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薬屋のひとりごと小説まで読みました。

はじめて漫画を読んだのは3巻ほどしかでていなかったときだと思う。
すぐさまハマり,最新刊が出るたびに読み,アニメもみてみたが,先日ついに原作に手をだした。
というのも,漫画版はねこクラゲさんの方を追いかけていたが,更新された最新話がそれはそれは衝撃的な内容で,どうしても先が知りたくなってしまいサンデー版,小説へと一日たらずで移行した。ぜひ,読んでほしい。

とはいえ,想像以上に原作は分厚く,睡眠時間を削り三日三晩かけて漸く,読破した。なんと最新話までで134万字あったらしい。道理で読んでも読んでも終わらないわけだ…。
補足しておくと,原作の方も連載中で昨日360回が掲載されたところだが,早く進んでいるサンデー版でも40回が漫画になったくらいである。

ミステリーももちろん面白いが,傾国の美男子と称したい壬氏と薬屋の猫猫の関係性の進展がもどかしくて,気づけば目に隈をつくりながら読んでしまった。正直,少女漫画を読まずにきたほどであまり興味がない人間だと,思いこんでいたが,そうでもないらしい。早くくっつけえー!!!とカプ厨になりながら読んでいた。M基質で高貴な壬氏に対し,猫猫が思慮深く,サバサバと対応していくのがすごく刺さったのだと思う。

ネタバレをしないようぼかすが,後々登場するキャラクターたちも個性豊かで魅力的だった。後宮が舞台ということで複雑すぎる人間関係があるが,伏線からその正体を探るのも楽しい。時々,正解すると,大きくガッツポーズをとったほどに。

そして,何よりも作者の手腕に脱帽した。大長編となると,話がループしたり右往左往したりした作品もみかけるが,きちんと主人公がぶれぬまま,オープンワールドを人々が勝手に生きた結果起きた出来事に巻き込まれてしまったという風に感じる。伏線が張り巡らされた中を猫猫と一緒に考えながら話が展開していくという感覚で実に楽しい。2011年から連載しているようだが,これほどの厚みがある物語をまだまだ期待感をもたせつつ,連載している作者はほんとに何者なんだろうか。

初めて「小説家になろう」にアクセスしてみて,こんな素敵な物語に出会いにもぐってみたくなった。ぜひオススメ作品があれば教えてください😊


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