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『旦那様はドナー』『斛珠夫人』のシューカイチェン過去作品を深掘りしてみた。日本で見られる作品も…

■ひそかにハマる人が多い『旦那様はドナー』

ネットフリックスで静かに視聴回数を伸ばし続けているラブコメがある。中国発の『旦那様はドナー』シリーズだ。

「偽装結婚」もので、ひと言で表すとトンデモドラマである。

つっこみどころが多く、おそらく何かの専門家が見れば目くじらを立てるような筋書きが満載だ。

ただ、そんなドラマであっても不思議と視聴者の心をつかむのは、主役俳優の突き抜けた求愛行動と、仕立てたスーツが似合うラグジュアリーな雰囲気と、「ツン」と「デレ」の豹変ぶりにハマる人が多いからだろう。

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■日本で見られるシュー・カイチェンのドラマ

私は、昨年の春に『旦那様はドナー1&2』を視聴してあまりのトンデモぶりにぶっとんだが、シュー・カイチェン(シュイ・カイチョン/xu kaicheng/徐开骋)が気になり、過去作品を探った。

彼の日本語情報は少ないので、日本で見られるドラマなどを共有しておこうと思う。

【サブスクリプションで見られるドラマ・映画(2021年10月現在)】

・『深夜食堂 中国版 (19話~20話 卵サンドの回)』(アマゾンプライム:日本では田中圭が演じていたエピソード)

・『抱きしめられない君』(アマゾンプライム:吸血鬼の役)

・『1000年のシンデレラ』(dTV:女主の彼だが、浮気して裏切るわき役)

・『陰陽師』(ネットフリックス:無駄に大胸筋が出てくる)

・『斛珠夫人〜真珠の涙〜』(wowow:古装ファンタジー。悲しい過去をきっかけに暴君になった役←2022年7月追記)

いずれもわき役として出演している。他にもあったらぜひ教えて欲しい。

主役のドラマは、以下の通り(↓2022年7月追記)

・『シンデレラプロセス』(U-NEXT:現代劇。女主が思いを寄せる教授役)

・『鳳舞伝』(U-NEXT:古装。人気のアイドル女優と共演。アクション多めのファンタジー)

■シュー・カイチェンの代表作

彼が主役を演じた他のドラマは、おもに英題でつづっておく。

『I'm a Pet At Dali Temple』(古装。現代から女主がタイムスリップして時々猫に変身するSF)

『Boys to Men』(昏睡状態から目覚めたフェンシング男子のスポーツ&恋愛物語)

『暗影特工局』(スパイ映画。熱のこもったラブシーンあり)

つい最近は『broker』というドラマで、主役の女優を追いかけまわし、車のトランクいっぱいの花を贈りドン引きさせるわき役を演じていた。

だが、正直に言おう。彼目的でかじってみたが、ぜーんぶ離脱して、いいとこどりをして結末だけ確認して終えた。

ごめんよ……シューカイチェン!

ある中国語の書き込みがこの思いを代弁していた。

「カイカイ(シューカイチェンのニックネーム)、もっと出るドラマを選んで!」というもの。

いろいろ見て確信した。きっと彼は、二枚目より三枚目のクレイジーな人物を演じたほうが映える。

ちなみに今、配信中の『A Female Student Arrives at the Imperial College』(2022/7/22追記『国子監は花ざかり』としてU-NEXTで配信)は、人気コメディ女優と共演し、『WeTV』などで配信され、人気を博している。

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ストーリーの序盤では女主に対してツンツンしていたのに、中盤になると唇を突き出してキスをせがむデレデレっぷりを発揮している。

ただし、カツラの具合がとっても残念で大陸のクチコミサイトでは「醜い」「古装が似合わない」と酷評が目立つ。

今後、大女優ヤンイーとの共演作『斛珠夫人』や古装ラブコメの『月昭記』の放送がひかえており、ドラマの低評価が続く状態を挽回して欲しいと思う。

■歴史大作『斛珠夫人』で 『旦那様はドナー』の呪縛から逃れられるか…

シュー・カイチェンのSNSの生配信や撮影のバックシーンを見ると、おそらく、とても「気のいいアンちゃん」なんだろうな……と思う。

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(↑シューカイチェンの公式weiboより)

プロがスタイリングするとハッとするほどクールなのに私服には無頓着で、陽気に歌ったり踊ったりして共演者を楽しませている場面をよく目にする。

長らくバレエを習ってきたけど下手だからやめたとおどけ、SNSのパスワードを「忘れた」と言い、ジョジョの奇妙な冒険好きを公言してフィギアをライブに登場させたりしていた。

自分をよく見せたりせず「自意識過剰」とは対極の性格であることがうかがえる。

「やりたいこと」と「周囲から求められるキャラ」は誰でも違うけれど、ネットの声に負けず、『旦那様はドナー』という人気作品が枷(かせ)になることなく、これからも演じることを楽しんでいて欲しい。


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