4.

2014年から携帯に日記をつけているのですが
去年の12月に「遺書」という題名で書いたものがある

実際今も私は生きているので
遺書でもなんでもないけれど
陳腐で痛々しいだけの文章なんですけど
コピーしたものをそのまま載せておくことにします

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遺書


何を書けばいいかわからないですね

恥の多い存在と人生、かき消したい記憶ばかりだったなと思います

今はみんなと比べて自分だけ
全てにおいて劣っているように思えて
お友達、すれ違う人、電車にいる人
私だけとてもだめな人のように思えて
これ以上だめなことを露呈させるのが怖くて
みんなから逃げたくて
みんなから見えないところに行きたくて仕方がありません

私も少しは頑張ってる気もしてたんだけど
なんにもだったんでしょう
言われなくてもわかってるんです
自分なりに少しずつ、少しずつと思っても
他の人から見たら
ただの何にもやらない、なんの努力もしない
みんなから遅れただめなやつに見える

呆れられたりこいつだめだなと思われたりすることは慣れたつもりだけど
やっぱり怖くて、つらくて
ちゃんと肯定される経験をしてこなかったから
またこの人にもだめと思われたと思うし
みんなみんな
実際私に言ってこなくても
私のことを見下して、こいつは本当に馬鹿なやつだと思って、陰口を言って、笑って
こんなにだめな奴もいるんだからと
見ていて安心する対象になっているんだろうと思います

人前で泣きそうになった時
堪えるために腕に思いっきり爪を立てるようになったのはいつからだろう
だめなのわかってるから
言われなくてもわかってるから
これ以上言わないで、何にも私に対して思わないで…となる
なんでみんな評価ばっかりするんだろう
それでなきゃ成り立たない世の中なのはわかるけど
そうやって人が成長していくのはわかるけど
いろんな人がいて
内面を、心を、
ちゃんと覗こうとしてくれる人はいないのかな
私はそうしようと頑張りたかったけど
自分に余裕がなかったら
人に優しくもできないんだなあと気が付きました

怖いんですよ、全部…
過去を振り返るのも、今をやり過ごすのも、この先のことを考えるのも
楽しい思い出は全部消えていきました
みんな幻みたいになってる
でも自分で消しているんだろうということもなんとなくわかります

みんな私のことは忘れてしまったと思って
離れてもまた定期的に会おうねとか
そういう言葉を信じて裏切られた気になって
当時の楽しかった記憶も全部褪せてしまったように感じるけど
私の頭が勝手にそうしてるだけなんです
きれいな記憶はきれいなままとっておけたらいいけど、
頭の中で勝手に歪められて
あれも結局こういうことだったんだろうとか勝手に決めつけて
今はもう全部終わってしまった、戻れないということばかり頭から離れなくて

逆に辛かったことは積み重なっていく
忘れたつもりでも、ふとした時に思い出して心を刺してくる
昔の記憶も、
たくさんのコンプレックスも
何度も、何度でも甦ってきて苦しくなる
楽しいことなんかもうなくていいけど
もう、つらいことを積み重ねたくないんです
心を刺してくるものをもう増やしたくない
それがとても怖い

何にも起きなくて良い
行動を起こさなきゃ始まらないとかいうけど
何にも始まらなくて良いんです
ただ、もう自分の中に感情を増やしたくないんです

私にはコンプレックスがたくさんあります
小さいこと、どうにもならないこと
ひとつから目を背けても
背けた先に違うコンプレックスがあって、どこにも向けなくなっていくような感じ
特技も何にもなく、何にもできなかったな
お母さんは私にいろんなことをやらせてくれたけど、どれも中途半端に終わってしまって
今に結びついてるものは何にもなくて
それがより一層自分は何もできなかったということを際立たせているような気がする
それでもお母さんは私を愛してくれていることはすごくわかります
多分過剰なほど愛してくれてる
なのになんでこうなったのだろうと思う


私は生きる意味は
人と繋がってることだと思ってます
もちろん1人でも生きていける人もいると思うけど、私はそう思ってる
だってすごく素敵なことだと思うから…
出会いってすごく素敵で、大事にしたかったけど
そういうのも上手にできなかったなと思います
大事に思っても、伝えられなかったり
自分から怖くて逃げてしまったりすることばっかりだった
全部一方通行な気がしていた
私だけが大事に思っていて、自分が惨めなだけな気がしていた
みんな、接する人が私じゃなかったら良かったのにねと、常に思ってる

最初は良くても
だんだんだめにしてしまうことばっかりだった
途中で全部だめになっていった
自信とか、誇れるものとか、気が付いたら何も無くなっていた
だんだんみんな、私の本性に気付いて
こいつ嫌な奴だとか、おかしい奴だとか
そう思われている気がしてきた


いろいろ繋がっていく、
誰かから繋いでもらって、誰かへ繋げていく
そういうのがとても良いなと思っていたけど
自分の持っているもの
繋ぎたいと思うものが
相手にとって何にも意味のないものだったら
何にも感じないものだったらどうしようと怖くなって
自分だけでひとり持っておくばかりになってしまった

人におすすめを教えられなくなった
ひとつを選べないというのもあるけど
相手がそれを良いと思わなかったら申し訳ないな、という気持ちと
未来の自分がなんでその時そのひとつを選んだのか、と責め立ててくる可能性があるから。
当時の私はなんでそれを選んだ?そんなことをした?て
小さなことでも思い出して永遠と刺さり続けるので、もう怖くなった

小さなことでも、ひとつひっかかったら
もう全部色褪せて見えて
全部がわからなくなってしまう
全部がもう真っ暗な気がしてしまう

未来は何にも見えません
早めに、遅くても20代のうちに終えられたらとばっかり最近は考えます
何にもしたいこともなくて、
人を恋愛的な意味で好きになることももうないだろうし
生きてることは私の場合何にも意味ないなあと思います
死ぬの怖いから、死ぬのを先延ばしにしてるだけの人生で
どうにかして終われないかとずっと考えているけど、どうしたら良いかわからなくて
そうやってなんの気力もないまま
でもみんなと同じように時は過ぎていくからまた置いていかれて
生きている限りずっとみんなから離され続ける人生なだけなのだと思います

そうは言うけど私は
本来人生というものは素敵なものだと思ってる
私だったからだめだったのであって
多分本来は素晴らしいものだと思う

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遺書といえば
最近夏目漱石のこころを読みました
高校生の国語の授業で読んだことあるから概要は知っていたけれど
改めて最初から最後まで丁寧に読んでみると
なんというか、言葉の使い方が良いなあ…という
なんとも語彙力のない感想と
夏目漱石も、この主人公や先生のような感情に陥ったり、苛まれたりしたのだろうかという
不思議な親近感を覚えてしまった
元々読書感想文は苦手なので全然言葉が出てこない

好きなお友達がブックカバーをくれて、
それが嬉しくて本をいろんなところに持ち運んでしまいそうな心持ちです


好きな曲について書きたいと思っていたのが
早速ただのメンヘラの戯言になってしまった
なかなか言葉にできないことばっかりで、もどかしい思いばかりが募る…


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