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【レビュー】当事者になる「united me」

一つの空間に集められた「国民」。
たった一つの資源である水を巡り生き残る道を選ぶための最善策を考える1時間の旅。



当事者になる体験は日常ではできない。
でも、こうして当事者にしてくれる場所は貴重。


瞬時に話の流れを掴むのが苦手な私は一度の説明では全くわからなかったが、同じチームになった方が話をまとめてくれた。
急に何かが起こったとき、私の身体と思考は慌てふためき周りの意見に耳を傾けてばかりになるようだ。

一人で観劇に行くと誰とも話せないけれど、体験型だと終わった後に初対面の人に話しかけてしまうし、そんな雰囲気が自然と生まれる不思議さが微笑ましい。
人と話したい。本質的に備わっている欲の一つなのかもしれない。



当事者になる、とは?


あたかも体験したかのように感じたり、疑似体験によって自分の想いを持つこと?


毎日使う水が題材だったおかげで、歯磨きをする時に無駄に出すのを控えたり水量を抑えるようになっている。
「こうしよう」と思わなくても無意識にやってしまう。


今度は知らない人とそのままどこかのお店で感想会をするのも悪くない。
思いもよらぬアイデアが得られる。
他人事が自分事になる。



終演後、約5時間にも及んだ感想会は他人の話も含めて当事者だった。


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