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備前 天野智也 作陶展 soil

回を重ねる毎に益々人気の備前天野智也さんの個展、今年は「soil」というタイトルで開催されました。
タイトルの如く、今年の天野さんの作品は土、そして土の奏でる色彩がテーマでした。同じ備前の陶器でも青味が強かったり、ピンク色に見える時があったりと、文字どおり本当に多様な色彩が表れます。
完成した備前の陶器を見て、これほどの色のヴァリエーションがあったとは・・・と、毎回その豊かな表情に驚嘆させられます。
ご自身の頭の中で設計図を描かれ計画的にデザインし、予測通りの作品を作られる事も勿論ですが、思わぬ作品の出来上がりに驚かれる事も多々あると伺いました。
焼きしめの為、登り窯の中に様々な状態に置かれた作品たちは、綿密で理性的な判断と感覚的なアプローチ、そして神秘的な偶然性も含むトータルな世界観の結晶であり、見どころ満載なのです。
天野さんの作品展も今年で15年目を迎えましたが、経験を積まなければたどり着けない備前陶器の様々な角度からの魅力をたっぷりと見せて頂きました。
毎回、新たな貌を見せて下さる天野さんの備前焼作品展は、今はギャラリーの風物詩のようになっていて、ファンの方々は楽しみにお待ち下さっております。
岡山の地元の山から採集し、お持ち頂く樹々や花々も瑞々しく、備前の花器に夢のように映え作品を更に際立たせるかのようです。
天野さん、自己流生け花の腕前もたいへんなものなのです!


http://spaceyui.com/schedule/amanotomoya_2022.html


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