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『映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』映画評のおまけ。

 はらペコった~~~~~~!

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  と、いうことで作ってみた「映画デパプリに登場した、幼女ゆいちゃん謹製お子様ランチ」なのですが、
(それをした元記事はこちら「『映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』──無責任に、手を伸ばせ。」)

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構成としては
・大きなまん丸おにぎり2つ
・たまごサンド
・キノコとベーコンの和風パスタ
・ポテトサラダ
・ナスのマリネ
・プチトマト
・プリン
・ゼリー
 
 って感じになってます。このうち「・キノコとベーコンの和風パスタ」「・ナスのマリネ」は、本編で特に特定されていない……なんらかのパスタと紫色の何かというところまでしかわかりません。
なので「なぜこのメニューにしたのか?」という私の思考を書き留めておきたいと思います。

 まずこの「お子様ランチ」はおにぎり以外、すべて「定食屋の冷蔵庫にしまわれていたお惣菜」となっておます。つまり基本的に冷たい状態、かつ”メインではない”付け合わせとして出されるものであると考えて良いでしょう。
 
 そういった場合、パスタ系だとよく見られるのが「スパゲッティサラダ」と言われるような、薄目のマヨネーズソースでキュウリやハムなどを和えたものでしょう。最初は私もそう思いましたが、ひとつ気になる点として「ポテトサラダ」がすでに確定で登場しているということです。
味や栄養の方向性で言うならスパゲッティサラダとポテトサラダは同じ傾向にあります。その上で作る手間などを考えると、一般的にスパゲッティサラダはポテトサラダよりも安価なイメージです。またゆいちゃん実家の定食屋は従業員が1人~3人で運営されており、それほど広くない店内からも、一日の来店者数には限界があると考えられます。
そういった状況で作り置きのお惣菜として、同じ傾向にあるおかずを2種類作る必要性は薄いでしょう。その中でより「しっかりと作っている」印象を与えれるポテトサラダがあるのなら、これはスパゲッティサラダではないと考えて間違いないでしょう。

 そうするとこのパスタは何味なのか?
冷蔵庫で保存していたことを考えると、油がそれほど使えないのでオリーブオイル系の味付けは避けるのではないか。そしてとにかく米を食わせようとするゆいちゃん、その思想を叩き込んだおばあちゃんが関わっていたとするなら「パスタだけどごはんのおかずになる」タイプな可能性は高い。
だとするとしょうゆをベースとした和風パスタの線が濃厚になってきます。ネギとちりめんじゃこ、ほうれん草と豚小間、チンゲン菜と干しエビといったものが付け合わせであったら、それもメシが食えるちょっと濃い目の味付けで、壁に「ごはん、おかわりできます」なんて張り紙があったら……(おっ、ここはなかなか”やる”店だぞ!)と私なら思ってしまうでしょう。

 ではなぜキノコとベーコンにしたのか。それは外で雨が降っているシーンを見たとき、モブの服装がほとんど薄手の長袖であったことにあります。つまり気温は高くないが寒くもない、つまり春か秋だと予測できます。そしてメタ的な視点として、映画が公開される次期(9月後半)を考えるなら、季節の設定は秋であるとして良いのではないでしょうか。
 そしてあの定食屋なら、できる限り旬の食材を使おうとするでしょう。となるとキノコ、そして油を使って味付けしないぶん冷めても大丈夫な脂質としてベーコンを合わせる。
 
 想像してください。付け合わせのちょっと茶色がかったパスタをお箸で口に運ぶ、割としっかり目にしょうゆの味がしてごはんに行きたくなるけど「パスタで米を食うのもなぁ」と逡巡する。と、いまお箸では掴み切れず皿に残った同じ味付けのクタッとしたシメジと小さな短冊切のベーコンがある。それをちょちょっと集め、ひとまとめにして口に運ぶ。キノコの繊維を奥歯で噛むと、吸い込んだ和風出汁と少しの甘さを持ったしょうゆ味がじゅわっと口に広がる。ベーコンの適度な塩気と脂のうま味。ごはん! ごはんがほしい!
 ……ということでパスタは「キノコとベーコンの和風パスタ」となりました。
 
 そして「なんだかよくわからない紫色のやつ」ですが、そもそも紫色の食材って少ないわけですよ。ナス、紫いも、紫キャベツぐらいでしょうか。さっき書いたように季節が秋だとするなら、ナスが採用されている可能性が高い。
 また「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉があります。つまりここでナスが食べるのは「男性か婚姻していない女性」としたとき、子供であるゆいちゃんがナスを提供するというのは、「大人と子供」という作品がもつテーマに沿っている。あるいは「親の言葉と茄子の花は、千にひとつの無駄もない」という格言も、おばあちゃんの教えに従って元気を分け与えようとするゆいちゃんの行動に正当性を与えています
 つまりナスを扱うのは物語としても妥当性が高いわけです。
 
 さて問題は味付けです。ナス/作り置き/ごはんがすすむ、とくればやはりナスの煮びたしが第一候補に上がってくる、のですが。パスタがしょうゆ味だと、煮びたしは被ってしまうんですよね。だからここは「たぶん煮びたしなんだろうけど、それ以外の可能性を模索したら」と考えました。
和洋どちらもメニューに並ぶ定食屋で、付け合わせが和食系一辺倒にさせない。というのは思考としてもそれほど間違っていないとは思いますし、ね。

 なので今回は乱切りにしたナスをオリーブオイルで焼いたあとに、お酢こしょう塩お砂糖レモン果汁バジルで和えました。利点として、冷蔵庫で寝かしている間に味が馴染むので「作り置き」として用意しておくことにアドバンテージが生まれることでしょうか。

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  以上、「映画デパプリに登場した、幼女ゆいちゃん謹製お子様ランチを実際に作ってみた」をやった際に考えたことになります。かなりリアルな定食屋でのお惣菜として説得力があるものを作ることができたんじゃないでしょうか?
 正直、ひとり分を作るのはめちゃくちゃ面倒くさかったのでwそういった点でも「ある程度の人数に提供する食べ物屋さん」がやりそうなこと/やってくれたら嬉しいこととして、魅力的な構成になったんじゃないかなと思います。メインはあれかな、千切りキャベツ付きでポークソテーとかだとベストかな。お味噌汁はネギとゴボウとかでちょっと変化をつけてくれるとなお良し。
 
 大変おいしゅうございました。ごちそうさまでした。

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