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60代、死にたくなければ「血管年齢」を意識しろ

硬化した血管があなたの命を縮める


 我が国の死亡原因の上位には「心疾患」や「脳疾患」があげられます。心筋梗塞や、脳梗塞、と呼ばれるこれらの病気は血管の老化が原因です。

 この血管の年齢は必ずしも実年齢と比例している訳ではありません。実年齢よりも若い血管年齢の方もいれば、その逆の方もおられます。

 血管年齢とは血管の弾力性のこと、弾力性のない硬化した血管は血栓ができやすい状態なのです。

 血管の内側にコレステロールなどがこびりついていおり、このため血管内部も細くなっており、血流が悪いといった現象をおこします。

 また、硬化した血管は、常に血管内に圧力がかかるので、血流が血管を磨耗して、さまざまな病気の原因となるのです。

血管を老化させないための答えは以下の3点に集約できるでしょう。
1 食事に気をつける
2 適度な運動を行う
3 ストレスを溜めない

この3点をまもるために実践すべきことを順番に解説します。


血管老化させる5大要因

1タバコは血管を老化させる

 あの〜?21世紀この時代に、まさかタバコなんか吸っていませんよね?

 もし、吸っているのなら、今すぐやめた方が良いと思います。対象者はそれほど多くはないと思いますが、一応説明しておきますね。

ニコチンタールは交感神経を刺激する作用があり一時的に血管を縮めてしまいます、その時間は個人差がありますが20分から30分。だから、喫煙本数が多いほど、血管が収縮している時間も長くなります。

また喫煙は活性酸素を大量に発生させますが、活性酸素は、縮んだ血管を拡げる役割のある内皮細胞にダメージを与えます。

健康な血管も、縮んだ状態が長く続くと、すり減ってしまいます。 

2 高脂肪、高糖分は血管を老化させる

高脂肪の場合
 血中に含まれる脂質には、中性脂肪とコレステロールが含まれています。これらの成分は人体の生理機能を行う上のエネルギー源となりますので、摂取されれば一定量を保つようにコントロールされています。

 しかし摂取量が増えて、そのコントロール機能が崩れると、脂質異常を起こし血中には不必要な中性脂肪やコレステロールが溢れることになります。

 不必要な血中脂肪(中性脂肪やコレステロール)は血管に留まり、動脈硬化を引き起こす要因となります。

高糖分の場合
 血中に含まれる糖分も、生命を維持するためのエネルギーとして必要なものです。血中の糖分も量を調整するようコントローるされています。

 血中糖分をコントロールするのは、膵臓で分泌されるインシュリンですが、インシュリンは糖質と結びつき、筋肉や脂肪などの栄養素として取り込まれませる役割を持っています。

 しかし過剰な糖分により糖質異常を起こすと、栄養素に変化しない糖分が血液にとどまり高血糖状態となり、ドロドロとした血液となるため血管を傷つけてしまいます。

 血中糖分が過剰だと膵臓が機能低下を起こしインシュリンが分泌されず深刻な状況に陥る危険があります。

3 塩分の取りすぎは血管を老化させる


 塩辛いものを食べると水が欲しくなります。あまりにも塩辛いとものを食べると激しい動悸を引き起こします、

 ナトリウムもちろん生命を維持するために必要な成分ですので、体内に取り込まれた塩分はイオン化して大半を血中に取りこみます。

 血中のナトリウムが増えると血管内の浸透圧を維持しようと血液量を増やして塩分を薄めようとします。

 喉が渇いて水を欲するのは血液を薄めるため緊急を要するからであり、動悸が激しくなるのは血液を緊急に送り込むからです。

 血中の塩分が増えれば、絶えず血流を増やそうと血圧は上がり、血管には負荷がかかるため高血圧となり、心臓にも負荷がかかかります。

4 運動不足は血管を老化させる 


 一般的にはよく言われることですので認識されている方は多いと思います。

 運動をすれば酸素を供給するため血流が増えます。急激な運動、激しい運動、筋肉トーニングなどの無酸素運動は逆に心臓に負担がかかり血圧を上げる要因となりますので注意が必要です。

 ウオーキングや軽いジョギングなどの緩やかな有酸素運動は、脈拍をそれほど高く上げずに全身に血液を送り込むために、血流も増え、無理なく血管を拡張させることになります。

 習慣化すれば血管の収縮を繰り返すため、血管にとってもトレーニングとなり、柔軟性のある健康な血管をつくります。

 心臓から遠い下半身は運動不足が続くと血液の供給量がへり、血管は細くなります。

運動不足の方が冷え性になりやすいのはこのためです。

5  ストレスは血管を老化させる

 強いストレスを感じると自律神経を乱してしまいます。自律神経は体を動かす昼間に活発に動く交感神経と、夜間の安静時に活発になる副交感神経をバランスよく調整します。

 自律神経の乱れによって呼吸がうまくできず、動機や息切れ、過呼吸症候群など循環器に異常をきたすことがあります。

 循環器の異常は血流のコントロールが乱れるため血管に負担をかける原因ともなります。

健康診断の結果を意識して生活改善を行いましょう

血管の老化の要因となる5大注意点を取り上げました。健康診断では必ず血液検査が行われ、血管の負担についてば結果が出るはずです。

60代は、規則正しい睡眠、食生活、運動が大切になります。血管に負担がかかる生活は命を縮める原因となります。

言い方に問題があるかもしれませんが、あっさり死ねれば良いですが、後遺症で苦しみながら余生を過ごす、なんてことにならないように、日頃から気をつけておきましょう。

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