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研究者のへたな確定申告ログ

恐らく好きな人はいないであろう、確定申告。

アルバイトやお仕事など、一途に一つの仕事だけに取り組んできた方の中には、確定申告をしたことがないという方もいるみたいですが、アカデミアの世界に身を置く者は、学生であっても複数の勤務先から給与をもらっていることが多いはずです。私もM2の時点で様々なところから給与をもらっていました。
現在も相変わらず、メインの大学の仕事の他、副業としての非常勤の仕事と、たまに依頼される単発の仕事があり、自分の年収すら把握できていない始末。「年末調整」「控除」などの意味も、言葉では分かってもイマイチ理解できていません。
こんな私にとって、確定申告はやらねばならないことは分かっていても実にストレスフル!しかし、職業研究者たるもの、スマートに確定申告ができればきっと、年度末のこの忙しい時期を爽やかに過ごせるのでしょう。


ログをとってみた

そこで今回、確定申告の作業工程のログをExcelに取ってみました。
メモした行動のレベルはバラバラで雑でしたが、
「”確定申告”を検索する」から始まって
「クレジットカードで追加納税する」という、実につらいゴールにたどり着くまで、うまくいかなくて繰り返した行動も含めて67手にも上りました。

時間は記録しませんでしたが、夜作業を始めて色々な源泉徴収票を確認している間、論文校正の締め切りなど予期せぬタスクに襲われたりしましたので、結果的に2日間かかりました。
このログを基に、来年の確定申告を楽にし、あわよくば節税についても考えられるように自分のためにまとめてみました。※が2021年の反省点です。
(もし誤りに気付かれた方がいらしたらご教示ください…)

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もとの状況

・マイナンバーカードを以前から所有
・独身の一人暮らしの独立生計で、申告する内容はたぶん単純
・確定申告についてはお金に関する本を読んだ程度の知識

・普段のお金の出入りはMoney Fowardで管理
・これまでもらった給与明細は全部適当にクリアファイルに入れて保存
・病院や薬局でもらった領収書は無造作にポーチに保存
・ふるさと納税やiDecoはしていない
・生命保険料、地震保険料などは払っていない

給与や謝礼を受け取っていたところ

2021年は13か所ありました。
※実際は作業をしながら判明

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謝礼系の考え方については下記を参照。
もし消費税が報酬・謝金と分けて記載されている場合は、消費税分は課税対象としなくてよい!

Pre-確定申告

(中身の準備)
1.いろんな勤務先から届く源泉徴収票は、開封して中身を確認の上、一か所に保管しておく
2.オンラインで発行された源泉徴収票や給与支払証明は、「確定申告用書類フォルダ」にもらった時点で保存する
3.共済が「医療費のお知らせ」を送ってくれるので保管
4.確定申告のときに報告する「支払者」「支払者住所」「支払総額」「源泉徴収額」「社会保険料等の金額」の一覧を作成しておくと楽

2021年の反省
※1 開封しないで置いておいたので良くなかった
※2 その都度ファイルを探したためこの作業に時間がかかった
※3 就職してからの4月~しか含まれていなかったため、1~3月分の医療費のレシートの確認に時間がかかった
※4 支払者住所をメモしてなかったので二度手間だった。ただカメラで源泉徴収票を撮れば、自動入力も可能らしい。

(環境の準備)
5.スマホに「マイナポータル」アプリをダウンロードする
6.マイナンバーカードを手元に用意する
7.マイナンバーの「利用者証明用電子証明用」暗証番号を思い出す
(マイナンバー関連書類はクラウド上に保存している)

確定申告

8.確定申告書等作成コーナーにアクセスし、「作成開始」をクリック

※8 はじめどのページに行けばいいのかも迷った

9.「マイナンバーカード方式」を選ぶ
10.「所得税」をクリック
11.マイナポータルとは「連携しないで申告書などを作成する」を選ぶ
12.マイナポータルアプリでQRコードを読み取ったりする
13.画面にしたがって進む
14.自分の登録されている名前と住所を確認する

※12 アプリ画面にQRコードのボタンが出ない場合は、アプリを再起動

15.申告内容に関する質問(給与以外に申告する収入があるか、源泉徴収票は1枚か、予定納税額の通知があるか)に全て「いいえ」と回答
16.粛々と源泉徴収票の内容を入力する
(給与に入れるのは「給与所得の源泉徴収票」、雑所得に入れるのは「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」)
17.画面にしたがって進む

※16 雑所得の申告部分では、経費を申請できたが、今回経費の記録も証拠もなかったため、何も申請できず

18.医療費控除について、「医療費通知から入力する」を選び、入力
19.「通院費あり」を選び、公共交通機関の経費を入力

※19 医療費控除に達するほど医療費を支払っておらず、面倒だったため経費を入力せず

20.そのほかは何もないので「入力終了
21.たぶん+納税を宣告されるため、ここで衝撃を受ける心構え

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22.「申告書等の送信・印刷画面」の次の画面で、「帳票表示・印刷」でPDFを確認
23.マイナポータルで、マイナンバーカードの「署名用電子証明用」「利用者証明用電子証明用」の暗証番号を認証する
24.送信完了!!!

Post-確定申告

25.クレジットカードでとっとと追加納税する。ここは特に不明点なし。

ログから考えられる来年への示唆

67工程が、きちんと整理すると25工程に減りました!これで来年はスムーズに確定申告ができそうです。

1.節税
2021年、ほとんど控除がないのが損な感じがしました。私の状況で節税できるとしたら、「ふるさと納税」「地震保険料」あたりかと思いますので、検討します。ふるさと納税をした場合は、マイナポータルとe-Taxを連携すると楽なようです。

2.雑所得の経費の記録

原稿の依頼や、他大学でのゲストスピーカーなどは来年もあると思われるため、私費で払う交通費、消耗品代、茶菓代あたりは記録しておこうと思います。

3.通院費の記録
通院には車を使うことの方が多かったですが、最近は雪道での運転が困難だったのもあり、電車を使うようになりました。電車であれば通院費として申請できることが分かったので、2022年は電車で通院して、メモしておくことにします。

参考にできるページ

↑勉強させていただきました

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