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機材紹介#3 Fender Japan TL62B

反射と照明の問題で布団の上でクソ適当な写真しか撮れないのどうにかしたい…

こんばんは、今回はサブ機の紹介です。

サイン入り
飴色ヘッド

初心者の頃に入手し、現在のシングルコイル好きの要因になったテレキャスター。2014/5/1当時の石鹸屋メンバーのサイン入り。現在はサブに置いてますが、近年の邦ロック好きが求めるお手本のようなバッキングを奏でることができる超実用的な機体です。これまで紹介したメイン二本は自分向きのチューンナップといった感じで万人には受けなさそうな癖があるのですが、対してTL62Bは誰にでもお勧めできると思っているギターです。


出会い

当時高校生の2012年5月に入手。

それまでMavisの安ストラトを2年ほど使っていましたが飽きてきてしまい、形から改善してモチベーションを上げるためにも新しい竿が欲しいなと思い始めていました。
それに当時は結構ハイゲインな音が好きで、安ストラトには出せないハムバッカーの音に憧れていました。

ある日、祖母とショッピングモールに行った時にふと島村でギターを眺めていたら祖母がギターを買ってくれるというのです。
祖母はそんなに甘やかしてくれるようなタイプでは無かったので、今までにない突然の提案に驚きつつもチャンスとばかりに真剣にギターを選ぶことに。

その頃、石鹸屋の「また、また明日」で秀三さんが赤いSGを使っているのを見てSGに強い憧れがあり、買うならこれと決めていたのですが…

島村を後にした少年の手には、テレキャスターが握られていました。

SGを試奏したまではよかったのですが…なんか弾き辛い。
どうもしっくり来なかったので、ふと目についた別のギターを指してあれも弾いてみていいですか…?と声を掛ける。それがレイクプラシッドブルーのテレキャス(TL72?)だった気がします。
しっくりきました。そりゃそう、今まで使ってたのがストラトなので。

最終的にサンバーストのテレキャスを選びました。理由は高校生が選んでたら渋くて通ぶれそうと思ったからです。
TL72を弾いた後、「これにします」と壁に掛かったTL62を指をさしただけで購入。当時は形が一緒なら音も一緒だと思ってたんです。実際その時の自分に弾かせても違いは分からなかったと思うけど。

つまりこのTL62は誰に憧れるでもなく、テレキャスという単語すら知らなかった時の自分が直感だけで選んだギターだったんです。

音色

クリーンで綺麗に澄んだミッド〜ハイ、適度にすっきりしていてボーカルや他の楽器を邪魔しないローの帯域。鋭くてしっかりとリズムを刻んでいる感覚になるレスポンスの早さ。
ギタボに求められる基本的な要素を全て備えています
それでいてPUのテキサススペシャルがそこそこの出力を備えているので強めに歪ませたリードにも対応できますし、汎用性にも隙がありません。

特にセンターで和音を鳴らした時の絶妙なコリンとした響きはいつまでも弾いていたくなる気持ち良さがあります。
このギターのセンターの音が嫌いな人は居ないんじゃないかと思います。

生音ですでに心地いい響き方をしているというか、ちゃんとソリッドの音なのに妙にアコースティックみたいな心地よさを持ってるんですよね。
ほかの所有ギターと比べても一番聞きやすい生音をしています。
木鳴りの個性が強いのか、
PUやブリッジが変わっても個性がほぼ変わりません。

スペック

ボディ:アルダー
ネック:メイプル
指板:ローズウッド
指板R:184R
PU:Fender Custom Shop Texas Special
ブリッジ:GOTOH BS-TC1S Chrome "In-Tune"

PUセレクターがトグルスイッチですが、これはジャズマス用に買ったものの使わずに余らせていたスイッチを半田付けの練習代わりに付けたものです。ちょっと邪道な見た目ですが、元のレバースイッチは操作時にボリュームに手が当たることがあるので使い勝手は良くなりました。

重量がわりと重めで3.8kgくらいあります。MJM1が3.7kg、MT2が3.6kgくらいだったと思うので所有している中だと1番重いです。

ほか、ジャックが緩みやすかったので4点ネジ止めのジャックプレートに交換しているのと、自力でネック裏をサテン処理しています。

テキサススペシャルについて

PUをオリジナルからFender Custom Shopのテキサススペシャルに交換しています。TL62BのアップグレードPUとしてのド定番のようですが、そうとは知らずMT2のお下がりで余ったものが偶然成り行きで付いただけ。
何も知らないでこのPUが付いたのは今思えば奇跡です。

勿論相性は抜群で、元の色気を保ったまま音の解像度が一段上がったような感じでした。
特にフロントが明るくなりましたね。
ギターの中でもTLのPUの明瞭度は価格に比例しているような気がします。

ブリッジについて

SCUD 6連期

オリジナルはスパイラルの3連。
一時期はSCUDの6連、現在はGOTOHの3連と、2回交換しています。

スパイラルの印象は良くなくて、理由はMJM1と同じで弦間がアバウトなのが気になるから。

わりと早い段階で6連に換えましたが、巷で言われているより印象は良くて、気持ちいい部分を残したまま分離の綺麗さとサスティンが向上した感じがしました。

In-Tune

8〜9年くらいその状態のままで、つい最近付けたのがGOTOHのオクターブチューニングがわりと合う3連"In Tune"です。時間が経って改めて3連の見た目に憧れてきたので買いました。

先述した通り木鳴りの個性が強いのか音には意外と変化はなく、換えた直後は気持ちSCUD6連に比べてマイルドになったかな?という印象でしたが、時間が経つにつれて馴染んだのか殆ど違いが分からなくなってきました。

余談ですが、経験上ブリッジはパーツの中でも特に"馴染み"による変化が大きいです。交換後はしばらくほっとくだけで生音が変わります。
弦の張力を受けて接地面が強固になっていくのでしょうか?
TC楽器さんの動画でも「ギターは改造直後は一瞬機嫌が悪くなる」と言われていました。
耳馴染みもあると思いますが、これがPUの場合ではあまり起こらないのでおそらくブリッジにはそういう特徴があると思います。

あとがき

マジで褒めるところが多くて、価格帯からすると最強のポテンシャルです。
今のFenderの日本製ラインを弾いたことはないのですが、旧FenderJapan製という付加価値はこれからも伸びていくのでしょうか。

短所を挙げるとするなら指板Rもフレットの高さもヴィンテージスペックという点です。人によっては長所ですが。

ほんとに直感でこのギターを選んだ昔の自分のセンスを褒め称えたい。

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