょう。

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(https://www.sharrettsplating.com/より引用)

SEOとのバランスが良いメニュー名

Benefits coatingsや、Plating methodsというメニュー名は、SEOキーワードを含んでいます。美しいデザインを保ちながらもSEO要素を考慮することは、製造業・BtoB Webサイトには大切です。

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業界別提案ページ

業界別の提案はかなり有効なコンテンツです。特に、表面処理のように目に見えない技術を扱っている場合、業界ごとに要求内容が異なっていることは多くあります。特定の業界に向けて、自社の技術を見せていくと、よりターゲットに刺さるコンテンツとなるでしょう。

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優れたコンテンツマーケティング

業界別のみならず、素材別、めっきのノウハウなど多くのコンテンツがあります。表面処理は、理解に化学的な知識が必要ですので、専門家以外には分かりにくい技術だと思います。顧客は「結果さえ望み通りになってくれれば手法は問わない」わけですが、理解しないと発注にはいたりません。

そこでコンテンツとしては、基礎知識を教えて「意思決定できる程度の情報を相手に与えてあげる」ことを、「相手の実現したいことからアプローチしていく」という設計が必要です。もちろんSEO目線も含めながら。

今日注目したいのは、CTAを置く場所と文言

CTAとはCall To Action。ユーザーに見積もり依頼や問い合わせなどのアクションを起こさせるボタンです。SPCの場合「FREE QUOTE」(無料見積)がCTAです。

そして、コンテンツが多いSPCのサイトでは、本文中にも必ずCTAが入ってます。下記の画面で見ますと、3箇所も入ってます。右上と、左上と、本文の途中。

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右上の無料見積は、最初にサイトにアクセスしたときには目に入りますが、本文を読んでいるときには目に入りません。意識的にアクションを起こそうとして右上を見る動作となります。

SPCでは、パソコン版Webサイトには左上にもCTAが配置されています。記事を読もうと思うと必ず目線は左上にいきますから、左上の赤茶色は無料見積の色であることを擦り込まされます。

そのうえで、本文にこの赤茶がでてくると、意識的に無料見積もりをしようと右上を見上げない人でも、「そうか、ちょっと見積もりとってみよう」と気付かされる。そのような配置に感じます。

そしてよく見ると、CTAに記載されている文言が異なっています。

素材別 > 銅 のページを見ていると、Request a free quote 無料見積もり請求のあとに、For Copper Coating 銅コーティング向け と入ってます。

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プレーティングメソッド > Barrel Plating のバナーはこちらです。

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ページごとに違う文言が入っているのです。ちょっとした工夫ですが、ユーザーに「自分に提案してくれる」と思わせるのに一役買ってくれそうです。リンク先は全部同じです。

考察

本文中にさりげなくCTAを置くのは良いアイデアだなと思いました。あくまでも文章を読む邪魔にならないように、シンプルなデザインで。それでいて、自分のニーズにフィットする文言が添えられていたら、とりあえず金額を聞いてみようかなという気になりそうです。早速真似してみましょう。SPCについては、もう一つ取り上げたいポイントがありますので、明日のネタにします。

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