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「茨城で」キャンプがしたい!選ばれるためのカギは地域という面に光を当てること

スペースキーの小野(@tsugumi_o_camp)です。スペースキーは、令和2年度、茨城県と連携してキャンプにフォーカスした観光振興事業に取り組みました。提案に至る背景から、戦略立案、実行というプロジェクトの裏側を実行メンバーにインタビューしました。


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木下 享子
2019年入社 中古買取・販売サービス『GEAR HACK(現在はUZD)』のマーケティングを経て、現在は自治体や官公庁とのプロモーション、地域振興に携わる。「キャンプはスペースキーに入社してからですが、週末は主に登山をしています。日本百名山制覇を目指し活動中です(現在90座)。」



伝えていくのは「なぜ茨城なのか」ということ


-茨城県との取り組みについておしえてください。

「キャンプを軸にした観光プロモーション」というテーマで相談を受けたのが最初です。県のご担当の方がキャンパーで、『CAMP HACK』や『なっぷ』を利用してくださっていることから、スペースキーで何かできないかとご相談を頂きました。

私たちが行ったのは主に以下の3点になります。

(1)「いばらきキャンプ」のコンセプトとプロモーション戦略の策定
(2)県内のキャンプ場・キャンプ関連情報を網羅したポータルサイトの作成
(3)「いばらきキャンプ」の魅力発信

(1)については、この事業の軸ともなる部分でもあり、時間をかけて取り組みました。キャンプで有名なエリアは日本全国にたくさんあります。その中から、茨城県を選んでもらう理由は何なのか。そこをしっかり訴求しないと、一過性のものに終わってしまう可能性があると考えたからです。そのため、キャンパーへのヒアリング調査や、『なっぷ』の会員様向けのアンケート調査を実施、深堀り、コンセプトと戦略の作成を行いました。

(2)では茨城県キャンプ場情報ポータルサイト「いばらきキャンプ」を開設しました。

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茨城県のキャンプに興味・関心を持った人、茨城でキャンプをしたいと思った人が、どのようなキャンプ場があり、そこで「茨城ならでは」のどのような楽しみ方ができるのかを知ることができるポータルサイトとして「いばらきキャンプ」を作成しました。

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「いばらきキャンプ」では茨城ならではの「山間・海辺・川辺・湖畔」という4つの立地の特徴と、5つのエリアから探せるように導線を配置。特に4つの立地特徴は特集を作成し、それぞれの場所でどのような楽しみ方ができるのか提案するなど、見せ方の工夫をしました。また、キャンプと一緒に楽しめるアクティビティやイベントの情報、県の食材を使ったキャンプ飯などもコンテンツとして掲載することで、キャンプ場でのキャンプ体験だけではなく、観光として広く地域の魅力を楽しめるサイトとなるよう、コンテンツ作りを行いました。

魅力や楽しみ方を知ってもらえたらそのまま予約ができるように、キャンプ場紹介のページから予約ページまで導線を繋げることができたのも、『なっぷ』を運営するスペースキーだからこそできたことだと思います。

(3)ではスペースキーの自社サービスを活かし、一気通貫したプロモーションを実施しました。茨城県でのキャンプ体験を通じて感じた魅力についてSNSで情報拡散していただき、いばらきキャンプのポジティブなイメージを醸成することを目的としたイベント企画・運営をはじめ、『なっぷ』を活用した集客・『なっぷ』ユーザーへの県内のキャンプ場の紹介、キャンプメディア『CAMP HACK』『CAMP HACKチャンネル』でのいばらきキャンプの楽しみ方・魅力の拡散、ユーザーや県内のキャンプ場様を巻き込んだフォトコンテストの開催などを行いました。リアルなユーザー視点を盛り込んで実施できたのは、メディアや予約サイトを運営し、ユーザーとの接点を持っているスペースキーならではの強みなのではと考えています。


実際に実施してみて


-やってみてどうでしたか?

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私自身もイベントの企画・運営ははじめてだったので、実際に当日お客様から「茨城、とってもいいところですね!」の声をいただけたときは、茨城の魅力を感じてもらえるようなイベントを実施できてよかったなと、改めて実感しました。イベントの際に実施したお客様アンケートでも評価が高く、当初思っていた以上に茨城の魅力を伝えることができたのではと感じています。

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特に、立地に合わせたアクティビティをセットにしたのは、お客様にとってもメリットがあったようでした。例えば、涸沼という湖畔にある親沢公園オートキャンプ場では、釣りを体験できるプランをご用意しました。アクティビティに興味はあっても、探したり予約することが必要となると体験にまで至らないことも多いと思うのですが、今回はキャンプとセットにしたことでそのハードルを下げたため、お客様も挑戦しやすくなったのではと思っています。

地域振興についても、キャンプだけでなくアクティビティや食と一緒に提案することで、提供できる価値が大きくなり、キャンプ場という点だけでない、地域という面での盛り上がりに繋がることを確認できました。


「茨城キャンプ」から得られたこと


-今回のPJで得られたことは何でしょうか。

とても貴重な経験ができたと思っています。私自身、2020年から現在の部に配属となり、新たな業務を一から学んでいる最中です。今回の茨城県との取り組みは規模も大きいなかで、スペースキーとしてできることを色々と組み合わせていった結果、スペースキーの提供価値は何か、事例として確立できたことも大きかったです。自分が考えたことが形になっていく楽しさ、喜びを直に感じられたのは、今後のモチベーションにもつながる貴重な体験となりました。

もう1つ、純粋に茨城県が好きになりましたね!仕事を通じて茨城県のいいところをたくさん見つけられて、ファンになりました。茨城県は食べ物もお酒も、本当に美味しい!人柄もみなさん温かくて、プロモーションの際は現地のキャンプ場様、町のご担当者様にも快く協力していただけて、すごく助かりました。県のご担当の桑名さん、小松崎さんも、一緒にイベントを盛り上げていただいたり、提案内容にアドバイスして下さったり、助けていただく場面が多数あったので、本当に感謝しています。

-今回の経験を、今後にどう活かしていきたいですか?

日本には知られていない魅力的な場所がまだまだあると思っています。地域によっては情報が少なく、あまりイメージが沸かないところでも、知ると魅力を感じる場所はたくさんあります。日本はその狭い国土に、多種多様な特色がギュッと詰まった国。その土地ならではの魅力をたくさん見つけていきたいです。そして、その魅力をたくさんの人に知ってもらうお手伝いをスペースキーとしてさせていただけたら嬉しいですね。

今回は様々な試みにより、多くの成功体験を積ませていただきました。今回の経験を活かして、今後はもっと多くの関係者を巻き込んで、提案の幅を広げていきたいです。スペースキーにはない強みをもった企業様とも協力し合いながら、日本を元気にする活動を加速させていけたらいいですね。

-ありがとうございました!



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