レモンの刺激は罪の工業地帯

魚骨を咥えた蛭女が夜をまさぐり蛤の中で眠る火を点けられた奔馬が燃えながらモロコシ畑を横切って万国旗と豆電球で彩られ音楽隊の奏でる陽気な旋律を共に結婚式をしていた者たちに引火させる黒煙がのぼりそれを遠目で観察した脳科学者がさっとノートに計算式を記し駐在さんは裏門に立小便しながら昨日抱き損ねた錦鯉柄の女に心尽くしの邪念を送るあなたには正当な過去がない壊れかけた操り人形のように神仏に電気マッサージ器を当てられあゝ立派なものだ計算式通りに脳をまさぐり是非もなく可も不可もなくあゝ犬市猫町三番地吐息を一生止められぬさらばなけなしの青春はコールタールの沼に捨てたバイソンさえ飲み込む大蛇が外房線快速列車をゆっくりと締めそれを車窓から眺めるあなたに果たして何ができたと言うのでしょう？
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フリスビーが戻ってくるのは投げ返す者を知る者の特権風船ガムを膨らますようにあなたは私のお腹を膨らませた禿げ頭の床屋がそれを面白おかしく村の旦那衆に吹聴しあゝ絵にべっとりと付着した餅のよう私は傷物と後ろ指を差されあらゆる追及に耐えられずあゝ出来心と呼ぶにはあまりにも罪深い冷静さを保って馬の背の藁束に火を点けたのだったニキビズラの花婿が蛇花火のごとく蠢いているきっと全部大丈夫になると肉の体は語り続けるおりからの強風が吹いて轟々と火の粉を遠くへ届けて発電所の一部さえ焦がさんばかりバケツリレーに加わって私はガソリンを水の代わりにサングラスをしたペンギンに渡した阿鼻叫喚の村民たちは猿に似ている
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花は散る花は散る花は散る花は散る花は散る花は散る花は散る花は散る花は散る花は散る花は散る花は散る水は凍る根は腐る根は腐る根は腐る根は腐る根は腐る根は君は誰だ腐る根は腐る根は腐る根は腐る根は腐る根は腐る根は腐る
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鳥は堕ちて血は逆流する幸福は不幸福になる空はどこから宇宙になるあゝ羊が10000匹走り書きをして家を出てください今夜こそお迎えにあがります北極海航路面舵一杯オットセイの船長が可愛く痙攣していますおまけのおもちゃのように遊んで捨てた私のことを覚えてますか幽霊になっていいえと答えるにはあまりにもパワーに溢れる臑毛ボーボーのハイパー紳士のあなた燃える町を黒煙をコールタールの沼をあなたは見ようとしなかったあなたの目はビー玉であなたの肋骨はクリーニング屋のハンガーでできている破滅さえ破滅じゃないあなたを電気椅子に座らせましょう初恋の苦さを知る全ての者よさあスイッチを入れなさいあなたは3回震えて事切れた大勝利だ全部大丈夫になどなるものか私はあゝ耳から血を流すあなたの遺骸にあゝ唾を吐き村外の産婦人科医を求めて旅立つ決心をしたさらばだエンジンをかけるアクセルを踏む私はよそ見運転をして車ごと崖から落ちた車は海に沈む水の中で目を凝らすと桃色珊瑚が手を振っていた泳げ！たい焼きくんの歌を歌いながら私はシートベルトの接合部分の金具で窓を叩き割り海中に逃れた必死で海面に向かうと工業地帯の赤い空が神仏の怒りを浴びた新しい町が見えた気がしたそうだ生きようと生きまいと私の血は煮えたぎる目はギンギンにキマり続けぼとりと堕ちて手脚がはやさって走り出したのでございます
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(こうやって私は解放されたのだった)
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