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【月間 採用部】採用広報ってなぜやるの?

スペースキーの小野(@tsugumi_o_camp)です。今号の【月間 採用部】では、採用広報をやる目的についてまとめてみました。「そもそも採用広報って何?採用は求人票だけで十分でしょ?」そんな方にはぜひ読んでいただきたいです!やったら絶対メリットある採用広報、一緒に取り組んでみませんか?


採用広報とは

従来の候補者さんへの情報提供は、主に「求人票の作成」でした。それをいかにして広く多くの人の目に届けるかで応募を集めていました。ただ、最近では以下のように変化してきています。

〇市場の変化
(1)転職が以前と比べて当たり前になった
(2)採用ニーズが多様化した

この市場の変化によって見えてきた課題が下記です。

(1)転職が以前と比べて当たり前になった
 ⇒「優秀な人材が集まりにくい」問題
 =たくさんの求人票に埋もれてしまい、各社の差別化を読み取ることがむずかしくなった。求人票だけでは自社の魅力が伝わらず「どこも同じ」=条件面での戦いに。
(2)採用ニーズが多様化した
⇒「入社後ギャップ」問題
=ニーズの多様化により、求人票以外の部分での入社後ギャップが生まれやすくなった。また、転職の一般化も相まって、ギャップを埋める前に早々に退職してしまうことも。

たくさんの出会いの中からいかにして選んでもらうか、また、どこに共感して選んでもらうか。候補者さんと企業側のマッチングを高める手段として、今、採用広報が注目されつつあります。


なぜやるのか(目的)

採用広報は上記の通り「採用マッチングの強化」が目的です。では逆に、従来通りのやり方を続けたらどのような影響があるのか。スペースキーの事例に当てはめると下記のようなイメージです。

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入社前はとてもポジティブな意見が多いです。特に「アウトドアが好き!」という事業への共感をいただけるのはスペースキーの大きな強みであり特徴。ただ、従来型では候補者さん側も企業側も「見たい(見せたい)」部分だけを見ているため、下記の課題が考えれらます。

・求人票/HP、面談だけでは接点が少ない
・面談だけで伝えきるのは難しく、候補者側も理解しきるのは難しい

仮にその後、ご縁があって入社いただけたとします。するとどのような事態が考えられるか。

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「見たい(見せたい)」部分だけしか見てこなかったので、新たな側面を知った時、このような事態が起きることが想定されます。(=入社後のギャップ)

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最悪、このような事態を招くことにも。候補者さんだけでなく企業側も機会喪失とならないために、採用広報があるのです。つまり採用広報の目的は大きく2つで、

①社外の方に「働きたい会社」だと思ってもらうこと
②社内の方に「働き続けたい会社」だと思ってもらうこと

※https://note.com/nobosemon21/n/n2098666ded47 より引用

入社してもらえば問題解決、ではありません。入社してその人が活き活きと輝いて働ける。「この会社が大好きだ。長く働き続けたいな!」と思ってもらえることがゴールであり、そういう人を増やすためのものです。


採用広報に関わるメリット

「とはいえ、採用広報のために時間取れないんだけど…。」いえいえ、時間を使ってもやる価値はあると考えています。ずばり、採用広報をすることで得られる2つのメリットがこちら。

1.面談前に伝える情報の整理ができる

採用広報では主に「人・事業・組織」にフォーカスして伝えます。特に事業については、その事業そのものについての強みや競合との差別化はもちろん、業界における意義、その事業の将来性など長期に渡って伝えることが重要です。

・事業の強み
・競合他社と比較して、どのような差別化ポイントがあるか?
・会社のビジョンミッションと照らし合わせたときの、事業の役割
・業界の課題に対する取り組み

これらすべてを面談で伝えようとすると、時間が足りないのはもちろん、候補者もボリュームが多すぎて理解するのが大変です。「スライドで図解して、事前に見ておいてもらう情報」「当日補足する情報」「面談後に追加で見ておいてほしい情報」と整理することで、効率よく理解を促すことができます。

2.事業についての説明をブラッシュアップできる

1で整理した情報を実際に説明してみると、説明しにくかったり伝わりにくかったりする項目が見えてきます。また、前提がある自部署では伝わるけど、他部署の採用部には伝わりにくいということもあります。その場合は図解を補足してみたり、話す順番を変えてみたりと、内容のブラッシュアップをしてより伝わる説明を目指すことができます。

ここでの練習が、採用面接に大きな効果を発揮します。候補者に、自部署の強み・魅力を「簡潔に、誤差なく理解されるように伝える」ワザを磨けるのが2つ目のメリットです。


さあ、情報をオープンに!

採用広報は、採用が発生してからでは正直遅い!事前の準備をして、情報を揃えておくことが厳しい採用市場で打ち勝つチャンスです。

「階層間で意思疎通ができてないなぁ」「隣の部署は何考えているんだろう…」と日頃から考えている方は、まず自部署から情報を少しずつオープンにしていきませんか?採用部ではそのサポートを全力でしていきます。一緒に強い組織を作っていきましょう!