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第4期 定時株主総会 / 事業報告会が行われました

第4期 定時株主総会及び事業報告会がオンラインにて2021年9月27日(月)に行われました。事業報告会にて報告されたSPACE WALKERの活動を紹介いたします。

#組織体制

本年度、新たな部署として複合材技術部・経営企画室を発足しました。また、10月1日より従来の開発部を宇宙輸送部へ名称変更いたしました。

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SPACE WALKERは人財の多様性を受け入れ、一人ひとりの多様な知識や経験、スキルを生かすことは、「地球と宇宙の持続可能な社会の構築」を目指す当社にとって重要な成長ドライバーであり、取締役会・経営会議においても多様性を確保することがより良い経営判断につながると考えております。
今年度、新たに3人の役員・顧問を迎え、SPACE WALKERの持続的成長を推進してまいります。

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#事業報告

SPACE WALKERの1年間の動きについてご紹介いたします。

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期首「SDGsへの取り組み」の発表より一貫したSDGs/ESGへの取組を強化しております。

また、20年10月に菅内閣による「2050年カーボンニュートラル宣言」を受け、CERP高圧タンクを地上の脱炭素社会への貢献としてカーブアウト(収益事業化)いたしました。

20年12月 :
CFRPタンク開発企業 CoMReD社の100%子会社化
21年07月 : 
CoMReD社を吸収合併
21年09月 :
エア・ウォーター&エア・ウォーター北海道と水素ステーションや水素移送用コンテナ・カードル等へ利用できる タンク開発に関し基本合意締結
21年09月 :
日精(株)と燃料電池ドローン向け複合材タンク開発に関する基本合意締結

このような取組を通じて、宇宙だけでなく、"地球と宇宙" の両方を考える企業を目指しております。
また、21年05月に発表したECO ROCKETは持続可能社会において革新的将来宇宙輸送システムと言えます。

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#パートナー企業

ECO ROCKET開発においてSPACE WALKERでは産官学の「オープンイノベーション体制」を取っています。パートナー企業一覧は次の通りです。

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#事業展開と資本政策

SPACE WALKERでは実証機で技術検証を行なった後、ミッションを4段階に分割し、誰もが飛行機に乗るように自由に宇宙を行き来が出来る未来になるよう邁進しています。

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以下、項目

①複合材事業
②サブオービタルスペースプレーン開発
③資本政策のこれまでと今後

①複合材事業
宇宙開発で培われた技術により、高圧ガス・極低温液体の両方のニーズに対応するCFRP複合材タンクを開発しています。

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この複合材タンクの容器にはTypeが1~5まであり、現在はType5の開発を行っています(Type4は開発済)。従来のタンクはType1~3のオール金属容器、または金属ライナーを用いています。しかし、開発しているType4 / Type5 の金属を使わない容器で、耐久性・長寿命化と軽量化の両立を極限まで追求しています。
このタンクを宇宙だけで用いるのではなく、陸・海・空・宙 全ての物理的経済領域における持続可能なモビリティ革命に、キーコンポーネント技術でも貢献していきます。

②サブオービタルスペースプレーン開発
ECO ROCKETであるSPACE WALKERのサブオービタルスペースプレーンの開発状況をご紹介いたします。

2021年現地点では、科学ミッションを担うサブオービタルスペースプレーン「風神」の基本設計を行っています。また、2024年には風神に先立ち実証機である「WIRES#015」の打上げを行う予定です。

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サブオービタルスペースプレーン「風神」の仕様と主要諸元は以下のようになります。

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昨年、風神の基本設計変更を行いました。

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今後、北海道大樹町で計画中の北海道スペースポートでの飛行運用を計画しています。
また、実証機の「WIRES#015」をドイツ航空宇宙センター(DLR)との協力の元、スウェーデンのエスレンジ実験場で飛行実証が決まりました。

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③資本政策のこれまでと今後

2018年よりこれまでの資金調達は以下の表のようになります。現在、ラウンドをシード②とし、資金調達を行っています。

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今後の資金調達は、POC実証機の開発や商用機の製造のために資金調達を継続していきます。
2022年〜2025年に行う予定の資金調達(ラウンド | シリーズA・B)により、サブオービタルスペースプレーンの技術立証、地上向けタンクの量産体制の整備を行う予定です。

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執筆担当/ Licht