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刑事がアパレルメーカー起業11

chapter11 Living on the edge
第10章 崖っぷち
崖っぷちに立っている。
経済的にという意味だ。
恥も外聞も無く、正直に言おう、今オレは債務整理寸前の状態だ。
立ち上げた事業「透けないTシャツ」の制作販売が赤字続きで金が無い。
退職金は尽きた。
昼間はトレーナーのバイト、深夜は警備員のバイトを始めた。
かつては鉄火場で大立ち回りを演じたオレが、今では深夜にピカピカ光るチョッキを着て大型ジムの駐車場を巡回している。
背に腹は替えられない、諦めるもんか・・・
得意な分野で稼ごうと、ウエイトトレーニングとHIITを組み合わせたジム、ネイルとタロットを組み合わせたサロン、ヨガ・ピラティススタジオ、低糖質アイス販売を一同に集めた施設を画策、政策金融公庫から融資が受けられないものかと段取り中だ。
結果は読めない、何故なら他の借金もあるからだ
勝算はある。
しかし金が無い。
もっと早く、金に余裕があるうちに・・・
たられば、たられば、たられば、溢れだす「たられば」
他人のせいにしたくなる。被害者意識が頭をもたげる、しかしどう考えてもオレ自身が原因である
唯一の、微かな光
中小企業連合会主催の「モール活用型ECマーケティング支援事業」に採択され、今月11日からYahoo!や楽天、47クラブで我が「透けないTシャツ」の販売がスタートすることだ。
世に知らしめてくれさえすれば必ず需要はある。
頼む、売れてくれ!!
God speed me!!
どうか、神のご加護を!!

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