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世にも不思議な物語

これは2020年の5月の半ばに起こった事なのだけど、本当に不思議なことだったので、今さらだけどやっぱり記しておきたいな。

ある夜10時ごろ、夫が夜の散歩に出かけようと私と息子に声かけた。この年の4月5月(パンデミックのロックダウン真っ最中)は今までにないくらいの好天気続きで、夜もブラブラお散歩がちょうど良い気温。
それまでに何度も夕食後の腹ごなしに家族で夜の散歩に出ていた。
でもその日の夜は私も息子もすでにパジャマに着替えていたし、ソファでくつろぎながら本を読んでいたので夫が一人で行くことに。

散歩に出てからしばらくして彼からメッセージが。
これを見つけた、と。。。

え??!金魚??!見つけたって、、どういうこと??!しかもこの金魚ロックダウンが始まる直前に死んでしまったシャーキーとうりふたつ。。

シャーキーは6年程前に飼いはじめた5匹の金魚の中の1匹で、一匹また一匹と死んでしまう中で最後まで生き残った金魚だった。サバイバーとしてひとりで元気に泳いでいたが、3月のロックダウンが始まる少し前にとうとう息絶えてしまった。。涙
私と息子で公園のはずれの小さな木の下に、「成仏して下さい」とシャーキーを埋めお花を掲げた。



お花は1週間もすると飛ばされたかでなくなってしまったが、私と息子はここを通る度に手を合わせた。

そして数ヶ月後のこの夜にシャーキーそっくりの捨て犬捨て猫ならぬ、捨て金魚を拾って夫が帰って来たというわけだ。

彼の話を聞いてみるとこういう事らしい。
彼は音楽を聴きながらブラブラと公園の方に向かい、ベンチに腰かけた。しばらくリラックスして音楽を聴いていた。ふと少し離れたとなりのベンチに何かが置いてあるのに気付いた。

近寄ってみると瓶に入れられたこの金魚だったというのだ。
し・か・も、、、そのベンチというのが、私と息子がシャーキーを埋めたすぐそばのベンチ。。。
こんな偶然ってあり?!?!ちなみに夫はシャーキーを埋めた場所を知らなかった。。

シャーキーを飼っていた水槽がまだとってあったので、水を張りその金魚をそっと入れてみた。動かない…。
眠っているのか、病気なのか、と3人で憶測し合いながら捨て金魚を見つめる。動く気配一向になし。
次の日も動かない、そのまた次の日も。。

「動かない(泳がない)金魚ちゃんだったから捨てられちゃったのかな」なんてセリフも飛び出してきた。

そんな日が3日4日と続いたある日、いきなり泳ぎ出した。とっても元気に、今まで動かなかったのが嘘のように!
これが約2年前のお話。シャーキー2号として今も元気に泳いでる。

誰がこの金魚を捨てたのか、もしくは置き忘れていったのか。未だに謎のままである。

ちなみにこの話を家族や親しい友人達にするときまってみんなが、夫が息子のことをおもって計画したのでは?と。そうであれば私だけには言っただろうと確信しているし、この時期ロックダウンでペットショップも休業状態。
しかも金魚を見つけた夫が一番びっくりしてたしね。
不思議な事もあるものです。


今も元気に泳ぐシャーキー2世




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