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#004 サイト内検索の窓に、何と書こうか?

海外製造業のホームページ活用事例を紹介するマガジン004、GRACOの事例です。マガジンはこちらから。フォロー嬉しいです♪

GRACOは塗装機のメーカーです。多様な製品を複数のターゲット向けに製造・開発しています。膨大なコンテンツを持つWebサイトですが、多段階に操作できるヘッダーのメガメニューでシンプルに情報がまとめらています。

ヘッダーメニューのPRODUCTSをクリックするとメガメニューが表示され、ターゲット別のメニューが現れます。

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(https://www.graco.com/us/en.html より引用)

Homeownerをクリックすると、さらに下層のメニューが表示されます。3階層をページ遷移なしでナビゲーションしています。

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しかし、今回も、もっとマイナーなところに目を付けてみましょう。それは、検索窓に書かれている文字。

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What can we help you find today?

直訳すると、今日はあなたが何を見つけるのをお手伝いできますか?、「何をお探しですか?」とホームセンターなどで声をかけられる感じですね。これ、ちょっとした文字ですが、いいじゃないですか。おもてなし感があります。と、わたしは感じました。

日本のWebサイトはどうなっているのかな?と、イケサイの企業カテゴリーから少ないですが、30社ほど見てみました。イケサイとは、デザインデータベースです。

結果

まず、30サイト見て、サイト内検索があったのは10サイトでした。意外と少なかったです。製造業&BtoBサイトに絞って見たら、もう少し多いのではないかと思います。

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次に、その10サイトが、サイト内検索の窓に何という言葉を添えていたかをピックアップすると、

・サイト内を探す
・検索ワードを入力
・キーワードを入力してください
・検索
・keywords
・Googleカスタム検索
・サイト内検索
・サイト内検索
・サイト内検索
・SEARCH

でした。まぁ、そんな感じですよね。おもてなし感はゼロですね。

GRACOの検索窓で検索をしてみましょう。「paint」と入れた結果、

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この検索結果も、しっかり使いやすさが考えられていました。タブで検索結果のタイプが分類されいて、左ナビゲーションには検索結果のフィルター機能がついています。その下には電話番号と問い合わせフォームへの誘導がおかれています。

考察

海外サイトを見ていると、ナビゲーションが単語ではなくこのように話しかけるような口調になっているものを良く目にします。What can we help you find today?のように、日本語で、検索窓に添えるとしたらどのような言葉がおもてなし感がでるでしょうか?

・何をお探しですか?

というフレーズが実店舗では一番耳にすると思います。しかし、実際には、日本では「店員に声をかけられたくない」というお客様が多く、声をかけられたくないお客様に向けて色の違うショッピングバッグを提供するお店もあるくらいですね。

ですから、それを連想するフレーズを採用するくらいなら「サイト内検索」という無機質な、しかし誰も敵に回さない表現に収まってしまうのかもしれないですね。

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