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カラオケのレパートリーその2(ボカロ編)

人生お疲れ様です。カラオケのレパートリーについては以前書いたのだけど、その後、この1年くらいで出会った女の人たちの影響でボカロ曲を積極的に聴くようになり、レパートリーが増えました。やーちゃん、ハルさん、るんたん、ありがとうございます。冒頭からスペシャルサンクス。ローカルな個人名を出していくスタイル。誰だよ。非常にお世話になっており尊敬している方々です。

僕もニコニコ動画は初期から観てはいて、その中の文化としてボカロ曲を聴いてはいた。『メルト』から『ワールズエンド・ダンスホール』くらいまでは一応は聴いてたんですよ。ただ、はっきり言ってボーカロイドにそんなにハマったわけではなかったし、だんだんと聴かなくなっていったのも確かではある。有名どころが流れてきて聞くことはあっても、わざわざ聴きに行くという感じではなかった。初音ミクなどにアイドル性を見出してもいなかったし、初期の物珍しさが薄れて興味を失ったというのが正直なところだった。
ボーカロイド、はっきり言ってこれは今でもそうなのだけど、全体的に歌詞が聴き取りづらいし人間の抑揚の完全再現ではないのもあって僕にとっては覚えづらいんですよね。だからボカロオリジナルバージョンで聴いても、自分が歌う用に咀嚼するのにかなり時間がかかる。人間の「歌ってみた」文化があるのも知ってはいたけど、初期は玉石混交でもあり、そちらもそんなに聴いてはいなかった。そういう意味では今でも「ボカロが好き」なわけではなかったりする。
そんなわけで『ブラック★ロックシューター』『ワールズエンド・ダンスホール』(2010年)あたりから、それこそ10年くらいは積極的に聴こうとはしていなかった。だから例えば『千本桜』もそんなに聞かなかったし、ハチ(米津玄師)にもあまり思い入れはない。一応、バルーン『シャルル』くらいに有名ならその都度耳にはするし、たまに現代を追うのにちょっと聞く程度、というくらいの状態が続いていた。まぁAdo『うっせぇわ』には衝撃を受ける程度のにわかでしたが、あれはボカロではないので…。

ちなみに普段はマイナーなクラシックを聴いて過ごしてました。どれくらいマイナーかというと、YouTubeの再生数が1000〜10000くらいの20世紀クラシック(現代音楽ではないもの)です。マジでWikipediaにも記事がないくらいの作曲家の曲とか聴いてたな。あとはプログレッシブ・ロックを少々。そもそもそんなに歌う機会もなかったし、前回のカラオケのレパートリーで挙げたものくらいで凌いでいた。『元カレ殺ス』は今でも便利に使っています。

そんな状況だったけど、ここ1年で、ひょんなことからカラオケがあり20代女性が非常に多い場所(MIXBAR DIVE 梅田お初天神の素敵なミックスバーですので関西在住の方は是非行ってみてください)に入り浸るようになり、人間がボカロ曲を歌うのを少なからず聴くようになった。そこで影響を受けて積極的に覚えるようになったという感じです。そういう意味ではボカロについてもつい最近からのマジモンのにわかである。

ボカロオリジナルのバージョンよりも人間の歌い手が歌っているバージョンの方が歌い方の参考になるし、そちらを聴くようにしています。上述の通りボカロバージョンだと聞こえないし覚えられないんですよ。特にボーカロイドは女性風ボイスが大半なのもあって、男性の声で再現するのをどのようにするべきなのかは一度誰か上手い人に咀嚼してもらわないとわからない。実際に似せられているかどうかはともかく、主にめいちゃん超学生の歌い方をしばしば参考にしています。めいちゃんほど安定して上手くもなければ、超学生ほどのガナリも出せませんけれども。そもそも歌が上手い人間ではないぞ僕は。

前置きはこれくらいで、ここ最近でカラオケのレパートリーとして追加しているのは曲は下記になります。20曲ある。

①syudou『コールボーイ』

これはやーちゃん(様々な面で尊敬している女性)が歌ってて、初めて聴いたとき心底衝撃を受けた。Ado『うっせぇわ』経由でsyudouの存在は知っていたものの、率直に言ってボカロ版を聞いたときはたいした曲だとも思わなかったけど、飲み屋で上手い人の生歌を聴くとすげぇなって思える。これはsyudouのセルフカバーが覚えやすい。超学生バージョンも凶暴で好きです。Adoバージョンは聴くには良いのだけど、Adoの歌い方は常人には再現不能なので…(実際Adoも好きですし、いくつか覚えようとしたけど、どれもこれも無理だったのでAdoは僕のカラオケのレパートリーには無い)。やーちゃんについていくためこの曲を覚えることにしたときから、やたらとsyudouの曲を覚えることになるのだった。ラポッチャポッチャ(ミナミのぽっちゃり系キャバクラ)に行ったとき、あの平和な空間で『コールボーイ』をやーちゃんと歌ったのは一生の思い出ですね。実際飲み屋で使いやすい曲。

ついでに言っておくけど、ここ2年くらいはアルコールで記憶を飛ばしたことも嘔吐したことも無いです。一応そこそこの年齢でもあり、自分の許容範囲くらいは把握しているつもりですので。ただでさえ女の人がかなり多い空間に入り浸っているわけで、体重70kgある中年男性が醜態を晒してはいかん。これはフェミニズムというかダンディズムの問題。できるだけ人に迷惑をかけないようにはしたい。閑話休題。

②syudou『へべれけジャンキー』

『コールボーイ』と方向性的には同じ。覚えてはいるし歌うこともできるのだけど、あまり納得がいく歌い方ができないのと、シャウトできる部分が「クソ野郎」しかないのでそれほど積極的に歌うわけではない。『コールボーイ』を先手で取られてしまったとき用とも言える。

③syudou『爆笑』

叫べるし歌ってて楽しいのだが、終始アップテンポな上に声量が必要なのでかなり疲れる。テレビを見ないのでマヂカルラブリーのことは知りません(エピソードとして調べたので知ってはいる)。比較的高い声が安定して出る日でないと歌えない。笑い声の再現をしてるときは楽しい。

④syudou『ビターチョコデコレーション』

これは歌詞的にも曲調的にもかなり合うので最近覚えて良かったと思えるし、純粋に曲として好き。適度に凶暴な超学生バージョンが一番参考になります。「集団参加の終身刑」からの早口が一気に歌えると楽しいのだが、「でも決して発狂しないように」までで息が切れることがある。男性ボイスで叫べる曲はカラオケ的に良いんですよね。

⑤syudou『邪魔』

最近で歌っていて最も楽しい曲。男性として歌い方の参考にしているのはsyudouセルフカバーと超学生バージョンなのだが、歌として聴く分にはやはりAdoバージョンが突出して上手いし好き。このカバーがきっかけでsyudouがAdoに『うっせぇわ』を提供したというエピソードも良い。38歳近い会社員が歌うものでもない気もするけど、まぁ『元カレ殺ス』とか歌ってるしいいだろ。僕のカラオケの方針は場を破壊することです。先日一人カラオケに行ったとき3回歌ってしまった。

⑥syudou『馬鹿』

これも覚えるのはsyudouセルフカバーだけど、聴くのはAdoバージョン。Adoのファルセットとガナリを真似しようとしてしまうと現実的な自分の下手糞さに悲しくなるので、できる範囲で。馬鹿みたいな顔して中指立てながら歌いたいね。もう少し男性ボイスで参考になる人も探したい。これはハルさん(尊敬しているDIVEの店長)に指定されたので覚えました。

どんだけsyudouばかり歌うねんと思うけど、とりあえずここまでです。本当は『キュートなカノジョ』も歌詞と曲調は覚えているのだが、何度か試しても「キュー⤴トなカノジョ」の声が絶対に出ねぇので無理なことがわかった。

⑦柊キライ『ボッカデラベリタ』

現実的に男性が歌うのは厳しいし音程的に難しいのだが、超学生バージョンが強引に突破してくれるので参考にしてます。最初の一音で音程に乗るのが難しいので、ゆっくりしていってね。何度も同じこと言ってるけど、叫べるのは楽しいよね。

⑧柊キライ『オートファジー』

これは適度に凶暴でスタイリッシュな島爺バージョンで。「心を突き放しっしっしっ」のテンポを覚えるのにかなり苦労した。サビの歌詞で舌が回らん。さっきからダークな曲ばかりだけど、まぁボカロってそういうもんでしょ。爽やかな曲とかあったっけ。Orangestar? 知らんな…。

⑨柊キライ『エバ』

結構色々なバージョンを聴いたけど、これはメガテラ・ゼロで。『オートファジー』ほどサビがトリッキーではないし、「わ か る け ど」が楽しいのでレパートリーが減ってきたときには歌います。柊キライの曲はサムネの手真似をするのも楽しいよね。

柊キライは『メビウス』も歌える気もするけど練習してないので事実上歌えない。ここまでです。『ヴィータ』は歌えるかも。

⑩ピノキオピー『神っぽいな』

これも飲み屋で誰かが歌ってて覚えようと思った曲。サビの早さが難しいかなと思ったけど、覚えてしまえば楽しく歌える。CielAは韓国の人で日本のボカロ曲を色々と歌っており、曲によってカッコ良かったりかわいかったりするので好きです。もっと再生数上がって有名になってもいいと思うんだけどな。「踊れるやつ頂戴頂戴ビーム」の手つきと目つきがとても良い。

⑪DECO*27『アニマル』

DECO*27を男性が歌うのはかなり無理があるのだが、これも強引に歌うしか無い。最後の「にゃーお うーにゃお」を一人でやるのはさすがの僕でも若干恥ずかしかったりもする。人の化粧が落ちてるときに歌う嫌がらせを、してはいかん。

⑫asmi『PAKU』

ボカロではねぇけどだいたい同じだろ(適当)。TikTokで少し流行ってたので覚えた。2分だからなんとか耐えられる。『なにやってもうまくいかない』は現実的に一人で歌うのが明らかに不可能だけど、こっちはなんとかなる。これはCielAがかわいいので収録。

⑬Kanaria『KING』

この曲はめいちゃんバージョン一択です。有名な曲でもあり、1曲2分というのもいいよね。少し前に「最近の若者はギターソロを不要としている」という話題のおじさん向けの記事が出てたけど、Kanariaとか確かにそうだよなと思う。でもカラオケで歌う範囲で言えば2分で曲が終わる方がずっと便利です。別に歌が上手いわけでもないし、手短に済ませたい。『366日』とか6分くらいあるんだぜ。

⑭てにをは『ヴィラン』

これも安定のめいちゃんバージョン一択。セクシャルマイノリティが多い場所で歌うのにもちょうどいい。シスジェンダーでヘテロセクシャルの(有り体に言ってノンケの)僕が言うことでもないと言われればその通りですが。

⑮ハチ『パンダヒーロー』

珍しく古い曲(2012年だけど)。これもめいちゃんバージョンが2021年に出てたので今になっても覚えやすかった。ボカロバージョンだけだったら覚える気なかったな。高校野球の応援曲とかで使えそうなものだけど、「がなる売女 暴言の目」の歌詞が良くなかったのでは…とポリティカル・コレクトネス的に言うこともできるのだが、実際単純に「殺人ライナー」が問題なのかもしれない。

⑯Ayase『幽霊東京』

先日試したところ歌えないわけではないんだが綺麗に歌えるわけでもないので微妙なところ。おしゃれだけど、Ayaseも椎名林檎も東京のことばかり歌いやがって、って毎度思いますね(椎名林檎はとばっちりである。でもやたらと東京の地名を出したがるのはいかにも地方出身者の発想だなと、東京にも住んでた茨城県出身の大阪市民としては思うわけです)。

⑰すりぃ『テレキャスタービーボーイ』

とりあえずロングバージョンで。これも超学生バージョンがあり実際に参考にしているのはそちらなのだが、MVがかわいいので本人バージョンで。何気にわりと叫べるのも良い。鏡音レンのオリジナルでも聴けないことはないんだが、やっぱりカタコト感あるんだよな。

⑱理芽『食虫植物』

これも明らかにボカロじゃねぇじゃねぇか。まぁいいでしょ。バーチャルシンガーとは何なのか。曲調が緩いので覚えやすい。遥翔ちゃん(歌が上手い最近好きな女の人)が歌ってて、改めてちゃんと覚えました。人の影響。

⑲なきそ『げのげ』

これもロスなのでボカロじゃねぇな。イラストが極めて印象的。初めて聴いたとき「贅沢者め」が「上等蜘蛛の目」に聞こえており、どういう歌だよと思った。あと「淡々々」って歌詞と実際の歌唱として「々」が1個足りないよね。実質的に「あなたみたいな屑は私ごときで充分だから」だけを叫びたい歌。

⑳なきそ『ド屑』

かわいいウィスパーボイスで歌うべきなので男性が歌うものでもないのだが、これもまた超学生が強引に突破してくれる。これも37歳の中年男性が歌うには相当に痛いのだが、まぁいいでしょ。


『キュートなカノジョ』『フォニイ』『DAYBREAK FRONTLINE』あたりも覚えようとしたけど、どうにも無理だったので諦めました。『ロウワー』はめいちゃんバージョンを聴き込めば可能な気もするけど、まだ調整不足。MVが百合でいいよね。

そんなわけでここ1年で20曲ほど覚えました。本当に環境によるものが大きい。周りの女性の影響で覚えたものが非常に多いんですよ。それは当然恥でもなんでもなく、とてもありがたいことです。
あとワイヤレスイヤホンとAmazon Musicが便利。ただAmazon Musicはそんなに曲数が多くないので、ボカロオリジナル以外のものを探そうとするとちょっと限られる傾向はあるかな。ときおり路上を歩きながら歌ったりしてます。
今後も人の影響で良いなと思ったものは覚えていこうと思いますので、推奨曲があれば教えて下さいね。勝手に覚えます。


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