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【コラム】エレキギターのピックアップ(知ってて良かった初歩の初歩)

初めてエレキギターを買うとき「そもそも、何を選べばよいのか?」という悩みありますよね。

詳しくなってくると徐々に「見るべきポイント」が分かってくるようにはなるのですが、どんなジャンルにおいても、最初は全く違いが分からないから、「ぶっちゃけ、専門家目線で何を買えば良いか、ズバリ教えて欲しい」というのが本音かと思います。

しかし、楽器屋の店員さんに聞いても、専門用語が羅列された説明で、イマイチぴんと来ない。。。

店員さんがズバリ言えない理由は、意地悪ではなくて、「何をやりたいのか?」「妥協できないポイントは何か?」「予算はいくらなのか?」によって変わるからなんですが、これでどんどん複雑化してきますよね。。。

というワケで、一つ一つの項目に分けて、分かり易く説明していきたいと思います。


今回は「エレキギターのピックアップ」のお話です。

エレキギターのサウンドを決定付ける最も重要な要素の一つが「ピックアップ」。

音を拾うマイクの役割であり、まさにエレキギターの心臓部です。

その為、様々な着目ポイントが存在し、掘り下げると掘り下げるほど、終わりのない無限ループに陥ってしまうため、今回は初歩の初歩として、大きな区分とシンプルな違いの内容に特化してご紹介します。

まず、大きく分けて、ピックアップは「シングルコイル」「ハムバッカー」に分かれます

シングルコイル:クリアでシャープなサウンドで出力は低めだがノイズは多め(フェンダーなど)

ハムバッカー:音圧がありパワフルなサウンドで出力は高めだがノイズは少なめ(ギブソンなど)

どちらの種類にも特徴があり、「どちらが良いか?ではない」というのが大前提です。

つまり、「どんな音を出したいのか?」によって選ぶ部分ですので、理想とするサウンドのギタリストは「シングルコイル」「ハムバッカー」のどちらを使っているかを基準に選ぶことをお勧めします

プロギタリストは曲によってギターを持ち換えているケースも多いですので、メインギターをチェックするか、ライブ映像などで「このギターを使っているときの音が好き!」という感じで参考にするよ良いですね。

例えば、同じ「Gary Moore」で見てみても、(趣味が偏っていてスミマセン・・・)

<シングルコイル使用>
Gary Moore - Always Gonna Love You [HD]

<ハムバッカー使用>
Gary Moore - Parisienne Walkways (Live at the Royal Albert Hall)

ジャキッ!としたシャープなサウンドを求めるならシングルコイル、ウォームで音圧あるサウンドを求めるならハムバッカーといったイメージですね。

※極論ですと、思いっきり歪ませたゴリッゴリのメタルサウンドを求めるなら、ハムバッカー一択ですね。

「どっちも捨てがたいから、両方兼ね備えたギターは無いのか・・」と思っちゃいますよね。

その為、様々な組み合わせのピックアップ配列が存在しますので、参考にするギタリストを見る際に、この部分に注目しておいてください。

S-S-S
王道のフェンダーストラト配列。「スリーシングル」と呼ばれます。

S-S
フェンダーテレキャスターやジャガー、ムスタングなどで採用されている2シングル配列。

S-S-H
リアにハムバッカーを搭載したS-S-Hピックアップ配列。短縮して「シン・シン・ハム」などとも呼ばれます。

H-S-H
フロントとリアにハムバッカーを搭載したS-S-Hピックアップ配列。短縮して「ハム・シン・ハム」などとも呼ばれます。

H-H
ハムバッカーを2基搭載したH-Hピックアップ配列。短縮して「ツーハム」などとも呼ばれます。

1H
ハムバッカー1発のみというシンプルな仕様。短縮して「ワンハム」などとも呼ばれます。

PP(P90タイプ×2)
ギブソン・レスポール・スペシャルや56年スタイル・レスポール・ゴールドトップなどでお馴染みのP90タイプ×2基搭載仕様。

1P(P90タイプ×1)
ギブソン・レスポール・ジュニアでお馴染みのP90タイプ×1発のみというシンプルな仕様。

▼P90タイプのカバーには「ソープバータイプ」「ドッグイヤータイプ」があります。


※上記は代表例で、他にも様々な組み合わせが存在します。
※ハムバッカーでシングルコイルのサウンドを出したい方の為のコイルタップ切り替え(ハムバッカーの片側をキャンセルしてシングルコイルサウンドを出す)や、シングルコイルやP90でノイズを抑えたい方の為のスタックハム(シングルを縦積みしたハムバッカー構造)など、派生的な製品も多々ありますが、今回の「初歩の初歩」では割愛しますね。


いかがですか?
ピックアップの種類、レイアウトによって、サウンドヴァリエーションに違いが出てきますので、理想とするギタリストなどを参考に、ご自身にあったピックアップを選びましょう!

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