個性とは。
俳優としてその日の朝に台本をもらい、1日かけて稽古をする企画、「@ずっと稽古」に参加した。
プロデューサーがどんな目線で俳優を見ているのか、俳優を選ぶ基準も赤裸々に話していただいた。
ここに書くのはそのうちの一つ、評価について。
俳優も会社員と同じく評価される世界。(会社員より厳しい?)
評価される部分は、自分の出番ではない時も稽古場で他の人の出番を見ていることかもしれないし、初対面ですぐ誰とでも打ち解けられることかもしれない。
何を求めてるのか言葉にする人は少ない。だからこそ、評価する立場の人が何を求めているのか伝えることで「別の道を考えたほうが私にとってはいいな」「求められてることは自分ができることだな」と判断できる。
昨日の演出家は大きな声を出すのが嬉しいと言った。それを聞いた瞬間に、即座に「はい!」と声量を出した人がいた。
きっと、自分が無意識に普段やっていること=個性
じゃないだろうか。大きな声を出した人も普段から出しているからすぐに対応できた。
プロデューサーはアピールと言っていたけど、私は個性だと思う。
会場で気づいた参加者の個性は
・やりたいことをやってみたいと言える。(殺陣ややりたい役があったらいつでも言ってね、とアナウンスされていました)
・休憩中に練習する体力がある。
・出番ではない時はSNSで積極的に宣伝する。(この団体では自分の出番以外はスマホもOK)
気づかぬところではもっと個性が出ていた。
じゃあ私の個性は?
普段から無意識にやっている、素敵なところを本人に伝える・やってみたいと伝えることだった気がする。
演出家とプロデューサーに「同じことを思ってました!」「立ち位置を決めないで自由にさせてくれたのが嬉しかったです!」と伝えた。
そして、サプライズ好きな個性も出ていた。
事前に台本を覚えたり準備する必要はないと言われていたけど、手話を教えるシーンのみ「ここだけは準備しないと成立しない場面だ!」と一夜漬けで台本に書いてある手話はできるようにしていました。
演出家(=脚本家)は「手話をやってくれただけでもびっくりなのに名前も手話でやってくれるなんて!」と驚いてくれたのでサプライズ大成功!
でも、この出来事は必然のタイミングだったのかもしれない。
遡ること1週間前。舞台の受付係を任されたとき、ろう者の方がお客様でいらっしゃると聞いた。同じく受付で手話を勉強中の大学生が「指文字で自己紹介できるようになりました!」と言っていて私は指文字という言葉を知り、今回の台本で出てくる名前を表せるようになったのです。
結果的に、プロデューサーが言うアピールに繋がっていたと振り返って思う。
気に入られようと努力した結果、その道が自分に合う可能性もあるから一括りには言えないけれど長く続けてはいけないんじゃないだろうか。
誰だって、利用されるだけって嫌じゃないですか。
だから、無意識にできるようになっておく。
俳優に関わらず社会人も同じだよねぇ。
ここまで書いておいてなんですが、端的に言ってくれている言葉に出会ったので載せておきます。
長々書いたけど、結局はこれ。
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