ARが創るSNSの在り方
Atrae Advent Calender 2019 の11日目を担当する加藤です。
今回は、2020年から5Gが始まることによってさらに注目されるARに焦点を当てたいと思います。
なぜ注目されているかというと、ARが身近な存在となり、様々なアプリケーションで使われるようになったからです。
そんな中で、ゲームやカメラなどでARの技術が多く取り入れているのに比べて、もっとも身近なSNSではさほどARの技術が使われていないことに疑問をもち、SNSに精通したAR技術について、そして今後のARが創るSNSの在り方についてを今回の記事でお伝えしたいと思います。
そもそもARとは?
Augmented Realityの略で日本語では「拡張現実」と訳されます。現実世界にデジタル情報を付加させます。例えば「ポケモンGo」が代表的なAR技術の活用例です。
ARで使われている技術
・ARkit
Appleが提供するiphoneやipadで動く拡張現実開発フレームワーク
・ARCore
Googleが提供するAndroid向けのARフレームワーク
・Amazon Sumerian
Amazon製のAR・VR・3Dコンテンツの作成キット
・ Snapchat Lens Studio
Snap Incが提供する拡張現実開発アプリケーション。
・Spark AR
Facebookが提供するAR開発アプリケーション
今回は、誰でもクリエイターになれる「Spark AR」に焦点を当てます。
Spark ARの紹介
「Spark AR」は、ARを体感、作成、使用することができるアプリケーションです。インタラクティブなARの演出をFacebookやInstagram上で提供することができ、コンテンツの再生はURLリンクをタップするだけという、とても簡単なものです。
「Spark AR」の注目点としては、公開されているARのコンテンツを自身で使える、そして自分自身でARコンテンツを作成することができる点です。今までのARの常識は、コンテンツとして用意されたものだけをユーザーが使うことができる(コンテンツとして犬の耳が出てくるARコンテンツをユーザーが選んで使用する等)ものでしたが、これからは自身が簡単にコンテンツを作ることができます。
またspark ARはアプリをインストールしなくてもFacebookやInstagramのアプリケーション内で利用可能なため誰でも気軽に触れることができます。
ARを使ったSNS
現在もARの技術がスナップチャットやSnow、ポケモンGOなどで注目されています。その中で手軽にARで自分が作りたいものを表現できる「Spark AR」があり、ARは今後大いに流行する可能性を秘めていると思います。
SNSでの可能性としては、三つあると考えます。
1、ARコンテンツを使った新たな個性の創造(個人)
現実世界にないものを自分に付属させることができ、仮想と現実をミックスできるARが、自分を表現するツールの1つになると考えます。
ARを使うことで、今まで出来なかったら新たな個人の表現が可能になります。現実世界では出来ないことがARを通して自分だけでなく周りに認識してもらえます。他社との差別化が顕著なSNSにおいて、差別化する有効なツールになりえると思います。
2、ARクリエイターの誕生(個人ビジネス)
現代社会でSNSはなくてはならないものになっており、商品の販売や 自身のスキルを販売することも可能となっています。その中で、Spark ARなどのAR作成コンテンツを使い、 ARエフェクトを作成するARクリエイターが誕生すると思います。また、facebookを例に挙げると、国内約2800万人、世界約20億人がマーケットの対象となり、自身が作成したARエフェクトを他の利用したいユーザーに購入してもらう(LINEスタンプのようなイメージ)ビジネスモデルが考えられます。(マーケットの大きさからするとLINE以上のインパクトが考えられます)
3、SNSでの商品を用いたARエフェクト(企業)
ARエフェクトを使用して、企業が商品を紹介するマーケティング手法がうまれると思います。具体的には、企業が紹介したい商品をARエフェクト化してインフルエンサーなどに、そのARエフェクトをSNSで使用してもらうことで、SNSでの新しいマーケティングがうまれると思います。また、それを一般の人が同じようにARエフェクトを使用することでさらに宣伝効果が大きくなるのではないかと考えております。
5Gが導入されARの技術がSNSに浸透することで、ARを通して自己表現や新しいビジネス、マーケティングが変化すると思います。
Atrae Advent Calendar 2019 明日は、デザイナーの@keigo_arakakiが書きます!よろしくおねがいします!
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