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笑いの魔法

こんにちは、真実です。
私が午後からパート勤務している保育園でのお話を聞いて下さい。

私は主に3歳の遅番を担当しています。
遅番は、夕方室内で遊びながら保護者のお迎えを待つ子供たちのお世話をします。
お迎えが来て徐々に子供たちの数が減っていくので,18時には3〜5歳児クラスの子供たちが一部屋に集まります。
今4、5歳クラスの子供たちも,3歳の時に担当しているので,成長した姿を見られて私にとっては嬉しい時間です。

昨年担当して少々手こずった男児が2人いました。

こだわりが強くて場面の切り替えが苦手なCくんと,言葉を発さなくて気難しい所のあるダウン症のD くん。

2人ともまだオムツが外れておらずオムツ替えに誘ったり、階下の部屋へ移動したりする時に、すんなり従ってくれず大変でした。

先日その2人と久しぶりに遊びました。
レゴブロックで何やら作っていたのですが、Cくんが突然両手のこぶしをDくんに突き付け言いました。

「どっちの手に入ってるか?」

どうやら片方のこぶしの中に小さなレゴブロックを握っていて、それをDくんに当てて欲しかったようです。
ところがDくんは意味がわからなかったようで,少しの間の後、自分もこぶしを作り踊るように上下に振っておどけて見せたのです。

その反応にCくんは声を上げて笑って大喜び!
するとウケて嬉しいのかDくんもますますおどけて踊り出し、Cくんの無邪気な笑顔は満開に!
2人のあまりの可愛らしさに私も笑顔になり、3人でひとしきり笑い合って幸せな気持ちを味わいました。

その翌日、Cくんは私の手を引っ張って「またDくんと遊ぼう!」と言ってきました。
よほど笑い合ったのが楽しかったのでしょう。
そしてDくんもオムツ替えの時機嫌が悪くて抵抗していたのですが、私が変顔をして見せたところ,笑って力を抜いてくれてオムツを替えることが出来たのです!

笑いの持つ魔法のパワーをすっかり忘れていました。

私の方こそまた君たちと遊びたい!
去年の私は指示に従ってくれない時に正直何度か「困った子だ」と思ってしまっていました。
拒絶の傷に苦しみ自分に余裕がなかったから。
笑って楽しく誘えばよかったんだね。
怖い声出してせきたてたこと、どうか許してね。

教えてくれた2人には
本当に感謝です。


今回も最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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