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世界を歩く人たち★Meet the World★

猫三です。今日もいい天気。最近、気温は下がってきたけど、お天気が良くて太陽が出ている間はすごく暖かい。お日さまの力は偉大。

とはいえ、そろそろ雨がち曇りがちになってもおかしくない地方に住んでいる私。屋外イベントはそろそろか、という感じの中、ノルディックウォーキングなるものに参加した。クロスカントリースキーのウォーキング版で、普通の道をポールを使って歩く、というもの。ポールの作用で、余分な力を抜きながら歩くことができるので、長距離でもすごく楽ちん。だけれども、雪のない時期のトレーニング用に考えられたものなので、全身を使える、というのがポイント。※翌日はなんとなく筋肉疲労だった(笑)

★あくまでもイメージ画像。こんな感じでポールを手に街歩きしました★

快適に歩けるし、歴史を聞いたり山の上から町の様子を一望したり、すごく楽しかった。もともと歩くのは好きなので自分の地元でもやりたいなあと思いながら帰ってきたのだけど、参加して良かったことがもうひとつあった。世界一周バックパッカーに出会ったのだ。このイベントの主催者で、仮にガクトさんと呼んでおく。面白いイベントをいろいろやっているらしい。

ガクトさんは奥さまと二人で数年前にバックパッカーとして世界を巡っている。終了後にみんなで行ったガクトさんのオフィスに、そんなことを書いた新聞記事が置いてあった。高校生向けに講演会をやった時のものだ。クルーズ船で世界の半分くらいを巡った人や仕事で複数の国に住んでいた人は知り合いにいるけれど、バックパックで一周した人に会ったのは初めてだ。しかも隣の市に住んでいる。世界を巡る、というすごい経験をした人だって、意外と近くにいるものなのだね。

逆光を浴びながらカセットコンロでお湯を沸かしているガクトさんに『世界一周したんですか』と聞いてみる。私とガクトさんは初対面。このイベントに気がついたのは開催二日前で駆け込みだったせいか、『なんで知ってるんですか!』とすごく驚かれたけど、あそこにでーんと新聞記事が置いてあるから(笑)

時間がなくて詳しい話は聞けなかったけど、彼らはジョージアにも行っていた。どうでしたか、と聞いたら『メディコとスリコの家っていうところがあって、そこがすんごく楽しかったです』とガクトさん。バックパッカーとしてはぜひ行きたい場所だったので、という一言に、なんとなくガクトさんたちのバックパッカーとしての心意気を感じる。そうか、メディコとスリコの家はやっぱりそういう気持ちになる家なのか。

メディコとスリコの家は、クタイシという街にある民泊で、確かにジョージアに行ったらメディコとスリコの家へ!みたいな記事はよく見かけるのだ。バックパッカーの間はもちろん、ジョージアへ行くとなるとまず出てくる有名なゲストハウス。ガクトさんによれば、オーナーであるメディコとスリコとその家族とはもちろん、集まってきた人たちとの交流もとても楽しかったそうだ。『すごく面白かったですよ』と言っていた。

ガクトさんのジョージアの印象は、すごく物価が安い国。彼らはカヘティというワインの名産地にも行ったらしい。みんな良く飲んでましたよ、と言っていた(ちなみにみんなずっと飲んでるやん、と思った国はキューバらしい)。首都のトビリシはもしかしたらちょっと治安が良くないのかなという感じがしたそうだけど、とても過ごしやすかった、と言っていた。他にもイベントの参加者がいたので詳しくは聞けなかったけど、とにかくメディコとスリコの家はバックパッカーには外すことのできない場所で、そしてとっても楽しいんだな、ということだけは短い会話の中でも強く伝わってきた。

メディコとスリコの家があるクタイシには、世界遺産になっている修道院がある。世界遺産をみにいきたい、とポンタさんチームがカヘティ行きを決めているのだけど、その日程が私とはなちゃんがちょうどトルコからトビリシに移動する時に重なっている。私たちは寄り道をすれば行けなくはないので、今のところクタイシで合流する予定。

陸路をバスで移動するので、いつ頃、現地に着くのかわからない私たち(今回の旅では行先と人数がそろったら出発、という現地交渉の移動も多いので、時間が読みにくい)。宿泊先は現地交渉派な私たちとは違い、ポンタさんチームは事前に決めていくことにしている。どこに泊まるのかを聞いてみたら、まだ決めていないと言う。

ポンタさんはワインが目的でジョージアに行くような感じもあるので、自家製ワイン飲み放題で有名と言っても過言ではない、メディコとスリコの家に宿泊する予定を組むのかと思っていたのだけど、そうではないみたいだ。もっともメディコとスリコの家はかなりざっくばらんな感じなので、そういうのが苦手な人がいるのかもしれないけれど。

そんなメディコとスリコの家はこんな感じ⇒『地球の旅の音』さんの2015年の滞在

地球の旅の音さんは、自家製ワインの醸造場を見せてもらったそうだ。ワインなんてどこでも造ってるよ、とコタロー氏も言っていたし、ワイン発祥の地ジョージアでは珍しいことじゃないんだろうけど、こういうのを間近に見たんだね、と思うと地元発酵に興味津々な身としては、すごい!いいなあ!とテンションは上がる。

★ネットから。ジョージアの蜂蜜やさん。蜂蜜も興味あることのひとつ★

あまのじゃくな私は、あんまり有名だと言われるとそうかあ、と思ってしまうのだけれど、ガクトさんの楽しかった!がダイレクトすぎて、メディコの家もいいかも、とちょっと思い始めた。その矢先。たまたま見かけたフードコーディネーターの越出水月さんのジョージア滞在記事が追い打ちをかけてきたのである。

以下は越出水月さんのFacebookから。10月の末でつい最近の記事だ。

『ジョージア最大の観光地「スリコメディコの家」。民泊はジョージアの今が聞けておもしろい。やっぱりどこに行っても経済が良くないって言う。娘さんはイタリアに出稼ぎ中。市場にある食材は日本よりぴかぴかに見えるけど、私の実家(山の方)で採れたものは野菜もお肉も牛乳も最高!と。お庭のみかんも美味しかったなぁ、、、
雨のクタイシ。どんより寒くて、ジョージアって多分こんな国なんだろうな、としみじみしてしまった。』

越出水月さんの記事には市場の写真なんかもたくさんアップしてあり、臨場感があってコメントも面白い。どんより寒い雨のクタイシのこと、どこに行っても経済が良くないって言う、ってこと、実家(山の方)だと採れたものがもっとぴかぴかなこと。世界中、どこも一緒なのだ。

そんな越出さんはガーナのスパイス、パラダイスシードを販売するためのクラウドファウンディングで株式会社シェアトレードを立ち上げたりもされている。ジョージアではハーブや発酵を多用するようなので(パクチーもばんばん使っているらしい)スパイスに詳しい人が歩けばまた違うアングルからも面白いことに出会うんだろう。越水さんはイベントもいろいろされているらしいので、機会を見つけて行ってみよう。

ということで、少し前まではふーんと思っていたスリコとメディコの家にいきなり親近感がわいてきた。私は田舎に住んでいることもあって、年末年始は一大イベント。自然とよそさまのお正月の風習が気になるのだけど、クタイシに滞在するのはまさに年の瀬。スリコとメディコの家なら地元目線の新年が体験できるのかなあと思い始めた。ジョージアはクリスマスは旧暦で1月7日だけど、新年は1月1日らしいのだ。

ポンタさんチームとのすり合わせがあるので、実際はスリコとメディコの家に宿泊できるかどうかも怪しいのだけど(笑)、こういうところで新年を迎えると面白いだろうなあという気持ちになる。民泊がいいなあとか、能天気に妄想は翼を広げて飛んでいく。せっかく知り合ったので、ガクトさんに世界のいろいろを聞いてみたらいいんだろうけど、今の時点ではスリコとメディコの家でおなかがいっぱいだ(笑)

ジョージアのお正月はどんななんだろう。コタロー氏によればクリスマスは静かにお祝いするのだそうだ。トビリシでは教会の行進があるよ、と白と赤の衣装に身を包んだ人たちが教会に向かって歩いている写真を見せてくれた。ジョージアは世界で二番目にキリスト教を国教にしたという歴史を持っている。国中にあるジョージア正教(グルジア正教)の教会でお祝いが行われるのだろうな。私たちはちょうどこの日にイスタンブールから東京行の飛行機に乗るので見ることはできないけれど、クリスマスに向かう雰囲気が少しくらいは感じられるんじゃないかなあ。

ひとつ確かなことは、どこにいて何をしていても、私はジョージアで特別な気持ちの新年を迎えるだろう。海外で迎えるお正月はベトナムについで二回目だ。家を離れて迎える新年ってやっぱり感慨深いものがある。

と、ここで少し気になっているのが1月2日。この日は振替休日らしいことをネットで見たんだけど、街はどうなるんだろう。20年くらい前の日本みたいにお店はお休みになのか。。それはそれで楽しそうだけど、いちおうどうなるのかを調べておこうかな。前に年末年始に行って何か困ることはある?とコタロー氏に聞いたら『航空券が高いくらいで別にないよ。クリスマスは1月7日だけど』と言われただけだったので、もしかしたら特別なことはないのかもしれないけど。

★ジョージアの桃。果物も豊富らしいんだけど、冬は種類が限られる★

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