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2019年アニメ話数単位10選&マンガ単行本単位10選

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アニメ編
・1作品につき上限1話
・思いつき順。順位は付けない
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キラッとプリチャン 第88話「あんなとえも!仲なおりサバイバル!だもん!」

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 あのですね、「これは良かった!」て話数を年末の話数単位ベストのためにメモしてるんですけど、この『プリチャン』は「43話 46話 48話 56話 57話 63話 78話 82話 86話 87話 88話 89話」がそのメモに残されていて(もちろん作品ごとのピックアップでは最多)正直「各作品ごとに1話まで」の縛りでここまで悩んだことは無かったですよ……。
 その中でもこの萌黄えもと赤城あんなに関する一連のエピソード(86.87.88話)は「期待していたものを期待以上に見せてくれた!」という喜びが最も強かったので、選出しました。
 プリチャンはすげぇよ……まじで。
 
私に天使が舞い降りた! 第9話「私が寝るまでいてくださいね」

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 見終わったとき「すげぇ!」って声に出ていた。
 ありがちなセリフ、ありがちな展開、ありがちなシチュエーションが「キャラとその属性」だけでこんなにも面白くなるのか!と自分の中で新しい扉がバーン!とこじ開けられた感がありました。
 
キラキラハッピー★ひらけ!ここたま 第28話「ハッピーここたま ゲッチョムだっぴ」

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 物から生まれる「見習い神様」のここたまは「人間に見つかると物質に戻ってしまう」という問題も持っています。
 この話で登場する新ここたま「ゲッチョム」はゲームのここたまで「あらゆることを楽しみ、ハッピーで嬉しく、何でも記念日として祝う」という性質を持っているのですが、そのゲッチョムが不用意に人間の前にあらわれてしまった時に
「あれあれ~、楽しすぎて人間に見られちゃったっぴ。物に戻ってしまうけど、とーっても楽しいここたま生活だったっぴ!ここたま卒業記念日だっぴ~!」
 と心底嬉しそうに言い放つのである。
 己の持って生まれた性質に忠実であること(見られたら死ぬ/すべてを楽しむ)が合わさって「消滅すらひとつの喜び」として受け入れるその姿は「確かにここたまは”神”である」と強く思わせるものがありました。
 前作『かみさまみならい ヒミツのここたま』が「物に神が宿る永遠性」を元に「決して失われないもの」をテーマにしていたのに対し、今作の『キラキラハッピー★ひらけ!ここたま』では「神が宿る物にも終わりは来る」という「決して避けられない消失」を描いています。その真逆の構造をとる今作において「その消失すらも喜びである」ことを高らかに宣言するゲッチョムの存在は非常に尊い(それはまさに神としての尊さとして)ものでした。
 
アズールレーン 第6話「【羈絆】絆を繋ぐ、心を縛る」

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 こちらに書きました
 
まちカドまぞく 第6話「あすへの決意!! 重いコンダラ止まらない」

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 『まちカドまぞく』ってめちゃくちゃ複雑な話の絡み合い方を数話かけてやっているので「この1話!」って言うのが難しい作品なんですよね……そういった感じ、実は『Gのレコンギスタ』とすごく近いっていう、たぶん賛同者少ないきがしますがw
 その中でも割と明確に事態が交差するさまが描かれたこの6話を。
 
放課後さいころ倶楽部 第10話「ハッピーホーリーナイト」

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 「土曜日にクリスマスパーティーをやる」って中で、主人公たちJKが何故か制服でパーティーに参加する。思わず「いや、制服てw」って思いながら見てたんですけど、これは完全にその後の展開への「フリ」だった。
 プレイヤーが「美しく着飾る」ゲームをプレイすることで「現実にはありえないドレスや装飾品」の印象を強め、「ゲームだから想像だからできること」を提唱する展開は、素直に「上手いなあl!」と思いました。私はまんまとその仕掛けにハマっていた。

星合の空 第7話

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 『星合』はねぇ~、色々なところで「下手だなぁ」と思わせてしまう部分があって……全体的な評価としては「すごくトライしてるし応援はしてる……けどもうちょっと露骨にならない作り方があったのでは?」という感じなのですが(それとは別に「てめぇふざけんじゃねぇぞバカ!」って部分もあるんですけど!)、ことこの7話に関しては「映像としてのわちゃわちゃした感じが面白い!」っていうシンプルな作品の楽しさが前面に出ていて、露骨さが良い方向に働いている感じがしました。
 
荒野のコトブキ飛行隊 第6話「帰らざる無宿」

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 こういう「追い詰められた場所で機体とパイロットだけ」っていうシチュエーションが大好き。コトブキ飛行隊、丁寧さがありそれでいて適度な抜け感もあって……もっと評価されていいと思うんだけどねぇ。

※2020/09/13 以下、今になって気づいたことをTwitterから追記

 ガルパンにおける戦車と、コトブキにおけるレジプロ機は真逆とも言っていいのかもしれない。圧倒的パワーと踏破性を自在に操ることと、軽さと浮いてる不安定さままならなさをなんとか制御すること。

 私がコトブキ結構好きなのは、重力という圧倒的なものに対して「それを利用して飛ぶ」という、コントロールできないものを乗りこなす感じなのに、一歩間違えば「その重力に殺される」という不吉さ不安定さにあるにかもしれない。
 生きる(飛ぶ)喜びのすぐ隣に死が控えてるそのあられもなさ。
 カトンボのようなレジプロ機には、特殊なカーボンなんてない。
だからどうしたって地味にはなるが、むしろそれがメメント・モリを強く意識させる。

 ガルパンにおける「死」は過去(みほの回想)にしかない。一方でコトブキでは「このまま死を待つしかない」場所をまるまる一話使って描いている。

 これで「荒野のコトブキ飛行隊 第6話「帰らざる無宿」」を選んだ理由が、自分でもいま分かった。
 
グランベルム 第7話「ミス・ルサンチマン」

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 いやもうね……こういうアンナみたいなキャラクターが好きで好きで好きで好きで好きで好きで。
 
KING OF PRISM Shiny Seven Stars 第四話「十王院カケル 愛と共に翔ける」

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 キンプリではなく「プリティーリズム」シリーズとして考えたとき、やはりそこに通底する「プリズムの輝き」に心奪われた身としては正直なところ「もう何話でもいいよ!全部にプリズムの輝きがあるから!」って気分なのですがw
 こう男子プリズムスタァであることの荒唐無稽さと、力業で切り開く未来がある、ということでカケル回かなぁ。
 

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マンガ編
・1作品につき上限1話
・思いつき順。順位は付けない
・漫画の方は一言コメントだけです。力尽きた。
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『ブルーストライカー』4巻 柴田ヨクサル/沢真

ブルー

 『エアマスター』の先として「こういう感じでいくのか!」という喜びがあった。完結が残念。
 
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』3巻 柴田ヨクサル

ライダー

 無茶苦茶と無茶苦茶がかけあわさって「無茶苦茶面白い!!!!!」になるのが凄い。凄い。
 
『恋するワンピース』2巻 伊原大貴

ワンピ

 いま連載中のギャグ漫画なら、間違いなくこれがナンバーワンです。『伊原20Days』単行本化しないの?
 
『ひゃくえむ』5巻 魚豊

ひゃくえむ

 キャラクターが持つ「熱量」をどうコントロールしてどう見せていくか?という手腕が超上手い。次に何を書くのか楽しみすぎる。
 
『ハイスコアガール』10巻 押切蓮介

ハイスコアガール

 これはね、もうね、入れないわけにはいかないもの。
 
『有害無罪玩具』 詩野うら

有害

 『夢中さ、君に。』(和山やま)とどっちを選ぶか死ぬほど悩んだけど、絵柄の好みでこっちに。
 
『先輩の顔も三度まで』 位置原光Z

先輩

 ギャグでエロはどこまで脱臭できるか?/エロはどこまでギャグを入れてもエロいか?ということを常に考えさせられるという点で、位置原光Zの漫画は震えるほど凄い。あとエロい。あと面白い。
 
『メイコの遊び場』2巻 岡田索雲

メイコ

 だってあの『鬼死ね』の!『マザリアン』の!岡田索雲ですもの!
 
『BEASTARS』16巻 板垣巴留

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 さすがにこれを選ばないってことは無理でしょ。
 
『或るアホの一生』4巻 トウテムポール

アホウ

 将棋の描き方としては、一番好きかもしれない(悩む相手が『ハチワンダイバー』なので、毛色が違い過ぎて満足に比較できない)。

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