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Rapid e-mail response to first-contact e-mails increases consultation continuation rates for suicide prevention

NPO法人OVAで実施した研究論文が"Asian Journal of Human Services"に掲載されました。

Takahashi A, Sueki H, Ito J. (2021).  Rapid e-mail response to first-contact e-mails increases consultation continuation rates for suicide prevention. Asian Journal of Human Services, 20, 19-33. DOI: 10.14391/ajhs.20.19

オープンアクセスなので、誰でも読むことができます。

結果をざっくり説明しますと、
OVAで実施したメール相談においては、インターネットユーザーからの初回のメールに対して12時間以内に返信できていると、その後相手からの返信が来る確率が高かった、となります。

同じ遠隔相談である電話相談は、電話がつながれば即時に相談が開始されますが、メール相談の場合は、ユーザーが何らかの悩みや相談事を打ち明けてから応えをもらえるまでにどうしても時間のロスが生じます。
この研究は、時間のロスをなるべく少なくした方が、その後もユーザーと援助資源とのつながりが保たれやすいことを示唆しています。
素早い返信が可能になるように、国や自治体が実施しているメール相談事業には、なるべく人的・物的リソースが割かれてほしいと思います。

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